アドシルカは一酸化窒素(NO)供与剤との併用も避けるべきです。


肺動脈性肺高血圧症。
(効能又は効果に関連する注意)
肺高血圧症に関するWHO機能分類クラス1における有効性・安全性は確立されていない。


アドシルカは主にCYP3A4という肝臓の酵素によって代謝されます。

アドシルカ(タダラフィル)の治療効果を最大限に引き出すためには定期的な診察と検査が不可欠です。

主治医の指示に従い血圧測定や心エコー検査などを受けることで治療の進捗を適切に評価することができます。

アドシルカ(タダラフィル)の薬価は1錠あたり980.5円となっています。

アドシルカ(タダラフィル)を服用中は日常生活においていくつかの点に気をつける必要があります。

アドシルカ(タダラフィル)は主に肺動脈性肺高血圧症(PAH)と診断された患者さんに処方される薬剤です。

アドシルカ錠20mgの基本情報(薬効分類・副作用・添付文書など)

この疾患は原因によっていくつかのグループに分類されますが、アドシルカはそれらの多くのグループに対して効果が期待できます。

ただし次の服用時間が近い際は絶対に2回分を同時に服用しないよう注意が必要です。

[PDF] アドシルカ錠 20 ㎎ 2.5 臨床に関する概括評価

アドシルカの使用を検討する際には患者さんの日常生活における制限の程度を4段階で評価するWHO機能分類によるPAHの重症度評価が重要です。

17.1有効性及び安全性に関する試験
17.1.1国際共同第III相試験
肺動脈性肺高血圧症患者(405例、日本人患者26例を含む)を対象に本剤2.5mg、10mg、20mg注1)、40mg又はプラセボのいずれかを1日1回投与する18週間(16週間の投与期間)の多施設共同無作為化プラセボ対照二重盲検比較試験を実施した。その結果、運動耐容能を評価する6分間歩行距離の投与開始前から16週後の変化量において、本剤40mg群はプラセボ群に比べて統計学的に有意に改善した(p=0.0004)。臨床症状の悪化(死亡、肺移植、心房中隔裂開術、肺動脈性肺高血圧症悪化による入院、肺動脈性肺高血圧症に対する新たな治療の開始又はWHO機能分類の悪化を臨床症状の悪化と定義した)が認められた被験者数はプラセボ群で13例(15.9%)に対し、本剤40mg群で4例(5.1%)であった。また、本剤40mg群は、一部の被験者で測定された肺血行動態パラメータの平均肺動脈圧、肺血管抵抗係数、心係数及び心拍出量において、投与開始前と比べ改善が認められた。
なお、本試験ではQOLを評価するため、8項目の健康概念[身体機能、日常役割機能(身体)、身体の痛み、全体的健康感、活力、社会生活機能、日常役割機能(精神)、心の健康]からなるSF‐36v2健康調査票、及び5つの質問(移動の程度、身の回りの管理、ふだんの活動、痛み/不快感、不安/ふさぎ込み)と健康状態のQOLを判定するためのビジュアルアナログスケール(VAS)からなるEuroQol質問票を使用した。本剤40mg群は、SF‐36v2健康調査票の6項目[身体機能、日常役割機能(身体)、身体の痛み、全体的健康感、活力、社会生活機能]において、またEuroQol質問票の効用値[IndexScore(US)及びIndexScore(UK)]及びVASにおいて、プラセボ群に比べ統計学的に有意な改善が認められた(p<0.05)。
注1)承認用量は40mgである。
表1)投与開始前から16週後の変化量
--------------------------表開始--------------------------
評価項目統計量プラセボ群タダラフィル40mg群
6分間歩行距離(m)平均値(95%信頼区間)[症例数]9.21(-4.22~22.65)[79]41.14(29.85~52.42)[76]
平均肺動脈圧(mmHg)平均値(95%信頼区間)[症例数]-2.21(-7.24~2.82)[14]-4.27(-7.53~-1.01)[15]
肺血管抵抗係数(dyne・sec/cm5/m2)平均値(95%信頼区間)[症例数]4.13(-101.22~109.48)[12]-117.05(-244.79~10.68)[14]
心係数(L/min/m2)平均値(95%信頼区間)[症例数]-0.01(-0.44~0.41)[12]0.36(0.09~0.63)[14]
