D 糖尿病性足病変―アモキシシリン e 蜂窩織炎―セファレキシン.
ターゲットとする菌種が一緒なので変わりません。急性虫垂炎になりますと、など、その辺の菌も少し関係してくるかと思いますが、に関しても嫌気性菌の一種ですから、十分にセフメタゾールやスルバクタム・アンピシリン、ほかにもメトロニダゾールで効きますので、投与する薬としては同じで大丈夫です。
サワシリンに副鼻腔炎の適応は入っていないのですか。 大石: ええ,入ってい ..
ちなみに、虫垂炎と憩室炎では抗菌薬の使い方に変わりはないのでしょうか。
虫垂炎、憩室炎および腹膜炎に適応がある経口抗菌薬がなく、なかなか難しいというのが正直な印象ですが、ターゲットとする細菌が大腸菌等の腸内細菌目細菌と、嫌気性菌ということを考えますと、経口薬ではクラブラン酸アモキシシリンが一つ選択肢になるかと思います。スルバクタム・アンピシリンの錠剤もありますが、スルバクタム・アンピシリン、アンピシリンは腸管吸収がすごく少ないので、アンピシリンを使うのだったらアモキシシリンを使うべきですので、やはりクラブラン酸アモキシシリンがいいかと思います。
憩室(けいしつ)疾患(憩室出血、憩室炎) | みんなの医療ガイド
虫垂炎にしても憩室炎にしても、腹腔内感染症になるので、ターゲットとしては大腸菌等が代表となる腸内細菌目細菌、あとはや、等の嫌気性菌、この2つは絶対にターゲットにすべきだと思います。あと起因菌となるものには腸球菌があるかと思いますが、それほどビルレンスが高くないですから、そんなにターゲットにする必要はないかと思います。
それが一番安全だと思います。ただ、どうしてもその日入院できない等、いろいろな事情があると思いますし、かなり軽症である、限局したところにしか腹部の症状がないなど、炎症反応がそれほど高くないということであれば、外来等で1~2日様子を見て、症状がそのまま落ち着けばいいですし、悪化するようであれば、その時点で入院等ができる施設に送るというのもありだと思います。
大腸憩室炎とは?~大腸憩室症について~ | 同友会メディカルニュース
このポケット状にへっこんだところに細菌が付いて炎症を起こすのが大腸憩室炎です。
腸管壁の肥厚よりも、その周りの脂肪織濃度の範囲が広ければ炎症の範囲が広い、狭ければ炎症の範囲が狭いという判断ができますので、脂肪織濃度の範囲を見極めるのが一つだと思います。あとは、憩室炎にしても虫垂炎にしても、穿孔していれば全然話が別で、やはり手術に持っていかなければいけない、ドレナージしなければならなくなりますので、free airの有無を確実に見る必要があると思います。
クラビット500mgとフラジール内服錠について。先日大腸憩室炎と言う病気に
かなり画像診断が進んできているので、CT等で虫垂炎、憩室炎がほぼ診断できるようになっています。もちろん、腹部症状はすごく大切だと思いますが、画像診断はたいへん進んでいるので、そこをプラスして一緒に診断をしていく。そうすることによってある程度の重症度等がわかるかと思います。あとは採血で、白血球、好中球、CRPの所見で炎症反応がどうかをしっかりと見ていくことが重要かと思います。
ほかの薬で考えますと、もちろんセフェム系の薬がたくさんあります。腸内細菌目細菌等で考えますと、第三世代セフェム系が一つ選択肢になるかと思います。セフカペンやセフジトレン、あとはセフポドキシム、セフジニルというものがありますが、第三世代のセフェム系というのはすごくバイオアベイラビリティが低く、セフポドキシムで50%ぐらいといわれています。セフジニルやセフジトレンですと20%、またはそれ以下になってくるので、なかなか経口の第三世代セフェム系で有効性を出そうと思うのは難しいかと思います。ただ、これらを使うのであれば、抗嫌気性菌活性がありませんから、メトロニダゾールをプラスしてあげるのが一つの選択肢になるかと思います。
ラブラン酸(CVA/AMPC)とアモキシシリン(AMPC)の併用、あるいは ST 合剤とメトロ
点滴ではなく、経口抗菌薬の投与で急性虫垂炎、憩室炎による限局性腹膜炎を治療する場合の抗菌薬と投与期間および虫垂炎や憩室炎の適応がある経口抗菌薬があればご教示ください。
・レボフロキサシン1回500mg1日1回+メトロニダゾール1回500mg1日3~4回
60歳男性.
