国際共同治験及び国内試験で用いた実薬対照は、DPP-4 阻害薬(シタグリプチン)及びその他の


以上より、現時点では、リベルサス錠を開始する場合、DPP-4阻害薬の中止が推奨されています。


【医師が大論争】DPP-4阻害薬のガイドライン改定で日本の医療はどう変わる?

普段体内では、血中の糖質をインスリンによって細胞内に取り込み燃焼することでエネルギーに変換します。
糖質不足やインスリン不足になると、糖質からエネルギーを作ることが難しくなり、糖質の代わりに脂肪を代謝するようになります。脂肪を代謝する過程で「ケトン体」という物質されます。「ケトン体」が蓄積すると血液が酸性に傾き「ケトアシドーシス」という状態となり、吐き気や食欲低下、重症化すると意識レベルの低下を引き落とします。ケトアシドーシスを防ぐために、食欲が落ちても最低限の糖質摂取が重要になります。

17.1有効性及び安全性に関する試験
17.1.1単独療法:プラセボ対照二重盲検、実薬対照非盲検比較試験(第II/III相国内試験)
経口糖尿病薬の単独療法又は食事療法及び運動療法で血糖コントロールが不十分な日本人2型糖尿病患者243例を対象に無作為割り付けを行い、本剤3mg、本剤7mg、本剤14mgの1日1回経口投与、リラグルチド0.9mgの1日1回皮下投与又はプラセボの1日1回経口投与を52週間実施した(本剤3mg群:49例、本剤7mg群:49例、本剤14mg群:48例、リラグルチド0.9mg群:48例、プラセボ群:49例)。経口糖尿病薬の単独療法を実施していた被験者は、経口糖尿病薬のウォッシュアウト後に本剤の投与を開始した。本剤は1日1回3mgで投与を開始した。用量漸増は4週間ごととし、7mg及び14mgの用量にはそれぞれ投与開始から4週後及び8週後に到達するよう設定した。本剤は、空腹状態でその日の最初の食事の30分以上前に、コップ半分以下の水と共に経口投与した。
26週におけるHbA1cの結果を次表に示す。
--------------------------表開始--------------------------
HbA1c(%)本剤3mg本剤7mg本剤14mgリラグルチド0.9mgプラセボ
ベースラインa8.1±0.8(49)8.3±1.0(49)8.0±0.9(48)8.3±0.8(48)8.3±1.1(49)
26週までの変化量a-1.1±0.8(43)-1.7±0.8(45)-1.7±0.8(44)-1.4±1.1(45)-0.2±0.7(41)
群差(本剤-リラグルチド0.9mg)b[95%信頼区間]0.3[-0.0;0.6]-0.1[-0.4;0.2]-0.3[-0.6;-0.0]--
群差(本剤-プラセボ)b[95%信頼区間]-1.1[-1.4;-0.8]-1.5[-1.7;-1.2]-1.7[-2.0;-1.4]--
追加の糖尿病薬を使用することなく治験薬投与下で得られた観測値に基づく。
a:平均±標準偏差(症例数)、b:各群の差は繰り返し測定に対する混合モデルを用いて推定した。
--------------------------表終了--------------------------
52週において、HbA1cのベースラインからの変化量(平均±標準偏差)は、本剤3mg群で-1.0±0.9%、本剤7mg群で-1.4±0.9%、本剤14mg群で-1.5±0.8%、リラグルチド0.9mg群で-1.3±1.0%及びプラセボ群で0.1±0.7%であった。リラグルチド0.9mg群との群差の推定値は、本剤3mg群で0.2%(95%信頼区間:-0.1;0.6)、本剤7mg群で-0.2%(95%信頼区間:-0.5;0.2)及び本剤14mg群で-0.4%(95%信頼区間:-0.8;0.0)であった。プラセボとの群差の推定値は、本剤3mgで-1.3%(95%信頼区間:-1.7;-0.9)、本剤7mgで-1.7%(95%信頼区間:-2.1;-1.3)及び本剤14mgで-1.9%(95%信頼区間:-2.3;-1.5)であった。
