それ以外の点では、抗うつ薬による効果の違いは実際にははっきりしません。 ..
てんかんの治療薬としては広く使われているお薬です。デパケンと同様に気分安定薬としても使われていて、他にも三叉神経痛にも適用が認められています。
テグレトールは抗躁効果の強さが特徴的です。しかしながら副作用が全体的に目立ち、重篤な副作用のリスクも高いお薬です。重症薬疹や無顆粒球症などに注意が必要です。
テグレトールは、デパケンやリーマスでも躁症状を繰り返してしまう方に使われるお薬です。
オランザピン1.25mgを処方され現時点で約2週間飲みました。2日前に受診 ..
発疹、眩暈、胃腸障害、肝機能検査値異常、傾眠、嘔吐、嘔気、下痢、複視、貧血、脱毛 など
12種類の新規抗うつ薬の大規模比較試験。結果については議論のあるところですが、有効性(治療反応性)と受容性(治療継続性:副作用が少なく中断率が低い事)からみた使いやすさの順位は、1位:エスシタロプラム(レクサプロ)、2位:セルトラリン(ジェイゾロフト)、3位:ミルタザピン(リフレックス、レメロン)、4位ミルナシプラン(トレドミン)・・・となっています(有効性ではミルタザピン、受容性ではエスシタロプラムが1位)。
抗うつ薬の種類・効果効能・副作用の解説 | 国分寺 精神科 心療内科
難治性てんかんの治療薬として作られた比較的新しいお薬です。
ラミクタールには、抗うつ効果を期待することができます。気分安定薬の中で抗うつ効果が期待できる薬は少ないため、ひとつの有効な選択肢となります。
また、副作用が少なく、妊娠への影響も少ない薬です。ただ、重症薬疹(スティーブンスジョンソン症候群)の頻度だけ高いため注意が必要です。薬疹に注意しながら用法どおりに使っていれば、比較的安全性の高いお薬といえます。
ラミクタールは、うつ状態が中心の方には向いているお薬です。また、妊娠を考えている方にも向いているお薬です。
2.併用療法:
「併用療法」とは、抗うつ薬を併用する事。
相加効果、相乗効果や副作用の相殺が期待できる組み合わせを選択。
(1)相加効果が期待できる組み合わせの例:
SSRI+ボルチオキセチンまたはミルナシプラン
(2)相乗効果が期待できる組み合わせの例:
SNRI+NaSSA=カリフォルニアロケット燃料(Stephen M.Stahl)
(3)副作用の相殺が期待できる組み合わせの例:
SSRI+スルピリド→SSRIによる嘔気を軽減し、効果発現を早める。 SSRI+トラゾドン→SSRIによる睡眠障害、性機能障害、賦活症候群を軽減。 SSRI+NaSSA→SSRIによる睡眠障害、性機能障害、嘔気を軽減。
レクサプロ)のいずれかが処方されるでしょう。飲みはじめて比較的早い ..
まずは単剤で十分量・十分期間投与する事が基本ですが、必要に応じて薬剤を追加します。
抗うつ剤の単剤で効果が不十分な場合、①抗うつ剤の変更、②抗うつ剤の併用療法、③増強療法、の選択枝があります。増強療法は短期間で効果が発現するという利点があります。
当院では、なるべく抗うつ剤は単剤でうつ病、不安症のいずれに対しても十分な効果を期待できるベンラファキシン、ボルチオキセチンを第一選択とし、非定型うつ病にはセルトラリンを第一選択とし、抗うつ効果が不十分な場合に増強療法を選択するようにしています。
気分を鎮める抗躁効果、気分を持ち上げる抗うつ効果、気分の波を少なくする再発予防効果の3つをすべて持ち合わせており、特に再発予防効果が高いとされています。また、自殺予防効果が示されている唯一のお薬になります。
しかし、治療域と安全域が狭いため、中毒に注意が必要です。定期的に採血をして、血中濃度を確認しながら使う必要があります。
妊娠への影響も大きなお薬なので、妊娠の可能性がある方には注意が必要です。
そのようなときは、非定型抗精神病薬のオランザピンやゾテピンがおすすめです。
2.精神病症状を伴う→抗精神病薬を併用。
3.重症で休職を要する→ノルアドレナリンにも作用する薬剤でないと寛解しにくいとも言われている為、SNRI、ミルタザピン、ボルチオキセチンを単剤または併用。
