ただ、AGAでは5αリダクターゼII型による脱毛が見られることが多いので、副作用が比較的少ないフィナステリドを使用することが多いでしょう。


以前はⅠ型はAGAの発症には関係ないと考えられていましたが、最近ではⅠ型もAGAに関与しているとされており、5αリダクターゼⅠ型を阻害するAGA治療薬もあります。


フィナステリドとは?AGAの原因の5αリダクターゼ「Ⅱ型」を抑制!

プロペシアは、AGAの発症に関わる「5αリダクターゼ」に対して作用します。
そもそもAGAは、善玉の男性ホルモン「テストステロン」が、悪玉の男性ホルモン「ジヒドロテストステロン(DHT)」に変換されることによって生じます。男性ホルモン「テストステロン」は、男性らしい身体を作るために必要なホルモンですが、還元酵素「5αリダクターゼ」と結合することで、悪玉男性ホルモン「ジヒドロテストステロン(DHT)」になってしまうのです。この「ジヒドロテストステロン(DHT)」は、脱毛因子の増殖を促すため、抜け毛が増えAGAを発症します。
プロペシアは「テストステロン」が「5αリダクターゼ」と結合するのを阻害するため、悪玉男性ホルモン「ジヒドロテストステロン(DHT)」が作られなくなり、AGAの発症を抑制するのです。また、「5αリダクターゼ」にはⅠ型・Ⅱ型の2種類があり、プロペシアはⅡ型のみに作用します。「5αリダクターゼⅡ型」は、前頭部や頭頂部に多く存在しているため、前髪の生え際のM字部分や、頭頂部の薄毛が目立つ方に適した治療薬と考えられています。

プロペシア錠の有効成分であるフィナステリドは、活性型の男性ホルモンであるジヒドロテストステロン(DHT)の合成を抑制する働きを持つ成分。この有効性に着目した米国メルク社によって、まずは前立腺肥大症の治療薬として研究が開始されました。複数の臨床試験によってフィナステリド5mg/日の安全性が確認され、1992年に認可を受けて販売を開始。現在は110カ国もの国で、フィナステリド5mgが用いられています。
この試験中、男性型脱毛症(AGA)の患者に発毛効果が認められたことから、AGA治療薬としても臨床開発がスタート。1997年にはフィナステリド1mg がFDA(米国食品医薬品局)からAGA治療薬として承認を受けました。日本でも2005年10月に厚生労働省の認可を受け、この成分を含有するプロペシア錠が、同年12月に初めて日本で販売されることになりました。今では最もスタンダードなAGA治療薬として、世界60カ国以上の国で承認されています。
現在、日本で認可販売されているフィナステリドには、「プロペシア錠」(0.2mg/1mg)と、ジェネリック医薬品の「フィナステリド錠」(0.2mg/1mg)があります。AGA治療薬は保険適用外ですが、ジェネリック医薬品が登場したことで費用負担が軽減され、より多くの方がAGA治療に臨むことができるようになりました。

5αリダクターゼとは?抑制・減らす方法やAGA発症の原因を解説

フィナステリドは全てのAGA患者に効果があるわけではありません。AGAを引き起こす5αリダクターゼには「Ⅰ型」「Ⅱ型」の2種類があり、フィナステリドは「Ⅱ型」にのみ作用します。そのため、頭部に5αリダクターゼⅠ型が多く存在する方にはフィナステリドの効果がみられず薄毛は改善されません。その場合は5αリダクターゼⅠ型に働きかける「ザガーロカプセル(デュタステリド)」を使用します。