平均動脈圧(mmHg)平均値(95%信頼区間)[症例数]-5.00(-13.74~3.74)[14]-2.00(-9.64~5.64)[15]
--------------------------表終了--------------------------
本試験では、エンドセリン受容体拮抗剤であるボセンタンとの併用による影響を評価するため、ボセンタン治療の有無別に6分間歩行距離の変化量の部分集団解析を実施した(ボセンタン併用被験者:53.3%)。その結果、本剤40mg群ではボセンタン非併用被験者のみプラセボ群に比べ統計学的に有意な改善が認められた。
表2)投与開始前から16週後の変化量
--------------------------表開始--------------------------
評価項目統計量プラセボ群タダラフィル40mg群
6分間歩行距離(m)[ボセンタン非併用]平均値(95%信頼区間)[症例数]-2.89(-22.84~17.06)[35]42.18(26.67~57.69)[37]
6分間歩行距離(m)[ボセンタン併用]平均値(95%信頼区間)[症例数]18.84(0.50~37.19)[44]40.15(23.11~57.19)[39]
--------------------------表終了--------------------------
本剤20mg注1)群又は40mg群に割り付けられた総症例161例中98例(60.9%)に副作用が認められた。主な副作用は頭痛(33.5%)、潮紅(8.7%)、筋肉痛(7.5%)、背部痛(6.8%)等であった。
17.1.2国際共同第III相試験(長期継続試験)
先行するプラセボ対照二重盲検比較試験に参加した肺動脈性肺高血圧症患者(357例、日本人患者22例を含む)を対象に本剤20mg注1)又は40mgを1日1回投与する52週間の長期継続試験を実施した。その結果、プラセボ対照二重盲検比較試験で認められた本剤40mg投与による6分間歩行距離の改善は、52週後においても維持されていることが示された。
表3)6分間歩行距離(m)
--------------------------表開始--------------------------
統計量タダラフィル40mg群
投与前16週後28週後40週後52週後
平均値(95%信頼区間)[症例数]403.31(383.08~423.54)[69]注2)404.24(382.95~425.52)[66]404.32(381.93~426.71)[61]404.90(382.85~426.95)[60]410.01(389.74~430.28)[59]
注2)先行試験で本剤40mgを16週間投与し、本試験で40mg群に割り付けられた被験者数
--------------------------表終了--------------------------
本剤群に割り付けられた総症例357例(日本人患者22例を含む)中176例(49.3%)に副作用が認められた。主な副作用は頭痛(15.1%)、潮紅(5.6%)、浮動性めまい(5.0%)等であった。


⑴併用禁忌」の項の「タダラフィル(アドシルカ)」を「タダラフィル(肺高血圧症を適応.

定期的な服用を継続することが治療効果を最大限に引き出すために重要です。

肺動脈性肺高血圧症治療薬 タダラフィル(アドシルカ錠20mg)

小児PAH患者さんに対するアドシルカの使用経験は限られていますが、一部の症例では有効性が報告されています。

タダラフィル錠(アドシルカ錠20mg)粉砕時の安定性に関する試験

ただし小児への投与に際しては成長発達への影響や長期的な安全性について十分な検討が大切です。

タダラフィル錠20mgAD「杏林」とアドシルカ錠20mgをクロス

タダラフィルはPDE5に対して高い選択性を示すことで他のホスホジエステラーゼアイソザイムへの影響が最小限に抑えられ、副作用のリスクが軽減されます。

アドシルカ錠20mg(日本新薬株式会社)| 処方薬 | お薬検索

小児患者さんへの投与を検討する際は専門医による慎重な判断が求められます。

剤形, 赤褐色の錠剤、長径約12.3mm、短径約7.6mm、厚さ約5.0mm

また半減期が長いことが特徴的で、これにより1日1回の投与で効果を維持することが可能となっています。

同一成分:アドシルカ錠 20mg、ザルティア錠 2.5mg/5mg、シアリス錠 5mg ..

