『シン・仮面ライダー デザインワークス』は4月28日(金)発売で予約受付中。
観客の大半が一文字隼人/仮面ライダー第2号が強化スーツを新しく新調し、仮面/マスクを修理した姿は「新2号」の姿が来ると思っていたことだろう。しかし、一文字隼人の強化スーツには二本の白いラインが入っており、その緑の仮面/マスクと合わせて「新1号」の姿そのものとなっていた。
『仮面ライダー』第9話・第10話(コブラ男編)の撮影中、本郷猛役の藤岡弘 ..
そのような緑川イチローがなぜ『シン・仮面ライダー』の予告映像で白い和装で身を包み、ケーブルなどを繋がれて虚ろな目で立つような姿になったのか。『シン・仮面ライダー』への期待が高まる。
正体を明かした一文字は本郷に襲いかかるものの、仲間が放った銃弾が頭部をかすめたことで倒れます。
一方、本郷は残りのライダーたちに挑みながらも力及ばず、一斉射撃を受け瀕死状態に。
『シン・仮面ライダー』公開記念 庵野秀明セレクション 仮面ライダー傑作選
十字仮面(クロスファイアー)はその後、スカルマンという別キャラクター案へと変わり、そして仮面ライダーが誕生した。『真の安らぎはこの世になく -シン・仮面ライダー SHOCKER SIDE-』の冒頭ではクモオーグや緑川弘博士を前にショッカーの基地を破壊する十字仮面(クロスファイアー)の姿をした緑川イチローが描かれている。
テレビシリーズ『仮面ライダー』では本郷猛の恩師であり、彼が脳改造される前に秘密基地からの逃亡させたことで命を落とした緑川弘博士。『シン・仮面ライダー』では塚本晋也監督が演じることが発表されているが、『真の安らぎはこの世になく -シン・仮面ライダー SHOCKER SIDE-』では妻の死に絶望し、ショッカーの理念に心酔するようになったマッドサイエンティストとして描かれている。
仮面ライダーTHEFIRST」で「ウエンツ瑛士」さんが演じた「晴彦」が変身する「コブラ ..
『シン・仮面ライダー』で森山未來氏が演じ、『真の安らぎはこの世になく -シン・仮面ライダー SHOCKER SIDE-』で主人公を務める緑川イチローはおそらく十字仮面(クロスファイアー)のリメイク・キャラクターだと考えられる。十字仮面はファイヤー十字(クロス)、十字仮面、クロス火面などの仮題のあった仮面ライダーの前身のキャラクターである。
『仮面ライダー』では蜘蛛男によって殺害された緑川弘博士だったが、『真の安らぎはこの世になく -シン・仮面ライダー SHOCKER SIDE-』の冒頭などではクモオーグによって窮地から救い出されている様子が描かれている。ショッカーに拉致されて、娘である緑川ルリ子の命と引き換えに改造手術に加担していた緑川弘博士だったが、『真の安らぎはこの世になく -シン・仮面ライダー SHOCKER SIDE-』では大怪我を負った息子を救うためとはいえ、未完成のオーグメンテーション(改造手術)を行うなど全てが正反対となっているように思える。
映画『シン・仮面ライダー』に登場する仮面ライダーと蜘蛛男をイメージして作られた眼鏡が登場!
最後にスピンオフ漫画『真の安らぎはこの世になく -シン・仮面ライダー SHOCKER SIDE-』の主要人物と、そのリメイク元につて解説と考察していきたいと思う。『真の安らぎはこの世になく -シン・仮面ライダー SHOCKER SIDE-』ではテレビシリーズ『仮面ライダー』だけではなく、他の石ノ森章太郎原作作品のリメイク・キャラクターが多いため、それについても解説し、リメイク・キャラクターとしての登場理由についても考察したいと思う。
そのため『真の安らぎはこの世になく -シン・仮面ライダー SHOCKER SIDE-』を読んでから予告映像を見ると、浜辺美波氏演じる緑川ルリ子は降ってわいてきた存在のように思えてしまうのだ。そこに緑川弘博士がプラーナという生命の神秘に迫る新技術の研究をしていることを考えると、緑川ルリ子というキャラクターがその出自も含めてより興味深い存在になってくる。
仮面ライダー よみがえるコブラ男編 石ノ森章太郎 シン・仮面ライダ..
庵野秀明監督がシン・ジャパン・ヒーロー・ユニバースで単純な善悪で分けられないものや、明確な黒幕のいない戦いを描くなどしていることを考えると、アイというAIの下で持続可能な幸福を目指す愛の秘密結社を運営しており、アイによって緑川イチローに本郷猛や一文字隼人、緑川ルリ子たちの考える正義が揺らぐ展開の可能性もあり得る。
HG 仮面ライダー4 怪異!蜂女編 全6種 蜂女 コブラ男 ショッカー ..
