デキサメタゾン口腔用軟膏0.1%「日医工」の効果・効能・副作用
次の来局時に、患者は、軟膏が流れてしまってはいけないと思い、嚥下してはいけないと考えて、舌に塗布後、自己判断で20~30分間口を閉じない、飲み込まないでいたことが判明した。その時、唾液が多量に出て困ったと述べた。
[PDF] デキサメタゾン軟膏口腔用0.1%「CH」を使用される方へ
患者は、舌の先に口内炎ができたためクリニックを受診し、アフタゾロン口腔用軟膏<デキサメタドン>が処方された。
薬剤師による服薬指導の際に、軟膏が流れる可能性をあまりにも強調しすぎたため、患者は嚥下してはいけないと誤解してしまった。また、塗布した後は口を閉じても良いことや、飲み込んでも問題ないことをきちんと伝えていなかった。
デキサメタゾン口腔用軟膏0.1%「NK」 ; 添付文書 ; 効能・効果
びらん又は潰瘍を伴う難治性口内炎及び舌炎
通常、適量を1日1~数回患部に塗布する。なお、症状により適宜増減する。
口腔内用軟膏の服薬指導後に、使用法などを患者が正しく理解できているか確認する必要がある。
感覚器系・歯科用薬 > 歯科・口腔用薬 > 口内炎等治療薬 · デキサメタゾン口腔用軟膏0.1%「日医工」, デキサメタゾン
<製剤の物性>
健常人被験者6名の口腔内に本剤をそれぞれ塗布し、検出できなくなるまでの時間を記録した結果、口腔内に対する付着時間は1.49時間であったことが報告されている。
患者から、「軟膏を口腔内(舌の先の口内炎)に塗ったら、唾液がでて困った」と言われた。その原因は、自己判断で20~30分間口を閉じない、飲み込まないでいたことによると思われた。
エベロリムス誘発性口内炎に対するデキサメタゾン軟膏の有用性に関する検討
<基剤の特性>
本剤の基剤は、口腔内の特殊性(常に唾液により湿潤していること、可動部が多いこと、咀嚼などによる粘膜面の機械的自浄作用が強いことなど)を考慮して、湿潤粘膜に対する付着性と口腔内滞留性が付与されている。本剤の局所塗布により患部をスムースな被膜で長時間保護すると共にデキサメタゾンの効果を助長する。
(禁忌)
本剤に対し過敏症の既往歴のある患者。(特定の背景を有する患者に関する注意)
(合併症・既往歴等のある患者)9.1.1.口腔内感染を伴う患者:治療上やむを得ないと判断される場合を除き使用しないが、やむを得ず使用する場合には、あらかじめ適切な抗菌剤、抗真菌剤による治療を行うか、又はこれらとの併用を考慮すること(感染症の増悪を招くおそれがある)。
(妊婦)妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
(授乳婦)治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(本剤のヒト母乳中への移行の有無は不明である)。
(小児等)長期連用により発育障害をきたすおそれがある。
(適用上の注意)14.1.薬剤交付時の注意
14.1.1.使用時:使用後はしばらく飲食を避けさせること。14.1.2.適用部位:眼科用として使用しないこと。
(取扱い上の注意)使用後はチューブの口及びその周辺に付着した軟膏をふきとった後、キャップを締めて保存すること。
(保管上の注意)室温保存。