デキストロメトルファン臭化水素酸塩錠15mg「NP」の基本情報
風邪症候群では一般的に、鼻水・鼻詰まりなどの「鼻症状」と「咳」、「喉の痛み」の症状が、どれか1つだけが突出することなく、全部まとめて同程度に現れます。しかし、その中でも「咳」は体力を消耗し、眠りも妨げ、多くの人にとって最も厄介な症状になります。風邪で咳がつらい時には鎮咳薬が良い選択肢になりますが、その咳症状が出始めたタイミングや痰の有無によって、有益な薬は少し変わってきます。より安全で効果的な薬を選ぶためには、咳止めの薬をどう選べば良いのかを解説します。
デキストロメトルファン臭化水素酸塩錠15mg「NP」との ..
パイロンPLシリーズを含め、他の鎮咳去痰薬、かぜ薬、鎮静薬、抗ヒスタミン剤を含有する内服薬はいずれも併用しないでください。
風邪薬(総合感冒薬)には、咳止めとして「ジヒドロコデイン」などの麻薬性鎮咳薬、「メチルエフェドリン」などの気管支拡張薬がよく配合されていますが、これらの薬は風邪の咳症状にはほとんど効果が期待できません7)。特に、麻薬性鎮咳薬を風邪真っ只中の痰が絡む「湿った咳」が出ている時に使うと、痰の粘りが強くなって症状は悪化する恐れ8)もあります。そのため、風邪の際にはこれらの薬を避け、実際に効果が報告されている「デキストロメトルファン」1)や去痰薬2,3,4)の入った商品を選ぶのが妥当と考えられます。
一方、風邪の後に残る乾いた咳(感染後咳嗽)には麻薬性鎮咳薬もそこそこ良い選択肢になります9)。つまり鎮咳薬を選ぶ際には、今の咳が痰の絡む「湿った咳」で鼻症状や喉の痛みも伴っている風邪初期のものなのか、あるいは風邪終盤の「乾いた咳」で他に症状は無いのか、といった視点が1つ大事な判断基準になります。