DHTは毛の細胞の中でブドウ糖代謝に影響を及ぼしてATPの生産を阻害します。ATPとは生体エネルギ―のことです。もともとタンパク質が変化して毛になるのですが、ATPが減少すると、毛の生産工場をまわす電力(エネルギー)が足りなくなってしまい、たんぱく質の合成ができなくってしまいます。毛のもとになる細胞は活力を失い、早々に休止期毛となり、やがて毛は抜け落ちます。そしてAGAになってしまうのです。
上記のように頭髪に対しては強く作用し脱毛させる厄介者のDHTですが、ヒゲや胸毛などの体毛に対しては程よい作用で硬毛化させます。ヒトも大昔ほかの動物と同様に、メスを獲得するために体毛や胸毛が濃く強いほうがオス感をアピールできて好都合だったことでしょう。そのために備わったホルモンの効果で、当時のオスには大変ありがたいものだったと思います。ただ残念なことに、現代ニッポンの女子は「あたま薄毛+体毛ボウボウ」なメンズのことを第一印象で「イケてる!」と思うことがどうも少ないようです。以前テレビ番組で、欧米ではハゲはマイナスポイントにならないと言っていましたが、日本ではヘアハラスメントが跋扈(ばっこ)しています。うす毛が原因で自信をなくしてしまい、その結果パワーや活力のみなぎりがさらに弱くなって枯れてしまっては、いけません。

2型5αリダクターゼは毛乳頭に存在しています。 1型への有効性が認められている有効成分が「フィナステリド」であり、.

5αリダクターゼI型は、毛乳頭細胞や皮脂腺を中心に全身に分布しています。中でも、側頭部と後頭部に多く存在します。AGAとは関係がないと考えられていましたが、5αリダクターゼI型もAGAの発症に関与しているという説があります。

テストステロンから5倍の戦闘力のあるDHTへ変わってしまうのを阻止すれば、ATP(工場の電力)は保たれます。ならば「テストステロン→DHT」への変換を邪魔してやりましょう。つまり酵素パワー「5α還元酵素」が働かなくすればよいのです。
「5α還元酵素」には1型と2型があります。1型は皮脂腺に多く存在して、ニキビの出来易い脂っぽい人に多い傾向がありますが、毛乳頭にも存在しています。一方2型は、毛乳頭に多く存在し、体毛や髭が濃い人が多いです。
現在「5α還元酵素」の働きをブロックする国内正規の「5α還元酵素阻害剤」には、フィナステリド、とデュタステリドの2つの薬剤があります。
フィナステリドは「5α還元酵素」の2型のみをブロックします。フィナステリドはMSD社から「プロペシア」として販売されています。効能効果として「男性における男性型脱毛症の進行遅延」となっています。 ちょっと待ってください。頭髪に悩む方であれば、毛乳頭に多い2型をブロックしたいのはもちろんですが、割合が少なくても1型のほうも同時にブロックしておきたいですよね。その点、もう一方のデュタステリドは「5α還元酵素」の1型と2型の両方をブロックしてくれます。ナイス、ダブルブロック!
当院ではデュタステリドを用いてのAGA治療を行っております。

フィナステリド(商品名:プロペシア) 2.ミノキシジル(5αリダクターゼ制御ではなく、発毛促進薬として)

フィナステリドはAGAの進行を食い止める薬です。AGAは男性ホルモン「テストステロン」が還元酵素「5αリダクターゼ」と結びつき、悪玉男性ホルモン「ジヒドロテストステロン」に変換されることで発症します。ジヒドロテストステロンが毛母細胞の働きを抑制することで髪の毛の成長を阻害し、抜け毛が増えてしまうのです。
フィナステリドは5αリダクターゼの働きを抑制し、テストステロンと5αリダクターゼの結合を防ぎます。その結果ジヒドロテストステロンが作られにくくなり、抜け毛の進行を食い止めることができるのです。

AGAは「Androgenetic Alopecia(男性型脱毛症)」の略称。思春期以降に発症する薄毛の症状で、髪の毛が細く柔らかくなり、前頭部の生え際が後退したり、頭頂部が薄くなったりする進行性の脱毛症です。
この症状の原因となるのが、「ジヒドロテストステロン(DHT)」という強い男性ホルモン。DHTは、男性ホルモン「テストステロン」が「5αリダクターゼ(5α還元酵素)」によって変換されて生まれる物質です。詳しい原因はわかっていませんが、思春期以降に体内で5αリダクターゼの働きが活発になってDHTが過剰に産生されると、DHTは髪をつくる毛母細胞の働きを妨げるようになります。すると通常であれば2~6年は生えているはずの毛髪が、十分に成長する前に抜け落ちるようになり、薄毛が起こってしまうのです。
5aリダクターゼにはⅠ型とⅡ型の2種類がありますが、プロペシア錠に含有されるフィナステリドには、このうち頭部に多く見られるⅡ型の働きを抑え、DHTを作らせないようにする作用があります。プロペシア錠の服用でDHTが減少し、髪の発毛サイクルが正常に戻ることによって、薄毛や抜け毛が次第に改善されていきます。


