猫における臨床分類として、よく動物病院の診療で遭遇する「好酸球性肉芽腫 ..
(1)気管支拡張剤の静脈内、筋肉内、皮下投与。
・テルブタリン:0.01mg/kg。
緊急時において推奨されている。しかしながら、日本では筆者の知る限り経口薬と皮下投与薬以外は未発売。
・アミノフィリン:5mg/kg 静脈内投与。
・ジプロフィリン。
(2)デキサメタゾン:0.25~2mg/kg 静脈内、筋肉内投与。
緊急時にはステロイド系薬剤を第一選択薬として考えがちだが、猫喘息においてはヒトの喘息と同様に気管支拡張剤が第一選択薬である。猫喘息では気管支痙攣による下部気道閉塞(呼気性呼吸困難)が起こっており、これを改善するためには気管支拡張剤が必要である。またステロイドは即効性薬剤でも効果発現まで3~4時間かかると言われている。
・猫を飼い始めたら ・来院される前に ・キャット・アワー ・猫混合ワクチン
新型コロナ治療において、デキサメタゾンはです。
新型コロナウイルスによる肺炎が悪化し、酸素吸入が必要となる「中等症Ⅱ」から、人工呼吸器を着ける「重症」の患者の治療に使われています。
この、ウイルスによる炎症反応に効果があるため、デキサメタゾンは肺炎などへの抗炎症剤として使われます。
ミクロフィラリアを殺す薬
● ジチアザニン
シアニン色素で、青紫色の粉末です。1週間程度経口投与します。この薬を投与している間は便が青く染まります。予防薬であるレバミゾール、イベルメクチン、ミルベマイシンオキシム(後述)も高用量でこの目的使用されます。
フィラリアの予防薬
フィラリアに感染しないためにはその中間宿主である蚊との接触をさけることが理想的ですが、これは室内犬といえども不可能なことです。そこで開発されたのが、イヌ糸状虫の感染期間、すなわち蚊に刺される可能性がある期間を通じて連続投与し、犬に感染した直後の幼虫の段階で駆除する「感染予防薬」です。
● イベルメクチン
● ミルベマイシンオキシム
● モキシデクチン
これらの薬はいずれも土壌中の放線菌が作る生理活性物質で、フィラリア以外の多くの寄生虫(イヌ回虫、こう虫、鞭虫などの線虫)、さらに毛包虫などの昆虫に対しても効果を示します。フィラリアに対しては幼虫とミクロフィラリアに効果を示し、通常の用量では成虫には効きません。
コロナ治療薬「デキサメタゾン」とは? | ぽちたま薬局スタッフブログ
(1)抗生剤
広域殺菌性抗生剤を使用する。筆者は気道内への移行性が高く、感染肺胞マクロファージ内における薬剤効果が優れているニューキノロン系抗菌剤を好んで使用している。
・バイトリル:5mg/kg
経口投与 1日1回。
・アベロックス:10mg/kg
経口投与 1日1回。
その他、ヒトにおいては気管支拡張症の原因のひとつにマイコプラズマ感染が指摘されていることからマクロライド系抗生剤が有効であるとされている。
・エリスロマイシン:10~20mg/kg
経口投与 1日2回。
・アジスロマイシン:10mg/kg
経口投与 1日1回。
状態に応じてニューキノロン系とマクロライド系の併用も検討する。
さらに本疾患では嫌気性菌の増殖も指摘されていることから、
・イミペネム+シラスタチン:5~10mg/kg
静脈内投与 1日2回。
・セフタジジム:25~30mg/kg
静脈内投与 1日2回。
・クリンダマイシン:11mg/kg
経口投与 1日2回。
なども有効とされている。
(2)気管支拡張剤
気管支拡張剤により気管支が拡張し、換気血流比の不均衡が拡大し呼吸状態が悪化する可能性はあるが、抗炎症作用、粘液線毛輸送能の促進に加えてメチルキサンチン系薬剤では横隔膜の収縮力増強および呼吸筋疲労の予防作用などがあるため、筆者は積極的に使用している。
・テオフィリン:10~20mg/kg
経口投与 1日2回。
・エフェドリン:1~2mg/kg
経口投与 1日2回。
・フマル酸フォルモテロール:4μg/kg/日
経口投与 1日2回。
(3)去痰剤
気管支拡張症では気管支腔内に粘調性の高い分泌物が存在している。粘調性が高いと抗生剤は分泌物内に侵入しにくくなるため、効果が低下する。従って本疾患のように慢性で粘調性の高い分泌物が存在している疾患では積極的に去痰剤を使用した方が良い。
・L -アセチルシスティン:10mg/kg
経口投与 1日2回。
・アンブロキソール:1mg/kg
経口投与 1日2回。
(4)消炎剤
抗生剤、気管支拡張剤そして去痰剤のみでは病状の維持あるいは改善が得られない場合では使用する。進行性疾患なので状況を見ながら早めの使用を検討した方が良い。
・プレドニゾン:0.5~1mg/kg
経口投与 1日1~2回。
ただし、新たな細菌感染には十分注意する。
(5)鎮咳剤
すでに低下している線毛浄化機能をさらに低下させるために原則禁忌である。
●プラジクアンテル
条虫に効く薬で、経口剤の他に注射剤があります。安全性が高く条虫の治療薬として多用される薬です。