4.不安障害を背景にもつ→不安障害も治療する必要がある為、まずはSSRIを主剤とし、抗うつ効果が不十分ならミルタザピンまたはミルナシプラン(中高年男性では尿閉に注意)を追加。または最初からベンラファキシン、ボルチオキセチン単剤。
(1)若年男性→性機能障害の少ないエスシタロプラム、またはフルボキサミン(併用薬剤に注意)を主剤。
(2)若年女性→若年女性に有効率の高いセルトラリンを主剤。
(3)(1)または(2)で不安障害に対する効果が不十分→パロキセチンに変更。
5.非定型うつ病→セルトラリンを主剤(Stephen M.Stahl)とし、抗うつ効果不十分ならミルタザピンを併用、気分の波、怒り発作、不安抑うつ発作にはバルプロ酸200~400mg、鉛様の麻痺にはブロナンセリン2mgを併用。
6.老人→老人のうつに多い不眠、食欲低下、不安、焦燥に有効で、投与初期の副作用である眠気等が老人では出にくいミルタザピンを主剤。妄想や認知機能の改善を期待する場合にはフルボキサミンを単剤または併用。
7.上記以外の中等症のうつ病→ノルアドレナリンにも作用する薬剤でないと寛解しにくいとも言われている為、SNRI、ミルタザピンを単剤または併用。
1.~3.は精神科での治療が必要ですが、4.~7.はプライマリケアでも治療可能と思われます。
気分安定薬は、主に双極性障害(躁うつ病)の治療薬として使われることが多いです。双極性障害は躁症状とうつ症状を繰り返し、気分の波に振り回されてしまう病気です。
気分安定薬には、気分を落ちつける抗躁効果、気分を持ち上げる抗うつ効果、気分の波を小さくする再発予防効果が認められます。その結果として、気分の波の振れ幅を小さくする(うつ症状と躁症状を小さくする)、気分の波を少なくする(再発を減らす)という効果を期待します。
日本ではジェイゾロフト、パキシル、ルボックス、レクサプロが市販されています。 ..
さて、次に、②の、薬を止めた時の副作用というものがあることも知っておいていただく必要があります。まず、マイナートランキラーザーや睡眠薬ですが、これらは、急に止めると、「元々あった症状の増悪」がみられます。薬を止めると、「薬を服用していない場合の、素のままの状態」が現れるのではなく、薬のせいで、「素のままの状態よりもひどい状態」が出現するのです。睡眠薬を例にあげると、ある日突然、睡眠薬を止めてみると、たいていは、よく眠れません。薬を止めた方は、「自分の不眠症はまだ治っていないのだろう」と考えてしまうと思います。しかし実はそうではないのです。睡眠薬の副作用として、「急に服用を止めた場合、止めた日の睡眠を妨害してしまう」という厄介な副作用があるのです。これを「返跳性不眠」と言います。ですので、マイナーや睡眠薬を止める時は、医師と相談しながら、慎重に少しずつ減らしていくのが大切です。そして、減らしていく途中で、もし苦しい症状が出てしまったとしても、それを、「元々の病気が治ってないからだ」と早々と決めつけるのはやめて、薬を止めるときの副作用ではないかと考えてみましょう。さて、そういった、薬を止めた時の副作用として、もう一つ有名なのは、SSRI(特にパキシル)で有名な「シャンビリ」というものです。これらの症状は、マイナートランキラザーや睡眠薬とはまた違って、「元々なかった症状が、突然出現してしまう」といったタイプの副作用です。
II. 非定型抗精神病薬 · オランザピン(ジプレキサ) · アリピプラゾーノレ(エピリファイ).
④エスシタロプラム(レクサプロ):
セロトニンに対する選択性が高い。
脳内移行が強い→末梢性の副作用が少ない。
「アロステリック作用」により、作用部位であるセロトニン・トランスポーターに長時間結合(結合半減期130時間)→効果が強く持続し、離脱症状が出にくい。
初回投与量のまま増量不要。
女性に対する有効率がセルトラリンに次いで高いとのデータがあります。
ヨーロッパではうつ病以外に全ての不安障害の適応(スウェーデンでは月経前不快気分障害(PMDD)にも適応)となっています。
日本では承認順にオランザピン(ジプレキサ)、クエチアピン徐放錠 ..