ベースラインから26週までの体重の変化量(平均±標準偏差)は、本剤3mg群で-0.4±1.9kg(ベースラインの平均:71.4kg)、本剤7mg群で-1.2±1.9kg(ベースラインの平均:71.3kg)、本剤14mg群で-2.4±3.0kg(ベースラインの平均:68.0kg)、リラグルチド0.9mg群で0.1±1.6kg(ベースラインの平均:74.7kg)及びプラセボ群で-1.1±1.6kg(ベースラインの平均:70.3kg)であった。ベースラインから52週までの体重の変化量(平均±標準偏差)は、本剤3mg群で0.0±2.4kg、本剤7mg群で-0.8±2.1kg、本剤14mg群で-2.9±3.9kg、リラグルチド0.9mg群で0.5±2.0kg及びプラセボ群で-1.0±1.7kgであった。
重大な低血糖は報告されなかった。重大な又は血糖値確定(56mg/dL未満)症候性低血糖注)は本剤の各用量群及びプラセボ群では認められなかったが、リラグルチド0.9mg群では2例2件報告された。[11.1.1参照]
注)重大な低血糖(米国糖尿病学会分類による)又は低血糖症状を伴う血糖値(血漿)が56mg/dL未満の低血糖。
17.1.2単独療法:プラセボ対照二重盲検比較試験(第III相国際共同試験)
食事療法及び運動療法で血糖コントロールが不十分な2型糖尿病患者703例を対象に無作為割り付けを行い、二重盲検下で本剤3mg、本剤7mg、本剤14mgの1日1回経口投与又はプラセボの1日1回経口投与を26週間実施した(本剤3mg群:175例(日本人:29例)、本剤7mg群:175例(日本人:29例)、本剤14mg群:175例(日本人:28例)、プラセボ群:178例(日本人:30例))。本剤は1日1回3mgで投与を開始した。用量漸増は4週間ごととし、7mg及び14mgの用量にはそれぞれ投与開始から4週後及び8週後に到達するよう設定した。本剤は、空腹状態でその日の最初の食事の30分以上前に、コップ半分以下の水と共に経口投与した。主要評価項目であるHbA1cのベースラインから26週までの変化量に関して、本剤単独療法のすべての用量でプラセボに対する優越性が検証された(p<0.0001)。
--------------------------表開始--------------------------
HbA1c(%)本剤3mg本剤7mg本剤14mgプラセボ
ベースラインa7.9±0.7(175)8.0±0.6(175)8.0±0.7(175)7.9±0.7(178)
26週までの変化量a-0.9±1.2(167)-1.3±1.0(160)-1.5±1.0(160)-0.3±1.2(168)
群差(本剤-プラセボ)b[95%信頼区間]-0.6[-0.8;-0.4]-0.9[-1.1;-0.6]-1.1[-1.3;-0.9]-
治験薬投与の早期中止又は追加の糖尿病薬の使用の有無に関わらず、得られた観測値に基づく。
a:平均±標準偏差(症例数)、b:群差は、HbA1cの欠測値を多重補完法を用いて補完後、共分散分析を用いて推定した。
--------------------------表終了--------------------------
ベースラインから26週までの体重の変化量(平均±標準偏差)は、本剤3mg群で-1.5±3.3kg(ベースラインの平均:86.9kg)、本剤7mg群で-2.6±4.1kg(ベースラインの平均:89.0kg)、本剤14mg群で-4.0±4.2kg(ベースラインの平均:88.1kg)及びプラセボ群で-1.4±3.5kg(ベースラインの平均:88.6kg)であった。
重大な低血糖は1件報告された(本剤7mg群)。重大な又は血糖値確定(56mg/dL未満)症候性低血糖は、本剤3mg群で5例5件、本剤7mg群で2例2件、本剤14mg群で1例1件、プラセボ群で1例1件報告された。[11.1.1参照]
17.1.3併用療法:メトホルミンのみ又はメトホルミンとスルホニルウレア剤の両剤との併用、実薬対照二重盲検比較試験(第III相国際共同試験)
2型糖尿病患者1864例を対象に無作為割り付けを行い、メトホルミンのみ又はメトホルミンとスルホニルウレア剤の両剤による併用療法に追加して、二重盲検下で本剤3mg、本剤7mg又は本剤14mgの1日1回経口投与、あるいはシタグリプチン100mgの1日1回経口投与を78週間実施した(本剤3mg群:466例(日本人:52例)、本剤7mg群:466例(日本人:52例)、本剤14mg群:465例(日本人:51例)、シタグリプチン100mg群:467例(日本人:52例))。本剤は1日1回3mgで投与を開始した。用量漸増は4週間ごととし、7mg及び14mgの用量にはそれぞれ投与開始から4週後及び8週後に到達するよう設定した。本剤は、空腹状態でその日の最初の食事の30分以上前に、コップ半分以下の水と共に経口投与した。
