一晩少量デキサメタゾン抑制試験:前日深夜に少量(0.5mg)のデキサメタゾンを内服した翌朝(8~10時)の血中コルチゾー


2020年11月時点のデキサメタゾンの薬価は、デカドロン®錠4mgが31.9円/錠、デカドロン®注射液6.6mg2mLが299円/瓶です。内服薬の後発医薬品はありませんが、注射液では後発医薬品として富士製薬のデキサート注射液6.6mg2mLが156円/瓶として薬価収載されています。


1mgデキサメタゾン抑制試験後血清コルチゾル値が1.8~3.0μg / dLで

デキサメタゾンによる確実な治療効果を得るためには、初回服用後から10日間にわたり継続して服用することが必要です。そのため、コンプライアンスを意識した服薬指導が重要です。

デキサメタゾンの主な副作用としては、感染症の増悪、続発性副腎皮質機能不全、糖尿病、消化性潰瘍、消化管穿孔、膵炎、精神変調、緑内障、血栓塞栓症などが報告されています。服用中止後に、発熱、頭痛、食欲不振、脱力感、ショック等の離脱症状があらわれる場合もあるので、注意が必要です。

・デキサメタゾン抑制試験は、「クッシング症候群」などが疑われた場合に行う ..

※本剤の新型コロナウイルス感染症に対する使用経験は少ないため、今後の有効性や有害事象等の知見の集積にともない、新たな情報が得られる可能性があります。「新型コロナウイルス感染症診療の手引き」などの最新の情報を確認のうえ、適切な取り扱いを行うようにしてください。

途中で症状が改善しても中止せず、最後まで服用するように指導します。手引きではデキサメタゾンとして6mgの服用が推奨されており、デカドロン®錠4mgを用いる場合では1回あたり1.5錠の服用が必要となるため、1回量を確認することもポイントです。

クッシング症候群の病態生理、治療薬、注意点 | 薬学まとめました

デキサメタゾンは副腎皮質ホルモン製剤であるため、効果・効能は多岐にわたります。具体例としては、慢性副腎皮質機能不全、関節リウマチ、エリテマトーデス、うっ血性心不全、気管支喘息、悪性リンパ腫、重症感染症などがあげられます。詳細については、添付文書を確認するようにしてください。

また、デキサメタゾンの服用により、誘発感染症、続発性副腎皮質機能不全、消化性潰瘍、糖尿病、精神障害などの重篤な副作用があらわれる例が報告されています。これらの副作用があらわれた場合における対応について、適切な指導を行うことも求められています。

薬剤師国家試験 第103回 問184 過去問解説 | 薬学まとめました

新型コロナウイルス感染症の重症患者では、肺障害および多臓器不全をもたらす全身性炎症反応を発現することが確認されています。ステロイドは抗炎症作用を有するため、デキサメタゾンにはこれらの有害な炎症反応を予防または抑制する可能性が示唆されており、前述の試験によって効果が裏付けられました。

服用中に水痘又は麻疹に感染した場合において、致命的な経過をたどる場合もあるため、前述の疾患における予防接種の有無を確認することも重要です。


[PDF] クッシング症候群 問 189(国家試験問題)CHECK!

薬剤師国家試験向けて全体像をパッと見て理解できます。マインドマップを使って効率的に試験をパスしましょう!

5 エンテカビルは、チミジンキナーゼによって活性型に変換され、ヘルペスウイ

●①少量のデキサメサゾンが正常下垂体からのACTH分泌を,大量のデキサメサゾンが下垂体腺腫からのACTH分泌を抑制し,その結果,コルチゾール分泌を低下させること,②フィードバック機構の支配を受けない異所性ACTH産生やACTH非依存性コルチゾール分泌亢進では,大量のデキサメサゾンによってもコルチゾール分泌を低下できないことを理解すれば,本試験がとても理論的な手法であることが納得できる.

ルスのDNAポリメラーゼを阻害することでウイルスの増殖を抑制する。

●デキサメサゾン抑制試験は,視床下部-下垂体-副腎皮質系のフィードバック機構を背景に,Cushing症候群の病型分類を可能にした典型的内分泌学診断法である.

[PDF] クッシング病の診断の手引き(平成21年度改訂) 1

ネガティブ・フィードバックはかかるので視床下部や下垂体からの。ですが腫瘍からのACTH分泌は抑制されないのでコルチゾールは分泌され続けます。

を内服した翌朝(8-10 時)の血中コルチゾール値が前値の半分以下に抑制され

デキサメタゾン抑制試験は、要はコルチゾールを更に投与してみる検査です。クッシング病であれば、コルチゾール量上昇→負のフィードバックにより、ACTHの分泌抑制につながります。副腎疾患であれば、もともと副腎におけるコルチゾール産生過剰により、負のフィードバックがかかっている状態なので、デキサメタゾン投与による変化はありません。

デキサメタゾン抑制試験

糖質コルチコイド作用が過剰になることで、ムーンフェイス、多毛症、高血糖、骨粗しょう症、易感染性などの症状があらわれます。又、鉱質コルチコイド作用が過剰になることで、高血圧、浮腫、低カリウム血症などの症状があらわれます。代表的な検査として、メチラポン投与、デキサメタゾン抑制試験が行われます。

・デキサメタゾン抑制試験は、などが疑われた場合に行う。

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デキサメタゾン抑制試験では、合成糖質コルチコイドであるデキサメタゾン(DEX)を少量 (0.5~1.0 mg)または大量(8 mg)投与し、翌朝の血中コルチゾールを測定する。 デキサメタゾンによる下垂体への負のフィードバックを利用した試験である。

この記事では、デキサメタゾンの効果や副作用、薬価などについて解説していきました。現在では、2020年5月にレムデシビル(商品名:ベクルリー®点滴静注液)が特例承認され、ファビピラビル(商品名:アビガン®錠)などの適応外使用も認められるなど、新型コロナウイルス感染症に対して用いることのできる薬剤の選択肢は増えつつあります。

○デキサメサゾン抑制試験は,視床下部-下垂体-副腎皮質系のフィードバック機構を背景に,Cushing症候群の病型分類を可能にした典型的内分泌学診断法である.