AGA1型と2型はどうやって見分けるの?それぞれの見分け方や特徴

プロペシア錠は「5α還元酵素阻害薬」と称される薬剤の一つであり、男性型脱毛症(AGA)の治療に最も多く用いられている薬です。
有効成分のフィナステリドには、AGAの原因となるジヒドロテストステロン(DHT)の合成を促す5αリダクターゼII型の働きを阻害して、毛髪の成長を促すという働きがあります。
プロペシアを正しく理解し、有効に使っていただくために、プロペシア錠の歴史から、効果、副作用の可能性、正しい使用法、気になる疑問までを詳しく解説いたします。

そこで「5アルファ還元酵素(5αリダクターゼ)」という酵素によって、より強力な ..

5αリダクターゼII型は、前頭部や頭頂部に存在する酵素です。テストステロンをより強力な男性ホルモンであるジヒドロテストステロンに変化させることで、AGAを引き起こします。前髪の生え際が後退したり頭頂部の髪が薄くなったりします。

これは、発毛や脱毛の指示を出す毛乳頭細胞にある男性ホルモン受容体が変化したジヒドロテストステロンと結びつき正常なサイクルを乱して、結果的に髪の成長を阻害しているためです。

5αリダクターゼとは?薄毛・AGAとの関係や抑制方法を徹底解説

5αリダクターゼとはAGA(男性型脱毛症)と密接した関係にある酵素で、AGAで悩む方は5αリダクターゼへの理解を深めることが大切です。5αリダクターゼは、AGAだけではなく前立腺肥大症にも関係しています。誰にでも存在するものですが、薬や食べ物で対処した方がいいケースがあります。ここでは、5αリダクターゼの体内での役割や薄毛との関係、抑制する方法について詳しく解説します。

5αリダクターゼとは?抑制する方法やAGAを引き起こす原因を解説

また、Ⅱ型はAGA発症に強く影響しているため、Ⅱ型が多く存在する前頭部や頭頂部が薄毛になりやすいとされており、5αリダクターゼⅡ型を阻害するAGA治療薬もあります。

[PDF] 5α-還元酵素Ⅱ型阻害薬 男性型脱毛症用薬 フィナステリド錠

上記の理由からもAGAクリニックではカウンセリングの際に、薄毛のご家族がいるかどうかを確認することが多いです。
『薄毛の遺伝子を持っている=確実にAGAを発症する』というわけではありませんが、AGA発症の原因には、遺伝や5αリダクターゼの分泌量が大きく関わっていることをあらかじめ知っておきましょう。

男性成人には、通常、フィナステリドとして0.2mgを1日1回経口

また、フィナステリドは内服薬としてだけではなく、実は外用薬としても効果を発揮します。
外用薬の有効成分として有名なのがミノキシジルですが、オリジナル治療薬「HR(ヘアルネッサンス)スプレー」には、ミノキシジルだけでなく、フィナステリドも配合されています。このフィナステリド配合の育毛剤も5αリダクターゼの抑制にとても効果があります。

ハゲは遺伝する「5αリダクターゼとAGAの関係」体内での役割を紹介

前述の通り、5αリダクターゼⅠ型はほぼ全身の毛乳頭細胞に存在します。頭皮では側頭部や後頭部に多いのが特徴です。

AGA | 医療法人 岡皮膚科医院 倉敷市下庄 清心学園口停留所 皮膚科

一般的に皮脂量が多い=5αリダクターゼⅠ型であると言われていることが多いのですが、実は頭皮の皮脂量と薄毛の相関については誤った情報であるということがわかっています。
そのため皮脂量が多い=5αリダクターゼⅠ型とは言い切れないのが実情です。

5αリダクターゼは薄毛(AGA)の原因?抑制できる治療薬や食べ物

5αリダクターゼⅠ型の場合、側頭部や後頭部、ほぼ全身の毛乳頭細胞に存在します。
Ⅰ型は特に皮脂腺や前立腺に多く存在しています。

AGA薄毛の対策には、5aリダクターゼを制御することが重要です。 そこで当院が行う治療について

頭皮以外だと脇や髭、陰毛などに多く存在していますが、5αリダクターゼⅡ型の分泌が多い方だと髪の毛は抜けるが、髭などは毛が生えやすいという特徴があります。
髪の毛は脱毛するのに、髪の毛以外の部位の毛が生えてきやすい方は5αリダクターゼⅡ型の分泌が多い可能性があります。

このテストステロンをDHTに変換する酵素は5αリダクターゼと呼ばれますが、1型と ..