主要評価項目であるHbA1cのベースラインから26週までの変化量に関して、本剤7mg及び本剤14mgのシタグリプチン100mgに対する非劣性が検証された(非劣性マージン:0.3%)。本剤3mgのシタグリプチン100mgに対する非劣性は示されなかった(次表参照)。
--------------------------表開始--------------------------
HbA1c(%)本剤3mg本剤7mg本剤14mgシタグリプチン100mg
ベースラインa8.3±1.0(466)8.4±1.0(465)8.3±0.9(465)8.3±0.9(467)
26週までの変化量a-0.6±1.0(435)-1.1±1.1(438)-1.3±1.0(436)-0.8±0.9(446)
群差(本剤-シタグリプチン100mg)b[95%信頼区間]0.2[0.1;0.3]-0.2[-0.4;-0.1]-0.5[-0.6;-0.4]-
治験薬投与の早期中止又は追加の糖尿病薬の使用の有無に関わらず、得られた観測値に基づく。
a:平均±標準偏差(症例数)、b:群差は、HbA1cの欠測値を多重補完法を用いて補完後、共分散分析を用いて推定した。本剤群のみに、0.3%(非劣性マージン)が補完値に加えられた。
--------------------------表終了--------------------------
78週における日本人でのメトホルミン単剤との併用結果を次表に示す。
--------------------------表開始--------------------------
HbA1c(%)本剤3mg本剤7mg本剤14mgシタグリプチン100mg
ベースラインa8.0±1.0(40)8.2±0.9(39)8.1±0.8(38)8.0±0.8(40)
78週までの変化量a-0.7±0.9(38)-1.2±1.1(39)-1.5±0.9(37)-0.8±0.9(39)
群差(本剤-シタグリプチン100mg)b[95%信頼区間]0.1[-0.2;0.5]-0.2[-0.6;0.1]-0.6[-1.0;-0.2]-
治験薬投与の早期中止又は追加の糖尿病薬の使用の有無に関わらず、得られた観測値に基づく。
a:平均±標準偏差(症例数)、b:群差は、HbA1cの欠測値を多重補完法を用いて補完後、共分散分析を用いて推定した。
--------------------------表終了--------------------------
全集団において、本剤14mg群で1件及びシタグリプチン100mg群で4例4件の重大な低血糖が報告された。重大な又は血糖値確定(56mg/dL未満)症候性低血糖は、本剤3mg群で23例56件、本剤7mg群で24例42件、本剤14mg群で36例60件、シタグリプチン100mg群で39例76件報告された。[11.1.1参照]
17.1.4併用療法:メトホルミンのみ又はメトホルミンとSGLT2阻害剤の両剤との併用、実薬及びプラセボ対照二重盲検比較試験(第III相国際共同試験)
2型糖尿病患者711例を対象に無作為割り付けを行い、メトホルミンのみ又はメトホルミンとSGLT2阻害剤の両剤との併用療法に追加して、ダブルダミー法による二重盲検下で本剤14mgの1日1回経口投与、リラグルチド1.8mgの1日1回皮下投与あるいはプラセボの1日1回投与を52週間実施した(本剤14mg群:285例(日本人:31例)、リラグルチド1.8mg群:284例(日本人:29例)、プラセボ群:142例(日本人:15例))。本剤は1日1回3mgで投与を開始した。用量漸増は4週間ごととし、14mgの用量には投与開始から8週後に到達するよう設定した。本剤は、空腹状態でその日の最初の食事の30分以上前に、コップ半分以下の水と共に経口投与した。
