不整脈の指摘が、日常生活を見直すきっかけになればよいと思います。
心房細動の症状は、程度に応じ様々です。動悸を自覚される方や、心不全症状、場合によっては失神(アダムス・ストークスAdams‐Stokes発作といいます)をきたす方もいらっしゃいます。 逆に、無症状の方も多く、健康診断や人間ドックで初めて指摘される方もいらっしゃいます。
また、この心房細動を罹患されている方は、脳梗塞(脳塞栓症)の危険を伴います。 心房が正常な収縮をおこさないと、血液が心房内で凝固し、血栓を生じます。この血栓が、何かの拍子に血液に乗って脳へ飛び、脳の血管を閉塞させると、脳梗塞(脳塞栓)を生じます。
この脳梗塞(脳塞栓)のリスクは、基礎疾患や年齢によって異なるといわれております。現在では、心房細動の治療ガイドラインが作成されております。 これに従い治療を進めることになります。(詳しくは主治医にご相談ください)
バイアグラ, レビトラ, シアリスともに、心臓への負担は、心配されないで良いと ..
不整脈の有無を調べるには健康診断などでもよく使われる心電図を用います。不整脈の症状がある場合には心電図の波形にはっきりとしたパターンが現れます。
心房細動の治療ですが、根本的に心房細動を停止するか、または、心房細動の停止が困難で、対症療法を行うかに分かれます。 議論の多いところではありますが、比較的発症期間の長い心房細動に有効な薬剤が今のところ少なく、 よって、心房細動を停止することができず、対症療法を行うことが多くなっております。
対症療法は、心拍数のコントロールや、心不全の治療、脳梗塞(脳塞栓)の予防などです。
勃起不全 (勃起障害、ED) が心房細動の発症リスク上昇に関連
心臓病にもさまざまな疾患がありますが、主にEDとの関連性が高いのは、狭心症や心筋梗塞などの「虚血性心疾患」です。平成20年の厚生労働省の調査では、虚血性心疾患の患者数は80万8千人、
心房細動のリズムコントロールですが、AFFIRM試験などで、レートコントロールとリズムコントロールとの間に、 心血管系の有害事象や死亡事故において差がないこと、入院や薬剤に用祝作用などは、逆にリズムコントロールで多いことなどから、 治療の中心はレートコントロールと心房細動に伴う心原生脳塞栓症の予防に主眼が来れるようになっております。
しかし、循環器専門医の間では、リズムコントロールを支持する意見も多数存在しています。 その理由は、リズムコントロールが悪いのでなく、上手にリズムコントロールを行える治療法、薬剤が存在しないためとのことです。
アブレーション療法の適応拡大や、今後の新規治療薬の出現次第では、やはりリズムコントロールが良い、となる可能性もございます。
バイアグラ, レビトラ, シアリスの心臓への負担増加は、心配しなくとも良いと ..
狭心症や心筋梗塞は、何らかの原因によって心臓に酸素を送り込んでいる冠状動脈がふさがれ、心筋が血液不足になることで起こる病気です。狭心症では一時的な虚血ですが、心筋梗塞では冠動脈に血栓がたまり、完全に血液の流れが遮断されてしまいます。放置しておくと細胞が壊死し、そのまま突然死につながるおそれがあるため、発作が起きた場合は一刻も早い処置が必要です。
リズムコントロールは、発作性心房細動で症状が強い場合に考慮せれます。
抗不整脈薬や治療法の選択は、心疾患、心不全、心肥大、心筋虚血などの有無により判断、選択します。
発作性心房細動の場合、Ⅰa群のシベノール(シベンゾリン)、リスモダン(ジソピラミド)、Ⅰc群のサンリズム(ピルジカイニド)、プロノン(プロパフェノン)、タンボコール(フレカイニド)等を用い、 無効例には、アンカロン(アミオダロン)や電気的除細動やアブレーション治療が考慮されます。
抗不整脈の有する各受容体の遮断作用から、発作のシチュエーションにより、各薬剤を使い分ける場合もございます。
例えば、交感神経が優位な時に発作が生じる場合は、β遮断作用が有るプロノン(プロパフェノン)、副交感神経優位な時に発作が生じつる場合は、抗コリン作用のあるシベノール(シベンゾリン)、リスモダン(ジソピラミド)等、です。
胃潰瘍〔多発性結節性動脈炎、心房細動、骨粗鬆症、口腔内真菌症〕 ..
