※以下では「ロゼレム」として、ラメルテオンの効果や副作用をお伝えしていきます。
もちろん、このような大量療法の医学研究はこれまでにされていませんが、シャレンバーガー医師のクリニックでは、高濃度ビタミンC点滴療法やオゾン療法にメラトニン大量療法を行い、良い結果を出しているとのことでした。シャレンバーガー医師自身も予防のために就寝前に180mgを服用しているそうです。私の調べたところでも1カプセル60mgのメラトニンは米国で入手が可能であり、私自身も服用を始めました。今後、この大量療法が今後どのように拡がっていくかを注視していきたいと想います。
このほかにも、メラトニンの強い抗酸化力によるも注目が集まっています。
がん治療におけるメラトニン療法は古くて新しい補助療法で、まさにがんの化学内分泌療法です。メラトニン単独では十分な効果を期待するのは難しいですが、他の治療と併用することで、腫瘍の縮小や生存率/期間の改善が期待できます。日本での入手は輸入手続きが必要なので若干面倒ですが、トライする価値は高いです。何よりも費用が安いことは何よりです。
ロゼレムと同じくメラトニン受容体作動薬のメラトベルは、神経発達症の6-15歳小児にのおみ適応が認められたお薬になります。一般の睡眠障害には効果があまり認められていないようです。そのため一般の睡眠薬としては処方することができません。いわゆる発達障害や精神遅滞といわれていたようなお子さんの自然な眠気を強くする効果や入眠障害を改善する効果、昼夜逆転を改善する効果があります。またロゼレム同様に睡眠リズムを整える効果が期待でき、依存性が極めて少ないお薬です。副作用は眠気の残存や頭痛があります。
睡眠薬は、その作用メカニズムの違いから2つに分けることができます。
メラトニンは体内のメラトニン受容体(MT1とMT2)という部位に対して働きます。メラトニン受容体作動薬も、MT1とMT2に作用し、病院やクリニックにおいて、と呼ばれる医薬品として、処方されています。
1990年代〜2005年までに報告されているがんに対するメラトニンの臨床研究では、用量は2〜4mgでした。その後10mg〜40mgに用量が主流になっています。
またロゼレムは少量で、リズムを整える作用も期待できます。ですから、
睡眠に対する効果として、があります。そのため、不眠症の治療に使われています。メラトニン受容体作動薬は、ベンゾジアゼピン系のと比較すると、であることが利点です。
海外ではサプリメントとして取り扱われているので、海外旅行や個人輸入などで手に入れることも可能ですが、メラトニンを含むサプリメントの摂取後の身体の不調も報告されており、一般的な症状として(頭痛、めまい、眠気、悪夢、過敏症)、神経疾患(振戦、片頭痛)及び胃腸疾患(吐き気、嘔吐、腹痛)があります。
メラトニンのサプリメントの素晴らしい点は、副作用がとても少ないところです。
体内時計にも作用するため、睡眠リズム障害の治療にも応用されています。
シャレンバーガー医師はメラトニンを併用することのメリットについて以下のようにまとめています。
これは眠気やふらつきなどの副作用が生じる可能性があるためです。
メラトニンは抗アロマターゼ作用や抗エストロゲン作用により乳がんの予防に、そしてその抗酸化作用は化学療法と放射線療法の副作用を減らす理想的なホルモンであることもわかりました。
メラトニンは、必須アミノ酸であるトリプトファンからセロトニンをへて作られます。
そして、がん患者さんでは十分なメラトニンを体内で生成できるよう、規則正しいライフスタイルを送ることが何よりも重要です。
メラトニンはサプリメントとして服用すると、されてしまいます。
特に2015年から三年間はメラトニン受容体と腫瘍細胞に関する新しい知見が多く発表されました。メラトニンは前立腺がん細胞内へのグルコースの取り込みを抑制することで、腫瘍細胞増殖を抑えることが報告されました。さらに、結腸がんではエンドセリン-1が細胞増殖やアポトーシスの抑制に関わっているが、メラトニンはエンドセリン-1の発現を抑制することがわかりました。肺がん細胞でも増殖、浸潤、転移を抑制する可能性が明らかになりました。
副作用としては、メラトニンは生理的な物質になりますので、と考えられています。
また脳の松果体以外にも、腸管のクロム親和性細胞でもメラトニンが作られているため、下痢や腸の炎症がある場合や手術を行った場合などもメラトニンが減少する可能性があります。
メラトニンの起こりうる副作用にはどのようなものがありますか? ..