主要評価項目であるHbA1cのベースラインから26週までの変化量に関して、本剤14mgのプラセボに対する優越性(p<0.0001)及びリラグルチド1.8mgに対する非劣性(非劣性マージン:0.4%)が検証された。
--------------------------表開始--------------------------
HbA1c(%)本剤14mgリラグルチド1.8mgプラセボ
ベースラインa8.0±0.7(285)8.0±0.7(284)7.9±0.7(142)
26週までの変化量a-1.2±0.9(278)-1.1±0.9(272)-0.1±0.7(134)
群差(本剤-リラグルチド1.8mg)b[95%信頼区間]-0.1[-0.3;0.0]--
群差(本剤-プラセボ)b[95%信頼区間]-1.1[-1.2;-0.9]--
治験薬投与の早期中止又は追加の糖尿病薬の使用の有無に関わらず、得られた観測値に基づく。
a:平均±標準偏差(症例数)、b:群差は、HbA1cの欠測値を多重補完法を用いて補完後、共分散分析を用いて推定した。非劣性の解析では、本剤群のみに、0.4%(非劣性マージン)が補完値に加えられた。
--------------------------表終了--------------------------
重大な低血糖は報告されなかった。重大な又は血糖値確定(56mg/dL未満)症候性低血糖は、本剤14mg群で2例2件、リラグルチド1.8mg群で7例9件、プラセボ群で3例3件報告された。[11.1.1参照]
17.1.5併用療法:インスリンとの併用又はインスリンとメトホルミンとの併用、プラセボ対照二重盲検比較試験(第III相国際共同試験)
メトホルミン併用又は非併用下でのインスリンによる治療(Basalインスリン、混合インスリン又はBasal‐Bolus療法)で血糖コントロールが不十分な2型糖尿病患者731例を対象に無作為割り付けを行い、二重盲検下で経口投与による本剤3mg、本剤7mg又は本剤14mgの1日1回あるいはプラセボの1日1回の追加投与を52週間実施した(本剤3mg群:184例(日本人:49例)、本剤7mg群:182例(日本人:48例)、本剤14mg群:181例(日本人:47例)、プラセボ群:184例(日本人:50例))。本剤は1日1回3mgで投与を開始した。用量漸増は4週間ごととし、7mg及び14mgの用量にはそれぞれ投与開始から4週後及び8週後に到達するよう設定した。本剤は、空腹状態でその日の最初の食事の30分以上前に、コップ半分以下の水と共に経口投与した。なお、低血糖のリスクを低減するために併用投与開始時のインスリン用量を20%減量した。
主要評価項目であるHbA1cのベースラインから26週までの変化量に関して、本剤のいずれの用量でもプラセボに対する優越性が検証された(p<0.0001)。
--------------------------表開始--------------------------
HbA1c(%)本剤3mg本剤7mg本剤14mgプラセボ
ベースラインa8.2±0.7(184)8.2±0.7(182)8.2±0.7(181)8.2±0.7(184)
26週までの変化量a-0.5±1.0(176)-1.0±1.1(174)-1.3±1.1(173)-0.1±0.9(176)
群差(本剤-プラセボ)b[95%信頼区間]-0.5[-0.7;-0.3]-0.9[-1.1;-0.7]-1.2[-1.4;-1.0]-
治験薬投与の早期中止又は追加の糖尿病薬の使用の有無に関わらず、得られた観測値に基づく。
a:平均±標準偏差(症例数)、b:群差は、HbA1cの欠測値を多重補完法を用いて補完後、共分散分析を用いて推定した。
--------------------------表終了--------------------------
52週において、HbA1cのベースラインからの変化量(平均±標準偏差)は、本剤3mg群で-0.6±1.0%、本剤7mg群で-0.9±1.1%、本剤14mg群で-1.2±1.0%及びプラセボ群で-0.2±0.8%であった。
