ハイドロキノンで効果があるのは、皮膚の浅いところにある表皮のシミです。
トレチノイン・ハイドロキノン併用療法によって漂白効果が得られるシミは、ハイドロキノン単体使用と同様に、理論的には表皮のシミ(表皮の存在するメラニンやメラノサイト)になります。
さらに、お肌の細胞が生まれ変わるため、ニキビ改善にも効果的です。
強い副作用のイメージがあるハイドロキノンですが、4%程度の濃度のハイドロキノンであれば、期間を決めて使用すれば副作用のリスクを抑えることができます。例えばハイドロキノンによるシミ治療では、数か月の使用後に休薬期間を設けます。
トレチノインを使用しながら紫外線を浴びるとシミが濃くなる可能性があります。
日中の外出の際には、季節を問わず、短時間でも必ず日焼け止め(SPF20以上)を使用するとともに、日傘や帽子などで紫外線対策をしてください。
実際、トレチノインはニキビやニキビ跡に対して以下の効果を発揮します。
なおハイドロキノンによる皮膚症状がみられたときは、使用間隔を長くしたりすることもあります(1日1回、2日に1回など)。皮膚科の美白治療では5~10%の濃度のハイドロキノンを使用することもありますが、用法用量を守ることで、リスクを抑えながらシミ治療を行います。
なおトレチノインを含む化粧水などが市販薬として売られていることはありますが、医療機関で処方するトレチノインとは異なり、保湿クリームと位置付けられています。
トレチノインが効果的なシミの種類としては以下がいわれています。)
通常のビタミンA(レチノール)でもターンオーバーを早める作用はありますが、トレチノインの生理活性はビタミンAの約50倍~100倍。市販薬よりも強力な治療薬になります。
また、トレチノインには高いターンオーバー促進作用があるため、よくニキビの改善や肌質改善に使用されています。
ハイドロキノンとの併用、副作用、市販薬と処方薬の違いなどを解説
肝斑治療や炎症後色素沈着(PIH)治療における第一の選択肢は薬治療です。
しかし、老人性色素斑やADM,そばかすなどでは薬治療単独でシミを消失させることは難しく、薬はレーザー治療や光線治療における補助的役割を果たします。
シミ治療に使用される薬の多くは、メラニン合成を抑える効果を期待するものであり、シミを除去できるわけではありません。
薬単独では消失できないシミであっても、薬によってシミがかえって悪化してしまうという事例はほとんどなく、色素沈着を起こしやすい肌質の人では薬治療の併用で治療効果が高まります。
当院でシミの治療に使用している薬の種類は下記の通りになります。
1日2回、朝夜の洗顔後、化粧水・乳液等でお肌を整えた後、お手入れの一番最後にトレチノインを使用します。使用の際は、顔全体には塗らず、シミ・シワ・毛穴など気になる部分に少量を塗ります。
その後お化粧をする場合は、日焼け止めを塗った後にご使用ください。
ハイドロキノンと併用する場合は、トレチノインを先に塗ります。ターンオーバーを促進するトレチノインを先に塗ることで、ハイドロキノンがより浸透し、併用の効果が高まるとされています。また、トレチノインはより広範囲に塗ることがあるためです。トレチノインの刺激が強い場合は、逆の順番で塗り、トレチノインを塗り広げないようにします。
などの方はぜひ医師に相談してください。トレチノインはハイドロキノンよりも慎重に扱った方がよい薬剤です。事前に丁寧に説明させていただきます。
ハイドロキノンの美白効果として挙げられるのが、新しいシミができるのを予防する効果とすでにできたシミを薄くする効果です。シミの原因であるメラニン色素は、皮膚にあるアミノ酸「チロシン」が、色素細胞により酸化反応を受けることで生成されます。
皮膚科のシミ治療(オンライン診療):ハイドロキノン・トレチノイン他 ..
ハイドロキノンはイチゴ類、麦芽、コーヒー、紅茶などの天然物に存在する成分ですが、写真の現像の際にも使われていました。現像していた人の皮膚が白くなったことから、美白作用があることが分かりました。日本では医師の管理下のみで使用されていましたが、2001年より化粧品への配合が可能になりました。
トレチノイン・ハイドロキノン併用療法については「6.皮膚科のトレチノイン・ハイドロキノン併用療法とは?」で解説しています
実はハイドロキノンとトレチノインは、併用することで相乗効果を得られることはご存知でしたでしょうか?
本治療では、この期間ずっと、強い漂白剤であるハイドロキノン(ハイドロキノン ..
シミの改善をしたい方などが色々と調べているうちに、たどり着く薬名かもしれません。
3 トレチノインとハイドロキノン、レチノールの違いとは? ..
(*)必須なものではありませんが、トレチノイン、ハイドロキノンと一緒に使用することにより美白の相乗効果が得られるため、お奨めいたします。ビタミンCローションは場合によっては少ししみる方もいらっしゃいますが、アレルギーなどの副作用がまったくないものです。
ビタミンCは直接肌に塗っても浸透しないのですが、当院でご紹介しているものはビタミンCの誘導体という形なので、効果があります。統合的な治療をお奨めいたします。
トレチノインについて知っておきたいこと!シミやシワとの関係は?