7年前,糖尿病を指摘され,その際の腹部超音波検査では脂肪肝を認めた.HBs抗原(-),HCV抗体(-).以後,一般内科開業医で定期通院していた(月1回).今回,会社の検診で行った腹部超音波検査で肝腫瘍を指摘された.
胸腹部ダイナミックCT検査を施行すると,門脈左枝に腫瘍栓を伴う肝細胞がんであった(最大腫瘍径25 mm,腫瘍数3個,いずれも内側区域に存在).肺転移あり(最大腫瘍径10 mm,両肺に計10個).リンパ転移,腹水,肝性脳症とはない.PS 0.
血液検査:総ビリルビン0.5 mg/dL,AST 35 IU/L,ALT 42 IU/L,アルブミン3.8 g/dL,PT 82%,血小板9.0万/μL.ICG 15分値8.0%.AFP 18,000 ng/mL(基準<10).PIVKA-Ⅱ 350,000 mAU/mL(基準<40).肝細胞がんの指摘は初めてである.推奨される治療選択肢を1つ選べ.
[PDF] 2.高齢者における抗菌薬の考え方,使い方 経口薬編
Implication
対象患者には、診断から24時間以内にVisual analogue scale≦4とならなかった患者に関しては研究に組み込まれていない。また、CT所見による憩室炎の重症度についてmNeffグレードが採用され、グレード0のみ対象としている。これまでの研究と比してより軽症患者が組み入れられている。本研究は、初の外来治療のおける抗菌薬フリーの安全性を検証した研究であることもあり、厳格に選択された軽症の憩室炎患者を対象にしていることに注意が必要である。また、オープンラベルでソフトエンドポインを採用しているため情報バイアスも懸念される。今後、軽症憩室炎に対して、抗菌薬フリーで外来治療されることが増えてくることが予想されるが、上記限界もあり、実臨床においては慎重に適応する必要があり、今後の追加試験の報告もフォローする必要がある。
サワシリン錠250の基本情報(薬効分類・副作用・添付文書など)
憩室炎は抗生物質で治っても、たびたび繰り返すため、そのたびに抗生物質を投与することとなります。
厚生労働省では,令和6年5月8日にアモキシシリン水和物含有製剤(以下,「本剤」という。 ..
論文の要約
背景:大腸憩室炎の標準治療は経験的に入院・抗菌薬治療であった。しかし、近年2つのランダム化比較試験において、合併症のない憩室炎の入院治療における抗菌薬の有用性は示されなかった。また、合併症のない憩室炎の外来治療は安全で効果的であることが報告されている。
方法: 本研究は、スペインの15の病院において合併症のない憩室炎に対する外来治療において抗菌薬の有無によって入院率や合併症に差がみられるか検証した非盲検・非劣性無作為化比較試験である。対象は18歳から80歳の成人で、救急外来を受診し、憩室炎に相当する症状を有する患者で、腹部CT所見におけるmodified Neff classification(mNeff)がグレード0と判定されたものとした。患者は、対照群(抗菌薬群):従来の治療(抗炎症・対症療法とは別にアモキシシリン/クラブラン酸875/125mg/8時間)または介入群(非抗菌薬群)にランダムに1:1に割り付けた。治療期間は7日間とした。来院後24時間以内に症状が改善しないものは、入院とし、研究には参加しなかった。臨床経過モニタリングは2、7、30、90日目に実施した。主要評価項目は入院割合であった。副次評価項目は、各群における救急再診回数、疼痛コントロール、緊急手術であった。サンプルサイズは非劣性マージンを7%、抗菌薬使用群の治療成功割合を93%、片側α0.025、パワーを80%、フォローロスを10%と見積もり460人とした。
結果:2016年11月から2020年1月までの849人がmNeffグレード0の軽症憩室炎と診断され、そのうち480名が、非抗菌薬群(n=242)または抗菌薬群(n=238)に無作為に割り付けられた。入院割合は 抗菌薬群14/238例(5.8%)、非抗菌薬群8/242例(3.3%)(平均差2.58%、95%信頼区間6.32〜-1.17)で、非劣性であることが確認された。救急再診割合は抗菌薬群16/238例(6.7%)と非抗菌薬群17/242例(7%)(平均差-0.3、95%CI 4.22〜-4.83 )であった。2日後のフォローアップにおける疼痛コントロール不良は抗菌薬群13/230例(5.7%)、非抗菌薬群5/221例(2.3%)(平均差3.39、95%CI 6.96〜-0.18)であった。
対象は528例の、初発の憩室炎です。
非アルコール性脂肪肝炎(NASH)に対する治療法として不適切なものはどれか.1つ選べ.