重大な低血糖は、本剤3mg群で5例5件、本剤7mg群で1件、本剤14mg群で2例2件及びプラセボ群で1件報告された。重大な又は血糖値確定(56mg/dL未満)症候性低血糖は、本剤3mg群で52例196件、本剤7mg群で47例180件、本剤14mg群で48例147件及びプラセボ群で54例156件報告された。[11.1.1参照]
17.1.6非盲検長期(52週間)有効性及び安全性試験(第III相国内試験)
日本人2型糖尿病患者458例を対象に無作為割り付けを行い、経口糖尿病薬単剤(スルホニルウレア剤、速効型インスリン分泌促進剤、α‐グルコシダーゼ阻害剤、チアゾリジン系薬剤又はSGLT2阻害剤のいずれか)に追加して、本剤3mg、本剤7mg又は本剤14mgの1日1回経口投与あるいはデュラグルチド0.75mgの週1回皮下投与を52週間実施した(本剤3mg群:131例、本剤7mg群:132例、本剤14mg群:130例、デュラグルチド0.75mg群:65例)。本剤は1日1回3mgで投与を開始した。用量漸増は4週間ごととし、7mg及び14mgの用量にはそれぞれ投与開始から4週後及び8週後に到達するよう設定した。本剤は、空腹状態でその日の最初の食事の30分以上前に、コップ半分以下の水と共に経口投与した。
52週において、HbA1cのベースラインからの変化量注)(平均±標準偏差)は、本剤3mg群で-0.8±1.0%(ベースラインの平均:8.2±0.9%)、本剤7mg群で-1.4±1.0%(ベースラインの平均:8.3±0.9%)、本剤14mg群で-1.8±1.0%(ベースラインの平均:8.4±1.0%)及びデュラグルチド0.75mg群で-1.4±0.9%(ベースラインの平均:8.4±0.9%)であった。
ベースラインから52週までの体重の変化量注)(平均±標準偏差)は、本剤3mg群で0.0±2.4kg(ベースラインの平均:71.5kg)、本剤7mg群で-0.9±3.4kg(ベースラインの平均:72.7kg)、本剤14mg群で-1.7±3.5kg(ベースラインの平均:72.6kg)及びデュラグルチド0.75mg群で1.0±2.7kg(ベースラインの平均:71.2kg)であった。
注)治験薬投与の早期中止または追加の糖尿病薬の使用の有無に関わらず、得られた観測値に基づく。
52週における併用薬別のHbA1cの結果を次表に示す。
--------------------------表開始--------------------------
HbA1c(%)ベースライン52週までの変化量
本剤3mg
スルホニルウレア剤8.5±1.0(42)-0.7±1.2(42)
速効型インスリン分泌促進剤8.1±0.5(22)-0.7±1.0(21)
α‐グルコシダーゼ阻害剤8.0±0.8(22)-1.1±0.8(21)
チアゾリジン系薬剤8.3±0.9(23)-1.1±0.8(20)
SGLT2阻害剤8.2±1.0(22)-0.8±1.0(22)
本剤7mg
スルホニルウレア剤8.3±0.9(42)-1.3±1.1(40)
速効型インスリン分泌促進剤8.5±1.0(22)-1.6±0.9(21)
α‐グルコシダーゼ阻害剤8.2±1.1(22)-1.6±1.2(22)
チアゾリジン系薬剤8.4±1.0(23)-1.5±1.3(23)
SGLT2阻害剤8.3±0.7(23)-1.4±0.6(23)
本剤14mg
スルホニルウレア剤8.7±1.1(42)-1.9±1.1(41)
速効型インスリン分泌促進剤8.5±0.9(22)-1.7±1.1(21)
α‐グルコシダーゼ阻害剤8.4±1.0(22)-1.8±1.1(21)
チアゾリジン系薬剤8.2±1.0(22)-1.7±1.0(22)
SGLT2阻害剤8.3±0.8(22)-1.7±0.7(22)
平均±標準偏差(症例数)
--------------------------表終了--------------------------
重大な低血糖は報告されず、重大な又は血糖値確定(56mg/dL未満)症候性低血糖は、本剤3mg群で3例4件(いずれもスルホニルウレア剤併用)、本剤7mg群で3例4件(スルホニルウレア剤併用:2例2件、速効型インスリン分泌促進剤併用:1例2件)、本剤14mg群で4例4件(いずれもスルホニルウレア剤併用)報告され、デュラグルチド0.75mg群では報告されなかった。[11.1.1参照]