妊娠可能年齢の女性PAH患者さんにアドシルカを処方する際は特別な配慮が必要となります。

タダラフィル 40mg)(アドシルカ錠:2009 年 10 月

妊娠中のアドシルカ使用に関するデータは限られているため妊娠を希望する場合や妊娠が判明した場合は速やかに主治医に相談することが極めて重要です。

タダラフィル錠20mgAD「JG」とアドシルカ錠20mgをクロスオーバー法によりそれぞれ1錠(タダラフィルとして

経口投与後の吸収は比較的速やかで最高血中濃度到達時間は約2時間とされています。

① 「肺動脈性高血圧症」の治療薬である「アドシルカ 20mg(成分名:タダラフィル)」の添付文書に

アドシルカ(タダラフィル)による肺動脈性肺高血圧症(PAH)の治療は一般的に長期にわたる継続的な服用が必要です。

アドシルカはタダラフィルを成分とする肺動脈性肺高血圧症治療薬です。ザルティアは同様の成分で前立腺肥大症に伴う排尿障害を改善する医薬品です。

PAHは慢性的な進行性疾患で根治が難しいため症状のコントロールと病態の進行抑制を目的とした長期的な治療戦略が求められます。

タダラフィル)や肺高血圧症治療薬として使われていたアドシルカ(タダラフィル)と同一成分である。 薬品名, 規格, 色, 適応, 使用法

今後infoメールに追加される新製品の情報の受け取りを希望される場合、以下からご希望を選択ください。

商品名はシアリス、アドシルカ、ザルティアである。 タダラフィル

多くの患者さんにおいてアドシルカの服用は数年から数十年に及ぶことがあり、生涯にわたって継続されるケースもあるでしょう。

ジマリスとは、タダラフィルを有効成分としたシアリスのジェネリック医薬品です。 ..

アドシルカによる治療効果は服用開始後比較的早期から現れることが多いですが、その効果の持続性や程度には個人差があります。

タダラフィル錠20mgCI「TCK」, 薬価基準未収載品, 20mg1錠, タダラフィル

これらの効果は患者さんの呼吸機能と運動耐容能の改善につながる可能性があります。

※1 アドシルカ錠 20mg は後発品への切り替えが決定しているので、在庫が無くなり次第採用削除の予定

長期的には症状の安定化や生活の質の向上が期待されますが、個々の患者さんの病態や併存疾患によってその経過は異なります。

[DOC] タダラフィル錠20mgAD「TE」 品質情報比較資料(案)

タダラフィルの作用機序により肺動脈性肺高血圧症患者さんにおいて以下の効果が期待できます。

[PDF] ホスホジエステラーゼ5阻害剤 タダラフィル錠 Tadalafil Tablets

近年アドシルカを含む新規治療薬の登場によりPAH患者さんの長期予後は着実に改善傾向にあります。

タダラフィル錠20mgAD「JG」, 日本ジェネリック, 552.30

アドシルカによる治療効果を適切に評価し予後を予測するためには定期的かつ包括的な評価が大切です。

[PDF] 医薬品インタビューフォーム Tadalafil Tablets

18.1作用機序
肺血管平滑筋における主要なcGMP分解酵素であるPDE5を選択的に阻害することにより、肺組織中のcGMPを有意に増加させ血管弛緩反応を発現する(exvivo)。
18.2PDE5阻害作用
タダラフィルは選択的PDE5阻害剤である。ヒト遺伝子組み換えPDE5を約1nMのIC50値で阻害し、PDE6及びPDE11と比較するとそれぞれ700及び14倍、その他のPDEサブタイプと比較すると9000倍以上の選択性を示した(invitro)。
18.3肺高血圧症モデルに対する作用
肺高血圧進展抑制作用:モノクロタリン誘発肺高血圧ラットモデルにおいて、タダラフィルは全身血圧に有意な影響を与えることなく、肺動脈圧、右心室圧を有意に抑制した(invivo)。
延命作用:タダラフィルはモノクロタリン誘発肺高血圧ラットの生存率を有意に改善した(invivo)。