昨年の8月に不整脈から心房細動になり、血栓が左心房にあり、薬で溶かした後、9月13日にカテーテルアブレーションの手術をしていただき、4か月ほどになります。3か月の診察で、何も異常はなくアップルウォッチ等のチェックも不整脈と心房細動の兆候は見られない状況です。二つ相談させていただきたく、よろしくお願いします。
相談1 発症してからアルコールは飲んでおりません。(ノンアルコールビールは夕食前に2缶程度飲んでます) もともとビールしか飲みませんが、仕事柄飲み会等がたまにあります。今は何とかノンアルコールビールでやり過ごしております。いつぐらいから、どれぐらいの量なら適切か教えていただきたいです。
相談2 手術後の性行為時、維持できない状態、中折れに悩んでおり、ED治療薬を使おうと思っておりますが、手術していただいた先生は、サプリも、治療薬も飲まないほうがいいといわれました。ネット等の情報では飲んでもいい薬があるみたいですが、飲んでいる薬によってはダメな治療薬もあるようで、今現在処方されてる薬は、スピロノラクトン錠25mg ロサルタンK錠25mg フォーシガ錠10mg イグザレルトOD錠10mg カルベジロール錠2,5mg あと、蕁麻疹が出るので、フェキソフェナジン塩酸塩錠60mg です。 ED治療薬のバイアグラ、レビトラ、シアリスは使用してもいいでしょうか? 使用してもいい薬を教えてください。どうかよろしくお願いいたします。
持続性心房細動の場合は、およびアスぺノン(アプリンジン)の併用、保険適応外ですが、ソタコール(ソタロール)、アンカロン(アミオダロン)が使用されます。
心房細動で治療中です。服用可能でしょうか? 発作性上室性頻拍WPW症候群で、カテーテルアブレーションを受けました。服用は可能でしょうか?
それぞれの部位に対してのバイアグラの印象を「全く害は無いと思う」「害は無いと思う」「どちらとの言えない」「害があると思う」「とても害があると思う」のどれか一つを選択していただいた結果が以下のグラフになります。
【ED薬と心臓の薬】バイアグラは飲んでもいいの?循環器内科医が ..
結果、でした。2,000人全体では51.2%、若年層である20代30代では41.5%、40~79歳では56.1%が心臓に悪い印象を持っていることがわかりました。。
1999年のバイアグラ発売開始当時は発売前から米国より個人輸入等でバイアグラを入手し間違った飲み方により死亡例が出る等のニュースが流れていたことで皆がバイアグラは心臓に良くない印象が強かったのですが、2019年現在でもこんなに心臓に対する印象が悪いのです。
バイアグラを安全に使用するために—循環器内科医が知っておくべき ..
注意すべきは、ED治療薬と抗不整脈薬の飲み合わせです。
バイアグラは、アミオダロンとの併用が禁忌となっております。レビトラは、Ⅰa群の抗不整脈薬、アミオダロンとのの併用が禁忌となっております。シアリスは、現在のところ併用禁忌となる抗不整脈薬はございません。
クエン酸シルデナフィル(バイアグラ)と硝酸薬の併用による重篤な副作用について
10年ほど前から心房細動があったが、先月、電気ショックによる除細動治療をしました。主治医より、ワーファリン、ワソラン、ベプリコールを処方されています。
現在、ED治療のために、レビトラを処方されていますが、今回処方された薬との相互作用が心配です。大丈夫でしょうか。
現在日本ではバイアグラ・レビトラ・シアリスの3種類のED治療薬が販売され ..
一方で、命に係わる危険な不整脈もあります。最も恐ろしいのは「心室細動」です。場合によっては、突然死してしまう危険性すらあります。心室細動が起こると心臓全体が痙攣し、血液を全く送り出すことができなくなり、発症から2~3分で脳の血流が途絶え、死に至るおそれがあります。迅速に電気ショックを与えて痙攣を止める処置(除細動)をする必要があります。
ED治療薬のバイアグラ、レビトラ、シアリスは使用してもいいでしょうか?
虚血性心疾患を引き起こす前段階として、「冠状動脈狭窄」があります。心臓の周りを囲むように存在する冠状動脈が、アテロームやプラーク(脂肪や細胞の死骸などでできた付着物)などによって狭くなり、血液の流れが悪くなった状態です。
これが進行すると、心臓に十分な血液と酸素が運ばれなくなり、虚血状態となって狭心症や心筋梗塞などにつながります。
バイアグラは服用後1時間ほどで効果があらわれ4時間程度まで効果が持続し ..
上記の調査結果の通り実際に当院に来院される患者様からも「バイアグラって心臓に悪いのですよね?」と質問をいただくことが非常に多い。つまり心臓に負担をかけると思っておられる方が多いということ。しかし、です。
もともとバイアグラは狭心症の治療薬として研究・開発されたものであり、血管を拡張して血圧を下げる薬ですので服用するだけであれば逆に心臓への負担を軽減させるお薬と言えます。よって、のでご安心ください。
しかし、一つだけ大事な注意点があります。それは点です。心臓に持病をお持ちの方は、このことをよく理解して勃起力が上がったからといって自らのテンションも上がり過ぎないように心がけておくことが大事です。
「勃起不全(ED)」が注目されたのは、1998年に発売された画期的な薬「バイアグラ(一般名シルデナフィル) ..