トレチノインとはビタミンAの誘導体でレチノイン酸とも呼ばれます。レチノールの生理活性の強さを1とすると、トレチノインはその50〜100倍の強さがあるとされています。トレチノインはその生理活性の強さから、化粧品や医薬部外品への配合は認められていません。
レチノールはトレチノインの前段階の物質であり、肌への作用はトレチノインと比較するとマイルドです。それでも使い始めは『レチノイド反応』という、塗布した部位の肌の赤みや落屑(皮むけ)が生じます。
ハイドロキノンとトレチノインを併用して使用したい方はクリニックで相談 ..
ハイドロキノンは美白作用が強く、白斑の心配を避けるため、ハイドロキノン5%、VCIP(脂溶性ビタミンC)5%、ブルガリアンローズのエッセンシャルオイルを配合した化粧品をご用意しています。当院の人気商品で、ショッピングサイトでも販売しております。顔全体に塗っていただけます。
ハイドロキノンの効果は、メラニンの生成を抑制することによる美白効果です。 ..
トレチノインはビタミンAの一種で、シミやシワなどお肌のトラブルを改善する働きがあります。
食品から摂取するビタミンAよりもはるかに効果的で、誰でも血液中にごく微量流れているためアレルギー反応が起きないお薬です。
全国の皮膚科で取り扱われているため、目にしたことがある方も多いのではないでしょうか?長年にわたりシミやシワの改善に多く使われてきているため、安全性も確かといえます。当院では国産のトレチノイン原末・クリームを使用し、院内製剤を処方しています。レーザー治療のようにダウンタイムも不要で、お値段もお安く、普段のスキンケアの一環としてお試しいただけます。
トレチノインでメラニンを追い出し、ハイドロキノンでメラニンの生成を抑えるのがしみ治療の柱 ..
トレチノイン使用中は、紫外線の影響を非常に受けやすい状態になっています。そのため、紫外線のケアが悪いとかえってしみを作る事になりかねません。を使ってください。当院で扱っております。
また、皮膚の角質層がはがれるため、皮膚のバリアー機能や水分保持機能がなくなった状態にもなっています。乳液や保湿剤で十分なケアをする必要があります。保湿、紫外線ケアをした上で、普段通りにメイクして結構ですが、できれば遮光用ファンデーションなどを使用してください。肌がひどく乾燥して、治療が必要な状態になった場合は、当院皮膚科でお薬を処方することもあります。その場合の治療は、保険診療の対象となる場合もございます。
トレチノイン・ハイドロキノンを使った治療は、シミのポイント治療として ..
これらの作用により、新しいシミが出来るのを予防し、すでに出来たシミを薄くする美白効果をもたらし、その美白効果は、アスコルビン酸(ビタミン)、アルブチン、エラグ酸の~倍にもなります。
ハイドロキノン、トレチノインとの併用も可能です。 【使用上の注意】 藻 ..
βカロチンが喫煙者の肺がんの発生を促進することが報告されています。トレチノインは皮膚のターンオーバーを早め細胞分裂を加速することが予想されますので妊娠の可能性のある方への使用を控えていますが、喫煙者に対しても念のため使用を控えるようお願いしています。
吉祥寺・美夏クリニック【しみの治療 ブログ記事から トレチノイン
肌の漂白剤ともいわれるハイドロキノンですが、全てのシミに対して美白効果があるわけではありません。ハイドロキノンで効果があるのは。皮膚の浅い部分にある表皮のシミです。そのため、皮膚の深い部分にある真皮のシミや、表皮と真皮にまたがっているシミに対しては、レーザー治療など他の治療が必要になります。
塗り方によってか、トレチノインの感受性の違いなのか、改善度にばらつきがあるよう感じています。 ..
治療を開始したら、まず1週間後に一度受診してください。その後は2週間に1度程度の診察が望ましいです。はじめの1ヶ月間は特に大切な時期です。薬の効き方には個人差があり、個別に反応を見ながらの治療になりますので、定期的に診察が受けられる時期に始められる様お奨めいたします。
“効果的なシミの外用療法”-トレチノイン治療を中心に--参考文献
治療期間は初めの1~1.5か月はトレチノイン・ハイドロキノン併用期間です。その後併用期間と同じ期間をハイドロキノン単独使用期間とします。つまり2~3か月が1クールとなります。ずっと続けて使用すると肌に耐性ができてしまい、効果が得られなくなる場合があります。その際効果が出たところで1度1ヶ月ほど治療を休止し、その後また再開する、というサイクルを繰り返す場合があります。
市販のビタミンCとの違いは、シナールはビタミンCの働きを助けてくれる ..
肌の漂白剤ともいわれるハイドロキノンですが、全てのシミに対して美白効果があるわけではありません。