• DRd(DLd)療法 : ダラザレックス® / レブラミド® / デキサメタゾン
ヤンセンファーマ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:クリス・フウリガン)は本日、ヒト型抗CD38モノクローナル抗体『ダラザレックス®点滴静注100mg』および『ダラザレックス®点滴静注400mg』(以下、ダラザレックス®、一般名:ダラツムマブ(遺伝子組換え))のレナリドミドおよびデキサメタゾンとの併用投与(DRd)について、未治療を含む「多発性骨髄腫」の効能・効果の追加に係る製造販売承認事項一部変更承認申請を行いました。
# 多発性骨髄腫(MM)# デキサメタゾン# イキサゾミブ(ニンラーロ)# ダラツムマブ(ダラザレックス ..
ダラザレックス®については海外第Ⅲ相臨床試験(MMY3008試験、MAIA)1において、造血幹細胞移植を伴う大量化学療法が非適応で未治療の多発性骨髄腫患者を対象にダラザレックス®をレナリドミドおよびデキサメタゾンと併用で投与する群(DRd群)と、レナリドミドとデキサメタゾンを投与する群(Rd群)に無作為に割り付け、ダラザレックス®のRd療法への上乗せ効果を検討しています。これらの結果は、2018年12月に米・カリフォルニアで開催された第60回 米国血液学会(ASH)年次総会で発表されています。
MAIA試験は、造血幹細胞移植を伴う大量化学療法が非適応で未治療の多発性骨髄腫患者737名(45〜90歳、年齢中央値73歳)を対象とする第Ⅲ相無作為化、非盲検、多施設共同試験です。被験者は、ダラザレックス®をレナリドミドおよびデキサメタゾンと併用で投与する群(DRd群)と、レナリドミドとデキサメタゾンのみを単独で投与する群(Rd群)に無作為に割り付けられました。いずれの治療群の被験者に対しても、疾患の進行又は許容できない毒性が認められるまで治療薬の投与が継続されます。試験の主要評価項目は無増悪生存期間(PFS)です。
DLd(DRd) | ダラツムマブ、 レナリドミド、 デキサメタゾン | レジメン
CD38ダラツムマブ(製品名:ダラザレックス)が、または難治性の多発性骨髄腫に対し、カルフィルゾミブ(製品名:カイプロリス)+デキサメタゾンとの3剤併用療法(DCd療法)として承認されました。
「多発性骨髄腫においては、レナリドミドを取り入れた治療法など、免疫調節に基づく治療の後に再発する患者さんが多くいます。今回の承認により、1回目の再発時というから早期からダラザレックスとカルフィルゾミブ、デキサメタゾンとの併用(DCd)療法を使用することが可能になります。この承認が重要な医療ニーズを満たし、進行のない生存期間を有意に延ばすという効果をもたらすことが期待されています」
「ダラザレックス®/ダラキューロ®患者IDカード」を作成しております。 入手ご ..
2021年12月11日~13日に開催された、第63回米国血液学会(ASH2021)にてIntermediate-Fitの新規多発性骨髄腫(NDMM)患者を対象にプロテアソーム阻害薬ニンラーロ(一般名:イキサゾミブ、以下ニンラーロ)+抗CD38モノクローナル抗体ダラザレックス(一般名:ダラツムマブ、以下ダラザレックス)+デキサメタゾン併用療法の有効性、安全性を検証した第2相のHOVON143試験の結果がVrije Universiteit AmsterdamのKaz Groen氏らにより公表された。
HOVON143試験は、Intermediate-Fitの新規多発性骨髄腫(NDMM)患者(N=65人)に対して導入療法として28日を1サイクルとして1、8、15日目にニンラーロ4mgと1、8、15、22日目にダラザレックス16mg/kg(3~6サイクル目は1、15日目、7~9サイクルは1日目)とデキサメタゾンの併用療法を9サイクル実施し、その後維持療法として8週を1サイクルとして1、8、15、29、36、43日目に1日1回ニンラーロ4mgと1日目にダラザレックス16mg/kgの併用療法を最大2年間もしくは病勢進行するまで実施し、主要評価項目として導入療法完了時点の客観的奏効率(ORR)、副次評価項目として無増悪生存期間(PFS)、全生存期間(OS)などを検証した第2相試験である。
デキサメタゾン、CyBorD:シクロホスファミド水和物+ボルテゾミブ+デキサメタゾン.
本試験が開始された背景として、Intermediate-Fitの新規多発性骨髄腫(NDMM)はFitの新規多発性骨髄腫(NDMM)に比べて予後不良であり、治療中止率が高率である。以上の背景より、新規作用機序の治療レジメンであるプロテアソーム阻害薬ニンラーロ+抗CD38モノクローナル抗体ダラザレックス+デキサメタゾン併用療法の有用性を検証する目的で本試験が開始された。
以上のHOVON143試験の結果よりKaz Groen氏らは「Intermediate-Fitの新規多発性骨髄腫(NDMM)患者に対するプロテアソーム阻害薬ニンラーロ+抗CD38モノクローナル抗体ダラザレックス+デキサメタゾン併用療法は忍容性があり、効果のある治療レジメンです。しかしながら、有害事象(AE)による治療中止は無増悪生存期間(PFS)を悪化させるため、有効性と忍容性のバランスが取れた治療法の本試験で確認された治療法の検証が必要になります」と結論を述べている。
DBd(DVd) ダラツムマブ、 ボルテゾミブ、 デキサメタゾンのレジメンページ。本 ..
日本国内においてダラザレックス®は、再発又は難治性の多発性骨髄腫に対し、2017年9月にレナリドミドおよびデキサメタゾンとの併用療法(DLd)または、ボルテゾミブおよびデキサメタゾンとの併用療法(DBd)が承認されています。また、未治療の多発性骨髄腫に対しては、2019年8月にボルテゾミブ、メルファランおよびプレドニゾロンとの併用療法(DMPB)、2019年12月にはレナリドミドおよびデキサメタゾンとの併用療法(DLd)が承認されています。
[PDF] DLd(DRd)療法(ダラザレックス/レナリドミド
CANDOR試験は、再発又は難治性の多発性骨髄腫患者466名を対象とする第Ⅲ相無作為化、非盲検、多施設共同試験です。被験者は、ダラザレックス®をカルフィルゾミブおよびデキサメタゾンと併用で投与する群(DCd群)と、カルフィルゾミブとデキサメタゾンを投与する群(Cd群)に無作為に割り付けられました。いずれの治療群の被験者に対しても、疾患の進行又は許容できない毒性が認められるまで治療薬の投与が継続されます。試験の主要評価項目は無増悪生存期間(PFS)です。