心房細動の発症に自律神経が関与しています。細かく申し上げますと、交感神経が優位な時に発症する心房細動と、 副交感神経が優位な時に発症する心房細動がございます。
この違いを考える事は、治療上大きな意義があります。使用薬剤の選択が異なる場合があるからです。
具体的な例をあげると、運動しているときに発症する心房細動は、交感神経の関与が強く、飲酒時や睡眠中に発症する場合は、副交感神経の関与が強い心房細動の可能性がございます。
具体的な、治療薬の選択は、主治医と相談してください。
心室細動が起こると、心臓が痙攣したようになり血液を送り出せなくなってしまう ..
患者さんから「狭心症なのですが、バイアグラを飲んでも大丈夫ですか?」というご質問をいただきます。このご質問についてのポイントは、まず第一にです。性行為は適度な運動をすることと同じで血圧と脈拍が上昇しますので心臓に負担がかかります。その運動が患者様の心臓に問題無いのかどうかを確認しておく必要があるということをよく理解しておいて下さい。
また、狭心症以外でも心筋梗塞や虚血性心疾患等、心血管系疾患の治療を受けられている場合も今後の治療計画において硝酸剤投与の可能性があるためをし、服用するのであればそれを必ず主治医に伝えて下さい。
では、主治医に確認し性行為可能且つバイアグラの服用可能となった場合ですが、更に注意すべき重要事項が2つございます。しておいて下さい。
心不全合併心房細動例では、を使用します。
心房細動のレートコントロールですが、どの程度の心拍数を目指すのが良いか議論が有りました。
RACEⅡと呼ばれる試験では、厳格なレートコントロール群(安静時心拍数80/min以下)と緩やかなレートコントロール群(安静時心拍数110/min以下)にいて、心血管イベントに差がなかったとしています。
ヨーロッパ心臓病学会のガイドラインでは、心房細動のレートコントロールは、、安静時心拍数を110/min以下となるよう、緩やかなレートコントロールが推奨されています。 この緩やかなレートコントロールで症状が持続し、頻脈誘発性心筋症が生じたときは、安静時心拍数を80/min、中等度運動時心拍数を110/minの厳格なレートコントロールが推奨されています。
アメリカの心房細動のガイドラインでも、緩やかなレートコントロールを採用していますが、症状がなく、心駆出率が40%以上と新機能が保たれている例が適応とされています。
ただ、まだまだ臨床データが不足しているため、今後のデータの蓄積次第によっては、この考え方も変わってくる可能性があります。
特に基礎疾患を持った心房細動例(僧帽弁狭窄症、大動脈弁狭窄症、高血圧性心肥大、肥大型心筋症など)では、 心房収縮(atrial kick)の欠如による心拍出量の低下などにより心不全を発症する可能性があること、 高心拍数は頻脈誘発性心筋症の原因となることから、 また、狭心症などの虚血性心疾患では、高心拍数から心筋虚血をきたす可能性が有ることから、厳格なコントロールが必要になる場合もあり、一概に、緩やかなレートコントロールが良いとは限りません。
不整脈の重症度、治療の必要性を判断します。
狭心症の薬で血管拡張させ血圧を下げる効果のある硝酸イソソルビドやニトログリセリンを主成分とする硝酸剤を処方されていいませんか?バイアグラと硝酸剤を併用すると両剤の血管拡張作用の相乗効果で命を脅かすくらい血圧が急激に低下させ過ぎてしまう可能性があるため併用禁忌です。よって当院でも。
バイアグラ錠は催淫剤や性欲増進剤ではありません。
レートコントロールに用いる薬剤ですが、WPW症候群を認めない場合ですが、心機能に応じ、、ジゴキシンが用いられます。
低心機能例では、β遮断薬の導入、カルシウム拮抗薬の使用には注意が必要であり、腎機能障害例では、ジゴキシンを減量する必要があります。
WPW症候群の場合、Naチャンネル遮断薬を用いたり、アブレーションが適応となります。
本邦では、心不全に合併した心房細動例に対して、アミオダロン(経口)の適応が追加されました。心房細動の停止だけでなく、レートコントロールにもアミオダロンが使用される場合もあります。
不整脈で性行為が制限されるわけでもありません。
心房細動は、頻脈になるとは限りません。心拍数が低下した、徐脈性の心房細動もございます。 この場合、何らかの症状を有する場合は、ペースメーカ治療の適応となります。プレタール(シロスタゾール)などで、心拍数を増加させようと試みることもございます。