そのため、夜間のテレビやスマートフォンの操作によりブルーライトを浴びたり、明るい光を浴びることでメラトニンの分泌が低下してしまいますが、逆に日中、外に出て日光を浴びたり運動することで夜間のメラトニンの産生が高まることがわかっています。
夜眠れない時にメラトニンを摂取するのは安全? 専門家が詳しく解説
例えば、甲状腺ホルモンなど通常のホルモン剤の場合、内服を始めるとそのホルモンが体に十分な量存在しているために自力でホルモンを生成するのを怠けることがあります。それをネガティブ・フィードバックと呼びますが、メラトニンのサプリメントの場合はこれがありません。
化学療法の副作用を減弱させる; メラトニンに由来する副作用の報告は殆どない; 治療費用が低い
メラトニンは主に松果体という脳の真ん中辺りにある器官で産生・分泌されるホルモンです。睡眠の質や長さを改善するだけでなく概日リズムを調整する働きがあり、副腎や甲状腺、性ホルモンなど多くの他のホルモンにも影響を与えます。合成や分泌は暗闇で促進され、光やカフェイン、アルコール、タバコ、降圧薬やスタチンなどで抑制されます。
メラトニンによる抗癌剤の副作用軽減を目指した新しい治療法の開発
2つ目は、「」、「飲み過ぎると効かないどころか逆効果」ということ。メラトニン自体は半減期が少ないので問題になりにくいのですが、タイムリリースのメラトニンサプリや処方薬を飲み過ぎると、昼になっても体の中にメラトニンの作用が残ってしまうことになりかねず、逆にいつが夜でいつが昼か体がわかりにくくなってしまいます。なおメラトニンは非常に安全な物質で、通常量の1万倍飲んでも眠くなる以外に特に深刻な悪影響は起きませんが、上記の理由があるので、けしてOD(オーバードーズ・過量服薬)しないようにしましょう。
メラトニン|梅華会グループ 耳鼻咽喉科・小児科|西宮・芦屋・尼崎
またロゼレムは、生理的な物質であるメラトニンに作用するお薬ですので、という特徴もあります。
薬局で購入できる薬の効果と副作用について。 睡眠サプリと睡眠薬の ..
なお、メラトニンにしても処方薬にしても、いくつか注意する点があります。1つ目は、「」ということ。睡眠リズム障害は体が勝手に時差ボケを起こしているような状態ですが、時差ボケというのは完全に治るのに1週間以上を要します。このため、飲み始めの数日は「なんか眠い、だるい」という副作用が出るだけで、リズム自体はあまり改善しなかったりしますが、根気強く続けましょう。通常は飲み始めて2週間くらいすると効果が安定し始めます。
ラメルテオン錠8mg「トーワ」の効果・効能・副作用 | 薬剤情報
<図1>をご覧いただくとわかりやすいかと思いますが、仮にネガティブ・フィードバックがあったとしても、悲しいことに60代にもなると自力で作っているメラトニンの量がそもそもかなり少なくなるため、影響はかなり少ないことが予想されます。
認められたものの、副作用としての血中プロラクチン上昇は認められ
1990年頃から2005年まで、がんに対するメラトニンの作用に関する論文がブームのように発表されました。ところが一旦ブームが去った後この数年でメラトニンの抗腫瘍効果について、免疫や遺伝子、あるいはサイトカインレベルでの発表が相次ぎました。その作用と特徴をまとめると次のようになります。
※[しじりょうほう]:がんそのものに伴う症状や治療による副作用 ..
メラトニンは大変優れた抗酸化物質でもあります。抗酸化物質として有名なビタミンCは1分子でフリーラジカルを2個中和できる能力がありますが、メラトニンは1分子でなんとフリーラジカルを10個も中和することができます。メラトニンはアルツハイマー病などの認知機能の低下を抑えることで有名ですが、この脳神経の保護作用もそうしたフリーラジカル除去効果に由来すると考えられています。
デエビゴの効果と副作用について解説 | 他の睡眠薬の特徴とも比較
副作用は殆どなく、午前中の眠気が時に生じますが、重篤な副作用は報告されていません。この分野をリードしているイタリアのピエールパオリ博士はメラトニンを0.1mgから200mgの高用量まで投与した研究を行っているが、重篤な副作用を認めていません。実験的にマウスにメラトニンを300mgで二年間投与しても、問題となる変化がなかったと報告しています。
しかし、重篤な身体的・精神的疾患がある人は、まれに副作用が報告されています。
ラメルテオンは、メラトニン受容体作動薬ですが、6時間ほど効果が続きます。一方、外因性のメラトニンは2時間の効果となっています。さらに、ラメルテオンは、メラトニンより10倍の効能があると報告されています。
メラトニンについて | 不妊治療 高度生殖医療専門 仙台ARTクリニック
同じメラトニン受容体作動薬であるロゼレムは、小児に対しては安全性が確認されていないとして、使いにくさがあるお薬でした。