DPP4阻害薬 | くすき内科クリニック|糖尿病・甲状腺・生活習慣病

余談ですが、受容体作動薬は上述のメカニズムによる体重減少が期待できるため、以前紹介した阻害薬と同様、一部の自由診療クリニックなどで若年女性などをターゲットに、糖尿病ではないがダイエットをしたい、という方に向けて自費で処方されているようです。しかし、これまで述べてきたような注意点に留意し、処方に精通した医師が慎重に投与すべき薬と考えますので、私はあまり好ましくないことだと考えています。ただ、現状未発売ではあるものの、「糖尿病ではない、しかし肥満による合併症高血圧症、脂質異常症などを有する患者さん」でも保険で使える受容体作動薬の発売が近々予定されています。使用する患者さんは適切に選ぶ必要がありますが、糖尿病のない患者さんでも受容体作動薬による体重減少の恩恵を受けられる時代が近づいています。

私は外来で、リベルサスをうまく内服できている方に「薬は家のどこに置いているか」「分間どのように過ごしているか」を必ず伺うようにしています。前者は、大体寝室かリビングの目につくところに置いて、朝目覚めたら視界に入るようにしている、という方が大多数で、人数的にもほぼ半々です。後者は様々で、テレビや新聞、やスマホで時間をつぶす方、身支度にあてる方、朝シャワーに入るのでそれで時間が過ぎる方、家事を行う方、あるいは内服後寝てしまっても構わないので、二度寝して起きたら時間が過ぎている、という方、いろいろな方がいらっしゃいます。

リベルサスの効果や副作用は?処方や保険適用の条件・飲み方を解説

妊婦さんや妊娠している可能性がある人は、リベルサスを服用できません。
その他にも、次に当てはまる方の場合、リベルサスの投与を禁止する場合があります。
糖尿病患者の方
利尿剤を使用している方。
18歳未満や高校生の方
精神安定剤を利用中の方。

リベルサスとDPP4阻害剤は、原則として併用はできません。
DPP4阻害薬とは、食事の際に分泌されるインスリンを調整して血糖値を下げる飲み薬です。
リベルサスとDPP4阻害剤は、どちらもGLP-1受容体を媒介とする血糖値の低下作用を有しています。
両剤を併用した時の臨床試験はいまだ実施されておらず、有効性や安全性は確認されていません。

[PDF] リベルサスの費用対効果評価結果に基づく価格調整について

リベルサスは早ければ服用後3ヶ月程度で、体重減少の効果が現れます。
ただし服用を途中でやめてしまうと、食欲低減やインスリンの分泌促進などの効果はなくなってしまいます。
治療中止後にリバウンドする可能性があることに注意が必要です。

リベルサスは治療用途によって、保険適用を受けられるか扱いが変わります。
糖尿病治療薬としては保険の対象ですが、肥満治療の場合は自費治療となります。
そのため、ダイエットを目的としたリベルサスの処方は、保険が適用されません。


[PDF] 糖尿病薬のトリセツ」 大阪市立総合医療センター WEBセミナー

非肥満あるいは高齢者(インスリン分泌低下型)には、
1.DPP-4阻害薬
併用するならメトホルミン、SGLT2阻害薬、イメグリミンのいずれかで順番はどれでもよい。
インスリン需要を減らす薬剤は2種類。
インスリン節減系/排泄系薬 ・・・メトホルミン、αGI、SGLT2阻害薬
インスリン抵抗性改善薬 ・・・ピオグリタゾン
メトホルミンはグルカゴンの作用を阻害して糖新生を抑制する。インスリンの肩代わりをしているのでありインスリン分泌量を低下させる節減系。
また消化管にグルコースを排泄促進することも判明している。
ピオグリタゾンはPPARγを介して効果を発揮するが、デメリットも多く最近は使用されない。(浮腫、膀胱癌)
イメグリミンは、糖代謝や糖新生を抑制する。→酸化ストレスの発症を抑制する→結果としてインスリン抵抗性を改善する。

第522回福山地区内科会学術講演会 2024年2月27日 が開催され

症例2)70歳代女性
糖尿病歴18年、BMI23.9 、慢性膀胱炎のためSGLT2は使えない。グリメピリド1mgとエクメット®併用投与中。
イメグリミンを追加したところ、体重は半年で−1.5kg、HbA1cは6.8%に低下した。グリメピリドは0.5mgに減薬した。
症例3)50歳代男性
SGLT2、グリメピリド、メトホルミン、DPP-4阻害薬を投与中に亀頭炎発症しSGLT2は中止となった。
→SGLT2をイメグリミンに切り替えて経過は良好であった。

[PDF] リベルサス錠に関する費用対効果評価 [第 1.0 版]

