に従いアモキシシリン細粒 20%「TCK」(試験製剤)とワイドシリン細粒 20%(標準製剤)


水に溶かしてシャーベットにする…、好物に混ぜる…、お薬服用ゼリーを使ってみる、練ってお団子状にして頬の粘膜になすりつける、そんな工夫を重ねてもどうしてもダメというなら、しかたありません。鎮咳薬、去痰薬など対症療法(症状を緩和するのが目的)の薬で、緩和しなくてもよい程度の症状なら、無理やり飲ませなくてもいいですよ。
一方、どうしても飲んでくれなければ困る薬もあります。菌による病気のときの抗菌剤が代表です。
むろん、どうしても粉薬がダメというなら抗菌剤でも坐薬がありますし、注射という手も残されています。でも、そこまでしなければいけない子はまれ。お母さんが根性すえて、腹すえてかかれば飲めます。飲めるものです。つまり「この薬は絶対に必要」というお母さんの理解と“気合い”です。


耳鼻咽喉科感染症に対するアモキシシリン錠 (ワイドシリン ..

症状に応じて抗菌薬の内服を行います、当院では日本や米国診療ガイドラインの第1ないし第2選択薬である。
アモキシシリン(ワイドシリン@)、アモキシシリン・クラブラン散(クラバモックス@)以外の抗菌薬は原則使用しません(当該薬剤に対する強いアレルギーなどの既往がある場合など特殊なケースのみ他剤を検討します)

ぼくのクリニックでは、お母さんから特に申し出がないかぎり、原則として粉薬を処方しています。なぜかというと、水に溶かしたときなども、飲む量が少なくてすむから。少量ならだましだましでも、赤ちゃんに何とか飲ますことができるからです。
シロップは、赤ちゃんがいやがったとき、必要量をきちんと飲ませられないことがあります。また、シロップは日数分がまとめてボトルに入っているので1回量が不正確になりやすい。まちがえて一気に飲ませたりしても大変です。粉薬にくらべて日持ちしないということもあります。
でも、粉が苦手というならシロップで出しますから、診察のときに言ってくださればOK。味なども、苦手なものがあったらぜひ言ってください。
なお、慢性の病気ならともかく、一時的な感染症なら、全部きっちり飲むのを前提に必要最低限の量、日数の薬を使うのが原則です。「多めに」「余分に」は必要以上の薬を用いることにもなり、意味がないばかりか、有害ですらあります。失敗して早めに薬がなくなってしまったなら、再受診して追加の薬をもらってくださいね。

量が 40mg/kg/日である一方で、海外では幅広い疾患及び菌種に対してより高用量(最大量と

ペニシリン系の抗生剤を10〜14日服用します。ペニシリンGが理想ですが、アモキシシリン(ワイドシリン、サワシリン、パセトシンなど)が使用されるのが一般的です。

同じ成分の薬でもメーカーが違うと製品名が違います。【サワシリン】【パセトシン】【ワイドシリン】はすべて同じ成分(=アモキシシリン)です。他にも【アモリン】【エフペニックス】など、アモキシシリン成分の薬は、10以上あります。
では、同じ成分ならどれを選ぶかですが、①その子が好む味や香りのものを使う。②医師はそれまでの経験で自身がよく処方してきた商品、つまり「使い慣れた商品」を処方する傾向がある(同じ成分でもあまり浮気?をしない)。③同じ成分なら患者さんの負担にならないよう価格の安いメーカーの商品を選ぶ医師もいる。
「同じ目的の薬なのに…」とお母さんが感じるのは、おおよそこうした理由によるものではないでしょうか。
また、お母さんには「同じ目的の薬」に思えても、実は成分や目的は微妙に違っているという場合もあります。たとえ「かぜ」という診断は同じでも、そのときそのときで症状やその重い.軽いは違うからです。特に菌が原因の病気であれば、原因菌によって使う抗菌剤の種類が違ってくるのも当然です。病気は毎回違うのですから、むしろ「同じ薬」のほうがおかしいといえませんか?
薬の効果についても同様です。「病院によって効き方が異なる」のではなく、病気によって効果の出方も違うのです。
たとえば菌が原因の病気での発熱なら、適正な抗菌剤を使えば熱も下がっていきます。でも、ウィルスによる病気だったら抗菌剤を飲んだからといって熱は下がりません。
実際、子どもにはウィルスによる病気が多く、これらの病気は薬が治してくれているわけではありません。たとえばアデノウィルスによる扁桃炎や咽頭結膜熱(プール熱)などは、どんな薬を用いてもだいたい5日間くらいは高熱が出ます。自然に治るべき時期にきたから、治っているのです。対症療法の薬については、薬が効く=治すではないことを、理解しておきましょう。