『シン・仮面ライダー』では浜辺美波さんが演じる縁川ルリ子ですが、もちろん原作でも登場します。
【アンパンマンMAD】シン・仮面ライダージャム【第1319幕 偽OP】
一度は赤いマフラーを捨てようとするものの、政府の男こと立花と情報機関の男こと滝からプラーナによって本郷猛の仮面ライダーとしての魂が文字通り遺された仮面/マスクを託される。緑川ルリ子の赤いマフラーと本郷猛の仮面/マスクから「仮面ライダー」という名を受け継ぐ道を選んだ一文字隼人。その姿は先代から盾を引き継いだ『ファルコン&ウィンターソルジャー』(2021)のファルコン/2代目キャプテン・アメリカ/サム・ウィルソンを想起させる。
RKF レジェンドライダーシリーズ 仮面ライダーエボル コブラフォーム
立花と滝との新たなるアンチショッカー同盟からコブラオーグというショッカーの新しい合成オーグメントの存在を知った一文字隼人は、強化スーツの新調とマスクの修理、新サイクロン号の調達を頼む。そして“二人で一人”の体を共有しながら一文字隼人/仮面ライダーが魂だけとなった本郷猛と語らいながら新サイクロン号で疾走する石ノ森章太郎作品の漫画版『仮面ライダー』(1971)と同じエンディングを迎えるのだった。
「LINE POP2」と映画「シン・仮面ライダー」のコラボがスタート
アンチショッカー同盟として孤独と言いながら互いを信用し、協力し合っていた緑川ルリ子と本郷猛/仮面ライダー。それとは異なり、真の孤独に陥ってしまった一文字隼人/仮面ライダー第2号。その重責は計り知れない。
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緑川弘博士の研究しているもので、これを用いれば今までとは異なる機序で生命を守れると称されているのがプラーナだ。緑川イチローには大怪我の負った際に蘇生のために大量に注入され、プラーナ注入以降は顔に漫画版『仮面ライダー』の本郷猛のようなあざが浮かび上がり、超人的な身体能力を得ている。
『シン・仮面ライダー』の予習 ~庵野秀明がつかわした、TVの戦士
この計画の恐ろしいところは「10月計画(オクトーバープロジェクト)」の原型はショッカーではなく、日本政府の国民を番号で管理するという計画で、ショッカーはそれを洗脳計画へ流用しただけという点だ。漫画版『仮面ライダー』ではビッグマシンを仮面ライダーが倒し、本郷猛が「日本政府のせめても良心」と評した自爆装置で電子頭脳を破壊するも国会では無意味な討論が続くという「ショッカーを倒しても平和は訪れるのか」という問いを残している。
第117回 会員限定「『シン・仮面ライダー』と改造人間 庵野秀明」
ここでキーワードになってくるのが「一文字隼人は政府関係者を嫌っていたジャーナリストだった」ということだ。本郷猛と一文字隼人が“二人で一人”の体を共有し、仮面ライダーとして戦い続けるという点は石ノ森章太郎作品の漫画版『仮面ライダー』と同じだ。
“現代版“の末路 「仮面ライダー THE FIRST」を見た話
両腕を折られながらも緑川イチロー/チョウオーグ/仮面ライダー第0号の仮面/マスクを頭突きで叩き割る一文字隼人。それにより一文字隼人の仮面/マスク、仮面ライダー第2号の象徴も失う。その代償によってダブルライダーは勝利を収めるも、緑川イチローは拒絶していた外の世界を受け入れて消滅、本郷猛も体を維持するプラーナを使い果たし消滅。孤独を好んでいたはずの一文字隼人は真に孤独なバッタオーグとなってしまった。
例えば「シン・仮面ライダー」の仮面ライダーは、原点であるテレビ版を ..
そうだとすれば、一文字隼人の背景も漫画版『仮面ライダー』と似たものだと考えられる。漫画版の一文字隼人は仮面ライダー2号となる前からフリーのカメラマン兼ジャーナリストとして不正と戦い続け、広島に投下された原爆に関する写真集『黒い雨を追って』を出版している。そのため、『シン・仮面ライダー』の一文字隼人も政府や権力者の不正を追っていたジャーナリストであり、仮面ライダー第2号になる前から悪と戦う正義の味方であったと考察できる。
【予告】『シン・仮面ライダー対シン・ウルトラマン』 #shorts ver. ③
これらのことから『シン・仮面ライダー』のラストシーンで一文字隼人が孤独の中で迷っていた理由は映画序盤の本郷猛と同じく他人の命を自らの手で奪うという葛藤、嫌悪していた政府や権力者と協力するか否か、そして悲しみの記憶の洪水による真の孤独の恐怖にあったと考えられる。
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テレビ版と漫画版の一番の違いは、仮面ライダーの設定です。
テレビ版では、変身ベルトの風車に風圧を受けると肉体が変化し、仮面ライダーに変身する設定ですが、漫画版では強化服として描かれています。
そして、特徴的なのは「仮面」の位置付けです。
漫画版では、怒りや悲しみによって浮き上がってくる顔の傷跡(改造手術の影響で出来たもの)を隠すという役割を持っています。
55 仮面ライダー旧1号 1号 怪人 コブラ男 シン 仮面ライダー カード トレカ
プラーナとは原義ではサンスクリットで呼吸、息吹、気息を意味し、インド哲学では風の元素も意味している。更には人体を構成する要素であり、生命力そのものとされている。テレビシリーズ『仮面ライダー』でベルトに当たる風によってファンを回し、風力エネルギーで変身していた仮面ライダーにプラーナという単語が用いられている興味深い。
シン・仮面ライダー 一番くじ A賞 ラストワン賞 オマケ多数
アイはその名前から、「AI」を想起させ、漫画版『仮面ライダー』の最終章「仮面の章」に登場したビッグマシンと「10月計画(オクトーバープロジェクト)」も連想させる。「10月計画(オクトーバープロジェクト)」はショッカーの系列企業であり、日本政府にパイプを持つ日ノ下電機を利用し、国民に通常の10分の1の価格で10倍の性能を持つ電子機器を販売し、そこから発する命令電波で洗脳するという計画だ。