これらは抗不安薬の主作用である、不安を軽減させ、緊張をほぐしてリラックスをうながすという効果の現れということも言えます。
また、高齢者の場合は、薬の副作用によるふらつきが原因で転倒して骨折するといったこともあり得るため、十分な注意が必要です。
MARTA:オランザピン(ジプレキサ)・クエチアピン(クエチアピン)・アセナピン(シクレスト) ..
(4)SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)(ミルナシプラン(トレドミン)、デュロキセチン(サインバルタ))、イフェクサーSR(ベンラファキシン) 三環系抗うつ薬と同等な抗うつ作用を持つ。
SSRIに比べると、効果発現が少し速く、1週間以内に効果がみられ、2週間後は効果が少しずつ高まってくると言われます。
三環系抗うつ薬のような抗コリン性の副作用や、心毒性、鎮静作用が少ない。
ノルアドレナリン特有の副作用→排尿障害、頻脈、血圧上昇
②MALTA(クエチアピン(セロクエル)、オランザピン(ジプレキサ)、アセナピン(シクレスト)): ..
ベンゾジアゼピン系抗不安薬の種類は、服用した薬の濃度が体内で薄まったことを示す「半減期」によって、短時間型、中間型、長時間型、超長時間型に分類されます。半減期が短ければ短いほど、迅速に血中濃度がピークに達し、その後、すみやかに血中から除去される薬と言えます。
不安症状に対しては、急に強まってきた不安症状に対しては、速やかに症状を改善させるべく、短時間型の抗不安薬が適しています。
また、不安症状が持続するような場合には、血液中の薬物濃度を安定に保つべく、長時間型の抗不安薬が適しています。
の 2 剤が,もっとも頻度が高く,次にリスペリドン,アリピプラゾール,メト
ブロマゼパムはベンゾジアゼピン系に分類されるお薬で、抗不安作用、催眠作用、鎮静作用といった作用を有します。
オランザピン(ジプレキサ)、アリピプラゾール(エビリファイ)、クエチアピン ..
不安の内容が周囲からは理解しづらいものであったり、興奮が強い場合は、抗精神病薬を使っていきます。
ジプレキサ(一般名:オランザピン)について精神科医が解説します。 ..
②パロキセチン(パキシル):
高用量ではノルアドレナリンにも作用。抗コリン作用あり。
自身を代謝する酵素を阻害する為、投与量を増減すると血中濃度が急速に上下(血中濃度の非線形性)→退薬症状が出やすい、高齢者では血中濃度が高くなる為、推奨される投与量は10~20mg。
日本ではうつ病以外に全般性不安障害を除く全ての不安障害(パニック障害、強迫性障害、社交不安障害)の適応となっています。
精神科医がレクサプロ(一般名:エスシタロプラム)について解説します。
抗不安薬への依存の程度は、薬の種類、用量、期間などによりますが、数週間以上、毎日服用していると、薬に対する身体依存が形成されてしまいます。例えば、今まで以上の用量を服用しないと、今まで通りの薬の効果が得られなくなってしまいます。
依存の問題を防止するため、ベンゾジアゼピン系抗不安薬は、できるだけ短期間の服用が望ましいです。
Q73:発達障害の子どもにはどういう薬が用いられるのでしょうか?
眠気については夜間眠れていない場合にも日中の眠気が出る場合もあるため、睡眠環境の見直しや原因となる薬剤を夕方や就寝前内服に変更するなどの工夫をすることもあります。
オランザピン(ジプレキサ)などの非定型抗精神病薬が適応外で使用される ..
①フルボキサミン(ルボックス、デプロメール):
σ1受容体刺激作用を介した海馬の神経可塑性により認知機能を改善する可能性が示唆されており、老年期の妄想を伴ううつ病にはやや特異的な効果があるとも言われています(尚、PTSDの所見として海馬の委縮がありますが、私見では、PTSDを背景としたうつに有効な印象もあります。)。
入院症例22 ジプレキサ長期投与中に突発発症した急性ジストニア · 入院症例23 ..
気分障害の精神療法としては気分や感情に焦点を当てた認知行動療法が有名です。その中でもA.T.Beckが創始した認知療法は、うつ病などの気分障害に効果があることが実証されています。認知療法で大事なことは、いくつかありますが、中でも思考と感情と行動が相互に連関していることを身をもって体験することにあります。例えば1時間のセッションなら、その1時間の中で気分を憂うつにするような考え方を変えたり、別考え方を探したりという作業によって抑うつ気分が改善することを体験してもらうことにあります。