合成副腎皮質ホルモン剤(ステロイド)のひとつであるデキサメタゾン(商品名:デカドロン®)は、抗炎症作用、抗アレルギー作用、免疫抑制作用などの作用を有することが知られています。重症感染症を含めた種々の適応症を有しており、1960年代から現在に至るまで、様々な疾患に対して汎用されてきた薬剤です。

デキサメタゾン抑制試験は、クッシング症候群(「副腎疾患」の項参照)が疑われた場合に行う検査で、デキサメタゾン(商品名:デカドロン)は副腎(腎臓の上にある小さな内分泌臓器)で作られるコルチゾールの作用を強力にした内服薬です。 2024年12月9日

そうしたなか、国内でも長い間用いられてきた「デキサメタゾン」が、英国の試験において認証され、新型コロナウイルス感染症に対する承認済み治療薬として位置づけられたことで話題をよんでいます。

デキサメサゾン抑制試験 (medicina 33巻13号)

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の爆発的な感染拡大を受けて、世界各国で様々な治療薬の開発が進められています。

投与、デキサメタゾン抑制試験が行われます。 メチラポンとは、副腎皮質の 11-β-hydroxylase を阻害する薬で、コルチゾールの産生を抑制します。

ここに大量のデキサメタゾンを投与することで、腫瘍によるACTHの分泌も抑えるほどの負のフィードバックをかけます。結果としてコルチゾールの分泌が抑制されます。

【デキサメタゾン抑制試験】 名前に惑わされがちな ..

○ 概要

1.概要
下垂体から分泌されるADH、ACTH、TSH、GH、LH、FSH、PRLの単独ないし複数のホルモン分泌障害あるいは分泌亢進により、主として末梢ホルモン欠乏あるいは過剰による多彩な症状を呈する疾患である。病因は、下垂体自体の障害と、下垂体ホルモンの分泌を制御する視床下部の障害及び両者を連結する下垂体茎部の障害に分類される。実際は障害部位が複数の領域にまたがっていることも多い。
全ての前葉ホルモン分泌が障害されているものを汎下垂体機能低下症、複数のホルモンが種々の程度に障害されているものを複合型下垂体機能低下症と呼ぶ。また、単一のホルモンのみが欠損するものは、単独欠損症と呼ばれる。一方、分泌亢進は通常単独のホルモンのみとなる。

2.原因
汎ないし部分型下垂体機能低下症では、脳・下垂体領域の器質的疾患、特に腫瘍(下垂体腫瘍、頭蓋咽頭腫、胚細胞腫瘍など)、炎症性疾患(肉芽腫性疾患としてサルコイドーシス、IgG4関連疾患など、自己免疫性炎症性疾患としてリンパ球性下垂体炎など)、外傷・手術によるものが最も多い。分娩時大出血に伴う下垂体梗塞(シーハン症候群)の頻度は低下している。一方、単独欠損症はGHやACTHに多く、前者では出産時の児のトラブル(骨盤位分娩など)が、後者では自己免疫機序の関与が示唆されている。さらに抗PIT-1下垂体炎(抗PIT-1抗体症候群)など自己免疫で複合型の下垂体機能低下症をきたすこともある。まれに遺伝子異常に起因する例があり、POU1F1PIT1; TSH、GH、PRL複合欠損)、PROP1(TSH、GH、PRL、LH、FSH複合欠損)、TPIT(ACTH)、GH1GHRHR(GH)などが知られている。カルマン(Kallmann)症候群の原因遺伝子であるANOS1KAL1)などの異常はLH、FSH欠損による先天性性腺機能低下症の原因となる。近年、頭部外傷、くも膜下出血後、小児がん経験者においても下垂体機能低下症を認めることが報告されている。
また、分泌亢進症に関しては、腺腫、上位の視床下部における調節機能異常などが挙げられる。

3.症状
欠損あるいは過剰となるホルモンの種類により多彩な症状を呈する。

4.治療法
基礎疾患に対する治療
原因となっている腫瘍性ないし炎症性疾患が存在する場合は、正確な診断のもとに、各々の疾患に対し、手術や薬物療法、放射線療法などの適切な治療法を選択する。
ホルモン欠乏に対する治療
下垂体機能低下症に対しては、欠乏するホルモンの種類や程度に応じたホルモン補充療法が行われる。下垂体ホルモンはペプチドないし糖蛋白ホルモンのため、経口で投与しても無効である。このため、通常、各ホルモンの制御下にある末梢ホルモンを投与する。GHやFSHのように、遺伝子組み換えホルモン等を注射で投与する場合もある。

以下に、ホルモンごとの補充療法の概略を示す。

デキサメタゾン抑制試験の処方

これまでも、自分が勉強した後に、患者さんに質問される経験は何回もしました。

クッシング症候群をホルモンの動きから解説【薬剤師国家試験】

正常な低下反応の判定は、低用量の場合はコルチゾール濃度<3μg/dl、高用量の場合はコルチゾール濃度<1μg/dlで低下反応あり(正常)と判定します。ただし、クッシング症候群の最終的な判定は他の検査も踏まえて総合的に決定します。