アモキシシリン(ペニシリン系 本院ではパセトシン、サワシリン、ワイドシリン) ..

例えば、喉の急性細菌性咽頭炎(ほとんど溶連菌が原因)と急性細菌性中耳炎(主に肺炎球菌、インフルエンザ菌が原因)は、どちらも抗菌剤アモキシシリン(当院はワイドシリン)が第一選択薬です。効果の関係から、前者と診断したら処方量を「体重あたり30mg/日」、後者でしたら「体重あたり40-50mg/日」と変えています。

細菌は人間の都合に合わせてくれません。細菌は「この子は保育園に行ってるから手加減してやろう」なんていうことはなく、「どうにかして生き延びよう」とするものです。抗菌剤は適切な量を適切な回数使うことも大事なことです。

④ 原則としてアモキシシリン(AMPC, 商品名ワイドシリン)60mg/kg/日(2 歳未満ある

ご質問を寄せてくださったのは、アトピー性皮膚炎のお子さんをお持ちのお母さんではと推察します。アトピー性皮膚炎の治療の最初の選択はステロイドの塗り薬ですからね。しかも、ある程度の期間は使うことが必要になりますから。
アトピー性皮膚炎の場合では、休みなく使いつづけていると、皮膚が薄くなったり、血管が浮き出したりすることがあります。アトピー性皮膚炎の起こっている部分はもともとバリア機能が低下しているのですが、さらに抵抗力が落ち、カビや菌などにも感染しやすくなります(抗菌剤が効かなくなるということはありません)。
また、皮膚から慢性的に吸収される‥‥‥、つまり外から常にホルモンが入ってくるので、体内でステロイドホルモンを分泌する副腎の機能が抑えられてしまうことも、まれにあります。けれど、医師はこうしたマイナス面も念頭に置きつつ、それでも必要だからステロイドを処方するのです。いま述べたようなことが起こらないよう、必要最低限、短期間の使用ですむように、いろいろ工夫もしています。いきなり中止せず、段階的にランクや量を減らしでいくのも、そのひとつ。
ステロイドはアトピー性皮膚炎の治療にすぐれた効果を発揮する薬ですから、そのように、正しく用いることが必要です。適正に使うことまで、むやみに嫌うのも問題ではないでしょうか。
まずどのくらいの期間使うのか、そのほかどのようなケアをしたらいいのかなど、しっかり医師に聞いて下さい。塗り方やスキンケアの指導もなく、ただ「塗ってください」という指示しか出さない医師なら、病院をかえてもいいでしょう。

「もらった薬を3日飲んだら発疹が出ました!」と病院にいらっしゃるお母さんもいます。よくあるのは、実は突発性発疹だったというケース。溶連菌感染症による発疹も少なくありません。薬の服用中に発疹が出た=副作用と思い込んでしまうお母さんも多いということです。
むろん、なかには本当に薬による発疹(薬疹)ということもあります。でも、素人目には病気による発疹なのか薬によるものなのかは、なかなか判断できません。とにかく受診することが先決です。


同じ成分の薬でもメーカーが違うと製品名が違います。 【サワシリン】【パセトシン】【ワイドシリン】はすべて同じ成分(=アモキシシリン)です。

胃腸炎
:カンピロバクター、サルモネラ菌などが原因。前者はクラリスロマイシン、後者はホスホマイシンが効くが、「抗菌剤適正使用」の点から「軽症には抗菌剤不要」とされている。