もちろん、上記の特徴のみで確実に5αリダクターゼⅠ型とⅡ型を見分けることはできません。
生活習慣や食生活が原因で脂性肌になっている可能性も考えられますし、元々髭などの体毛が濃い人もいらっしゃいます。

5αリダクターゼとは?AGAとの関わりや抑制する方法について解説

AGAの治療薬に含まれているのが有効成分フィナステリドです。
フィナステリドには2型5αリダクターゼの働きを抑制する効果があります。この有効成分フィナステリドが含まれている治療薬として有名なのがプロペシアです。

この酵素の働きを抑えることによりDHTの産生を減らし、抜け毛を予防することができます。 フィナステリド(プロペシアなど)

ノコギリヤシはヤシ科のハーブの一種で古くから民間薬として使用されてきました。ノコギリヤシに含まれるノコギリヤシエキスは、前肥線大症に関する排尿症状に対して効果があるとされている成分で、その薬理効果の一つとして5αリダクターゼ抑制効果があるといわれています。しかし、ノコギリヤシエキスが持つこれらの薬理作用への研究の質は低く、効果が期待できないわけではありませんが信憑性はあまり高くないといえるでしょう。

男性ホルモンの働き、さらには5αリダクターゼの活性度はいずれも遺伝によって ..


このグラフはデュタステリドの製造販売元であるGSK社の調査結果です。製造メーカーの調査ですので、100%鵜呑みでいいかという意見もあるでしょうから、あくまでも参考としてお読みください。
この調査では薄毛男性を、ザガーロ0.5mgを内服するひと、ザガーロ0.1mgを内服するひと、フィナステリド(日本のプロペシア)1mgを内服するひと、およびプラセボ(見た目はクスリで実は効果なし 偽薬)を内服するひと、の4グループに分けます。そして長期間にわたりそれぞれを内服してもらって毛の増え方を比較しました。各グループは150人前後ですね。テレビ番組のように各グループ3人とか4人のレベルではないので、統計学的には信用に足ります。結果は、「ザガーロ0.5mg」グループは、12週間内服で他のグループを圧倒的に引き離して増毛効果を認めています。さらに24週時点までその効果は持続あるいは増強しています。この調査から、ザガーロ0.5mg内服により増毛が期待できることが示唆されます。
なお、このグラフで院長が注目したもう一つが、グレーの線で、4つ群の中で一番低いグループです。これは、プラセボ(見た目はクスリで実は効果なし 偽薬)に割り当てられた方の結果です。12週、24週とどんどんマイナスになっています。割り当てられた方がたはお気の毒です。通常、このような薬の効果の調査では、たとえ効果がない偽薬に割り当てられたとしても、「プラセボ効果」により多少は改善するものです。「プラセボ効果」とは、患者さんの暗示や治したい気持ち(信じるものは救われる、イワシの頭も信心から)が病状改善につながるといわれているものですが、残念ながら今回の調査では、プラセボ効果は全くなかったのです。あくまでもこの調査からいえることというシバリがありますが、効果のない治療薬は、長期に続けてもやはりだめなのを示唆しています。
気になる副作用の結果も公表されております。
副作用の発現率は、ザガーロ0.5mg群16%(30/184例)、0.1mg群21%(39/188例)、フィナステリド1mg群20%(35/179例)、プラセボ群15%(27/181例)であった。主な副作用(いずれかの群で発現率5%以上)は、勃起不全(ザガーロ0.5mg群5%、0.1mg群3%、フィナステリド1mg群6%、プラセボ群3%)とリビドー減退(各々2%、5%、4%、1%)、とのことです。
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