以上から症例1に最適な治療を再考すると、
高齢者、非肥満、のDPP-4阻害薬とメトホルミンの併用患者のHbA1C8.4%の症例に何を追加するか。
少量のSU薬だと低血糖リスクがある。 イメグリミンなら低血糖のリスクはない。体重も減少しない。
よって、 エクメット® + ツイミーグ®
を演者は推奨された。

リベルサスはGLP-1の経口薬|期待できるダイエット効果や飲み方

イメグリミンとDPP-4阻害薬はメトホルミン同様の機序により相性がよい。
・イメグリミンはグリニド様の食後血糖を低下させる作用がある。
ただし空腹時血糖が高い場合はその効果は期待できない。空腹時血糖は130台以下の患者に限る。
その機序はNAD+はATP活性を上昇させてATP感受性Kチャネルを閉じるからである。

GLP-1 受容体作動薬はこれまで注射薬(皮下注射)のみだったが、「リベルサス錠」の登場により、経口薬で ..

でも、注射が苦手だったり、注射を打ちに定期的に来院するのは難しいという方も多いと思います。
そのような、どうしても注射が打てない方に是非お試しいただきたいのが、この「リベルサス」です。

注目の経口セマグルチドの強さを知る 糖尿病薬との比較試験 総まとめ

18.1作用機序
本剤はヒトGLP‐1アナログであり、内因性GLP‐1が標的とするGLP‐1受容体と選択的に結合し、cAMP放出量を増加させるGLP‐1受容体作動薬として作用する。
本剤はアルブミンと結合して代謝による分解の遅延及び腎クリアランスの低下を示すと考えられており、またアミノ酸置換によりDPP‐4による分解に対して抵抗性を示すことにより、作用が持続する。
18.2薬理作用
ヒトでの薬力学的作用の評価は、特記する場合を除き、すべて皮下投与用セマグルチド1.0mgの週1回12週間(用量漸増期間を含む)皮下投与後の定常状態において行われた。
18.2.1血糖降下作用
セマグルチドの皮下投与により、糖尿病db/dbマウス(1日1回28日間反復投与)で溶媒対照群と比較し血糖値が低下した。
外国人2型糖尿病患者において、セマグルチドの皮下投与によりグルコース濃度依存的にインスリン分泌が促進及びグルカゴン分泌が抑制され、血中グルコース濃度はプラセボと比較して低下した。
外国人2型糖尿病患者にセマグルチド1.0mgを週1回13週間(用量漸増期間を含む)皮下投与した結果、最終投与後1週間における空腹時血糖値はプラセボと比較して低く、血糖降下作用は1週間後においても持続していた。
18.2.2グルコース応答性インスリン分泌
灌流ラット膵臓を用いたinvitro試験及びミニブタを用いたinvivo高血糖クランプ試験において、セマグルチドの皮下投与はインスリン分泌を刺激した。
外国人2型糖尿病患者にセマグルチドを皮下投与した結果、静脈内グルコース急速注入後のインスリンの第1相分泌(グルコース投与直後から10分後)及び第2相分泌(グルコース投与10分後から120分後)反応は、プラセボと比較して増加した。
18.2.3グルカゴン分泌
外国人2型糖尿病患者において、セマグルチドの皮下投与により、プラセボと比較して空腹時グルカゴン濃度及び食後のグルカゴン分泌反応が低下した。
18.2.4胃内容排出
外国人肥満被験者において、パラセタモール(アセトアミノフェン)の血中濃度プロファイルに基づくCmax及びAUC0-1hを指標として検討した結果、セマグルチドの皮下投与により食後早期の胃内容排出が遅延した。

※用法・用量等、詳細は最新の添付文書でご確認ください。 経口血糖降下薬一覧(配合薬)

