離脱症状は、抗不安薬(精神安定剤)を使うと症状が緩和することがあるため、必要に応じて頓服や併用を行っていきます。
ストラテラは、2009年に販売されたお薬になります。
お薬の開発には莫大なお金が必要となるため、販売から10年ほどは成分特許が製薬会社に認められて、独占的に販売できるようになります。(先発医薬品)
ストラテラのジェネリックは、この特許が切れた後に発売されました。(ジェネリック医薬品)
ジェネリックの名称は、以前は製薬会社ごとに様々でしたが、近年は薬の一般名がつけられます。
ですからストラテラのジェネリックとしては、として統一されています。
ジェネリックになると、様々な製薬会社が製造を行います。これらのお薬は。というのも、お薬の製造方法や製剤工夫が会社によって異なるためです。
ですがジェネリック医薬品は、していて、血中濃度の変化がほぼ同等になるように作られています。
しかし、先発品から変更した場合、効果の違いを実感する方がいるかもしれません。
それだけでなく、お薬が先発品から変化することに心配になってしまう方もいます。そのような場合はもちろん、先発品のまま使っていくことも可能です。
注意欠如・多動性障害(ADHD)の治療 | iこころクリニック日本橋
薬については、効かないものまで飲む必要はないと思いますが、やはり効くものが多いので、しっかり飲んだ方がいいと思います。ADHD傾向が強ければ、コンサータもしくはストラテラ、インチュニブを一つ選択する。睡眠障害があれば、ロゼレムやゾルピデムといった睡眠薬を試してみる。動悸などの自律神経症状がひどければ、アルプラゾラムなどの抗不安薬を頓服使用する。強迫症状や不安が強い人なら、セルトラリンなどの抗うつ薬を考慮する(その場合、コンサータやストラテラは控えた方が望ましい)。留意するのはこれぐらいでしょうか?
④エスシタロプラム(レクサプロ):
セロトニンに対する選択性が高い。
脳内移行が強い→末梢性の副作用が少ない。
「アロステリック作用」により、作用部位であるセロトニン・トランスポーターに長時間結合(結合半減期130時間)→効果が強く持続し、離脱症状が出にくい。
初回投与量のまま増量不要。
女性に対する有効率がセルトラリンに次いで高いとのデータがあります。
ヨーロッパではうつ病以外に全ての不安障害の適応(スウェーデンでは月経前不快気分障害(PMDD)にも適応)となっています。
併用注意, サルブタモール硫酸塩(静脈内投与等の全身性投与。吸入投与を除く) (4) ..
③ドーパミンD2受容体部分作動薬(DPA)(アリピプラゾール(エビリファイ)、プレクスピプラゾール(レキサルティ)):
既存の抗精神病薬は全てドーパミンD2受容体拮抗薬(アンタゴニスト)でした。ドーパミンD2受容体部分作動薬(パーシャルアゴニスト)はドーパミン作動性神経伝達の活動に応じてその神経伝達を常に生理的なレベル方向へ安定化させ、ドーパミン過剰活動の場合にはドーパミンD2受容体に対して拮抗薬として作用し、低下している場合には作動薬として作用します。この為、(1)中脳辺縁系は抑制し、(2)中脳皮質系は抑制を減弱し、(3)黒質線条体系、(4)結節・漏斗系には影響を及ぼしません。
アリピプラゾールは血中濃度の半減期が60時間と長い。不眠となる事があるので、朝1回投与します。
プレクスピプラゾールはアリピプラゾールよりもドーパミンD2受容体遮断作用が強く、アカシジア(静坐不能症)が少ない。SDAと同じく中脳皮質系や線条体ではドーパミン神経終末上のセロトニン2A受容体遮断によりドーパミン放出が促進され、それぞれ陰性症状、錐体外路系副作用(EPS)を軽減、改善します。
の2剤型が販売されています。
ストラテラはADHD治療薬としてニーズが高いため、後発品であるされており、一般名である「アトモキセチン」の名称となっています。
また、先発品はカプセル・内用液の2剤型ですが、ジェネリックでは錠剤もあわせた3剤型が販売されています。
それぞれの薬価をみていきましょう。
レクサプロ錠10mg 他 (選択的セロトニン再取り込み阻害剤(SSRI)) (D02567)
<薬物療法の実際>
うつ病の治療指針は絶対的なものではないので「アルゴリズム」と呼び、「ガイドライン」とは区別していました。
「アルゴリズム」には「問題解決のための段階的手法」という語義があります。
「アルゴリズム」における「うつ病」とはDSMの診断基準における「大うつ病」をさしており、そこでは「病因論」が排除されています。すなわち、「うつ病」とは「治療を要するうつ状態」という意味であり、一つの病気ではなく「うつ状態を呈する症候群」であって原因はまちまちです(うつ病の異種性)。うつ病にはいろんな種類や併存症があり、精神科の臨床にガイドラインやクリニカル・パスといったものがなじみにくい要因がそこにあると思われます。現在はうつ病の「治療ガイドライン」が国内外にいくつかありますが、それらのどれをとっても「うつ病の異種性や併存症の有無」を考慮されたものではありません。「うつ病の異種性や併存症の有無」を考慮した治療により、うつ病の難治性、再燃・再発といった問題はかなり解決すると考え、当院では「うつ病の異種性や併存症の有無」を考慮した治療を心がけています。
うつ病は、早期(6か月以内)に治療しないと治りにくくなると言われていますので、患者の予後を考えると、有効な薬剤を最初に選択し、十分量・十分期間投与する事が肝要です。
薬物選択の「アルゴリズム」や「ガイドライン」は、プライマリケア医に標準的な薬物療法を示唆するという点では有用ですが、「うつ病の異種性や併存症の有無」を考慮されたものではありません。従って、有効な薬剤を最初に選択する為には、画一的に「アルゴリズム」や「ガイドライン」を適用するのではなく、どのようなタイプのうつ病なのかを初診時に見極める事が大切です。
多くの抗うつ薬の用量は、日本では海外よりもかなり少量で認可されています。最大量で4~8週間は投与しないと効果の有無は判断できません。寛解後(完全に治った後)6カ月以上は急性期と同用量で治療継続しないと、うつ病がぶり返す恐れがあります。
<私の処方例>
うつ病の初期治療においては、まず身体疾患を除外した上で、「うつ病の異種性や併存症の有無」に留意して最初の治療薬を選択する事が妥当かと思います。
コンサータ36mg・ストラテラ40mg(ADHD治療薬)、レクサプロ10mg(抗うつ薬)、不安時頓服としてデパス0.25mg(興奮薬)、加味帰脾湯・半夏厚朴湯(漢方)を服用されていました。
ストラテラは、主にノルアドレナリンの働きを強めます。コンサータよりも効果が ..