大腸憩室炎について正しいのはどれか.
憩室炎を抗菌薬「投与」と抗生物質「投与しない」ランダムに振り分けた比較がオランダから報告されたので紹介いたします。
✦憩室炎、腹腔内感染
76歳男性.1日前より上腹部痛,38℃後半の発熱,嘔吐が持続するため,救急外来を受診した.
既往歴,内服薬:なし.
身体所見:上腹部全体に圧痛あり.血圧90/61 mmHg,脈拍98/分 整,体温39.2℃,呼吸数21/分,酸素飽和度92%(room air).
血液検査:白血球20,400/μL,血小板7.5万/μL,TB 4.8 mg/dL,AST 254 IU/L,ALT 202 IU/L,LD 340 IU/L(基準120~230),ALP 948 IU/L(基準115~330),γ-GTP 733 IU/L(基準9~27),PT-INR 1.65,FDP 26 μg/mL(基準0~5),AMY 785 IU/L(基準43~116),BUN 36 mg/dL,Cr 2.29 mg/dL,eGFR 29 mL/分,CRP 20.56 mg/dL.
超音波検査:肝内胆管および胆嚢の腫大を認めた.肝外胆管は描出不可能であった.単純CT:十二指腸主乳頭部付近に5 mm程度の高吸収域を認めた.膵全体が腫大し,周囲脂肪織の濃度上昇を伴っていた.
対応として正しいものを1つ選べ.
大腸憩室炎の症状、治療、予防について
特に既往歴も既存症もない60歳男性.食後からの持続的な右季肋部痛を主訴に救急外来を受診した.急性胆嚢炎(成因は胆嚢結石)の診断に至り,重症度はGradeⅡ(中等症)と判定した.薬物アレルギーはない.eGFRは75 mL/分/1.73 m2.施設のアンチバイオグラムで, の35%がアンピシリン(ABPC)に耐性を示している.その後の対応として適切なものはどれか.2つ選べ.
腹腔内感染(虫垂炎、憩室炎、腹膜炎)
あとは外来ですと、ニューキノロン系薬の経口薬もよく使われると思います。ですので、そういったレボフロキサシンなどのキノロン系薬にメトロニダゾールをプラスする。レボフロキサシンには抗嫌気性菌活性がありませんから、ここにメトロニダゾール、抗嫌気性菌活性のある薬を足していくのも一つの選択肢になるかと思います。レボフロキサシン、ニューキノロン系の経口薬はバイオアベイラビリティがたいへん高いですから、セフェム系を選ぶよりもキノロン系を選んだほうが効果としては高いと考えます。
オーグメンチン憩室炎のお悩みも医師にすぐ聞ける
68歳の女性.変形性膝関節症があり,市販の鎮痛薬を常用していた.心窩部痛と吐血を主訴に救急外来へ搬送された.
身体所見:血圧98/60 mmHg,脈拍110/分.
血液所見:白血球4,800/μL,赤血球380万/μL,Hb 11.8 g/dL,血小板16万/μL.血液生化学所見:BUN 31 mg/dL,Cr 0.56 mg/dL,CRP 0.8 mg/dL.
直ちに行うべきではない処置はどれか.