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.重大な副作用
11.1.1.低血糖(頻度不明):脱力感、倦怠感、高度空腹感、冷汗、顔面蒼白、動悸、振戦、頭痛、めまい、嘔気、視覚異常等の低血糖症状があらわれることがある。また、インスリン製剤との併用又はスルホニルウレア剤との併用時に重篤な低血糖症状があらわれ意識消失を来す例も報告されている。
低血糖症状が認められた場合には、糖質を含む食品を摂取するなど適切な処置を行うこと。ただし、α-グルコシダーゼ阻害剤との併用時に低血糖症状が認められた場合には、ブドウ糖を投与すること。また、低血糖症状が認められた場合には、患者の状態に応じて、本剤あるいは併用している糖尿病用薬を減量するなど適切な処置を行うこと〔8.3、8.4、9.1.3、10.2、17.1.1-17.1.6参照〕。
11.1.2.急性膵炎(0.1%):嘔吐を伴う持続的な激しい腹痛等、異常が認められた場合には、本剤の投与を中止し、適切な処置を行うこと。また、膵炎と診断された場合は、再投与は行わないこと〔8.6、8.7、9.1.1参照〕。
11.1.3.胆嚢炎、胆管炎、胆汁うっ滞性黄疸(いずれも頻度不明)〔8.10参照〕。
11.2.その他の副作用
1).免疫系障害:(頻度不明)過敏症(発疹、じん麻疹等)。
2).代謝及び栄養障害:(1~5%未満)食欲減退。
3).神経系障害:(1~5%未満)頭痛、(0.5~1%未満)浮動性めまい、味覚異常。
4).眼障害:(1~5%未満)糖尿病網膜症。
5).心臓障害:(頻度不明)心拍数増加[心拍数の増加が持続的にみられた場合には患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと]。
6).胃腸障害:(5%以上)悪心、下痢、(1~5%未満)便秘、嘔吐、腹部不快感、腹痛、消化不良、上腹部痛、腹部膨満、胃食道逆流性疾患、(0.5~1%未満)鼓腸、胃炎、おくび、(頻度不明)胃排出遅延。
7).肝胆道系障害:(頻度不明)胆石症。
8).全身障害及び投与部位状態:(0.5~1%未満)疲労、無力症。
9).臨床検査:(1~5%未満)リパーゼ増加、(0.5~1%未満)体重減少、血中クレアチンホスホキナーゼ増加、アミラーゼ増加[これらの臨床検査値の変動に関連した症状は認められなかった]。

GLP-1受容体作動薬の内服薬(リベルサス) · 1 インスリン分泌機能が保たれている

DPP‐4 阻害薬はGIPを介して直接インスリン分泌を増幅する。
生理的濃度ではGLP−1は膵β細胞になんら影響しない。その理由は
GLP-1は消化管で分泌されてDPP4でどんどん分解されて、最後に膵臓に到達する頃にはほとんどなくなっている。
ではどうやってGLP-1はインスリンを分泌させるのか。
消化管でGLP-1濃度が増加すると、迷走神経が活性化する。その刺激は脳に行き、脳から副交感神経を介してインスリン分泌促進の指示がでる。
DPP-4阻害薬により消化管のGLP-1活性が上昇→門脈に流れてそこで迷走神経を刺激する→膵β細胞からインスリン分泌を増加させ、膵α細胞からのグルカゴン分泌を抑制する。
一方でDPP-4阻害薬は血中のGIP活性を上昇させ→膵β細胞からインスリン分泌を増加させ、膵α細胞からのグルカゴン分泌を抑制する。

[PDF] 糖尿病治療薬の比較・切り替えについて 注射薬(付表 ..

インスリン分泌促進系(結果的にインスリン分泌が増える)は4つある。
SU 薬 グリニド薬 DPP4 阻害薬 GLP-1 受容体作動菜
(以下筆者補足)
SU薬:グリベンクラミド(オイグルコン®)、グリクラジド(グリミクロン®)、グリメピリド(アマリール®)、アセトヘキサミド(ジメリン®)、グリクロピラミド(デアメリン®)
グリニド薬:レパグリニド(シュアポスト®)、ナテグリニド(スターシス®)、ミチグリニド(グルファスト®)、
DPP-4阻害薬:シタグリプチン(ジャヌビア®)、ビルダグリプチン(エクア®)、テネグリプチン(テネリア®)、リナグリプチン(トラゼンタ®)、アログリプチン(ネシーナ®)、トレラグリプチン(ザファテック®)、アナグリプチン(スイニー®)、オマリグリプチン(マリゼブ®)、オキサグリプチン(オングリザ®)
GLP-1受容体作動薬:セマグルチド(リベルサス®錠、オゼンピック®皮下注、ウゴービ®皮下注)、その他はすべて皮下注:リラグルチド(ビクトーザ®)、デュラグルチド(トルリシティ®)、チルゼパチド(マンジャロ®)等々。