小児 慢性副鼻腔炎(蓄膿症) | どい耳鼻咽喉科 船橋日大駅前院
鼻炎の合併症
アレルギー性鼻炎が慢性化すると、鼻閉(鼻づまり)が出現します。
鼻閉が続いて、炎症が副鼻腔に広がると、しばしばを合併します。
さらに細菌感染を合併すると、きたない膿が出てきます。
蓄膿症には、風邪のあとに現れる急性蓄膿症もあります。
副鼻腔は体内の空間であり、抗生剤を少しばかり内服したところで細菌を完全に排除することはできません。
抗生剤をだらだら長期にわたって内服すると、細菌が耐性化し、抗生剤内服の悪影響が現れるだけです。
体内の正常細菌も、抗生剤を内服すると死滅します。
いいことをしている腸内細菌が死んで、大腸菌やバクテロイデスなどの異常な腸内細菌が増えるきっかけにもなります。
蓄膿症を起こしている細菌は、しばしばの原因になります。
それだけに、鼻炎の慢性化は長い目で見て好ましくありません。
また、その細菌が全身の湿疹の原因になっていることもあります。
急性副鼻腔炎で処方される薬剤のランキング一覧です。製剤写真付きの添付文書を、疾患別処方ランキング、適応症、から検索する事ができます。
アレルギー性でない鼻炎
鼻炎にはアレルギー性でないものもしばしばあります。
たとえば、刺激のある食べ物を食べたとき、冷たい空気を吸い込んだとき、鼻粘膜をするような化学物質を浴びたときなど、鼻水が止まらないことがあります。
こんな症状はアレルギーではなく、検査してもRAST値の上昇はたいていはみられません。
とも呼ばれます。
に多いようですが、妊婦、中年女性その他いろんな人に現れ、アレルギー性鼻炎と区別する必要があります。
なぜなら、このタイプに抗アレルギー剤はあまり効かないからです。
このタイプの鼻炎は、感染症やPM2.5などのきたない空気によって、が生じています。
炎症を起こしている赤い粘膜にが加わって起きています。
ということは、炎症を改善するしか、鼻炎症状はよくなりません。
このタイプの炎症は、抗ロイコトリエン剤の内服は効果が少ないようです。
ひどいときは、仕方なくステロイド点鼻剤を用いるしかないかもしれません。
トーク点鼻のような交感神経刺激剤は、血流を遮断しを一時的に鼻水を止めます。
が、下記にも述べていますように、2週間以上は連用しない方がよいということになっています。
手術の方法ですが、以前はといって、口の中の歯肉部を切開して、上顎洞の前壁の骨壁を除去し、上顎洞内の病的粘膜をすべて除去する方法が行われていましたが、現在では、内視鏡を使って鼻内から行うが広く行われています。これは従来の上顎洞根本手術と比べて、口の中を切らなくてよいなど手術を受ける人にかかる負担が少なく、術後に顔が腫れることもありません。
この手術(ESS)では、副鼻腔が鼻腔とつながる自然口を広く開大し、副鼻腔の換気と排泄を改善させます。空洞内の病的な粘膜は取り去らず、環境がよくなって炎症が回復するといずれ健全な粘膜に導かれることを目的とします。
そのためには、となります。具体的には、手術で広くした自然口が、血の塊や分泌物の固まったものでふさがったり、狭くならないように、手術後の状態が落ち着くまではしばらくの間通院の上、血液やかさぶたの除去などの洞内の清掃や、分泌物の吸引後、ネブライザー治療を行います。
この間、マクロライド療法、粘液調整剤の服用も併せて行います。
特に風邪の初期は、水っぽい鼻水が出ることがよくあります。その他、発熱、喉の痛み、頭痛、倦怠感などの症状を伴います。 急性副鼻腔炎
薬物治療、鼻処置、ネブライザー治療等の保存的治療の効果は、一定期間後、副鼻腔のレントゲン撮影で判断します。画像診断で変化がなくても、自覚症状に改善が見られれば、効果があったと考えます。
抗菌剤や消炎剤の内服で治療を行いますが、耳鼻科で副鼻腔自然孔の粘膜の腫れをとって、副鼻腔の分泌物を吸引したり、その後で霧状にした薬液を吸入したりする処置を行います。このような治療で通常は1~2週間で治る場合が多いと思われます。
両方の鼻を一度にかむ. 細菌やウイルスを含んだ鼻汁が鼻の奥に流れ、副鼻腔炎の原因となります。 鼻をほじる.
通常は風邪に引き続いて起こる場合が殆どです。ウイルスや細菌が副鼻腔に入りこんで炎症を起こすことによって急性副鼻腔炎になります。
慢性副鼻腔炎では、手術治療がふさわしい場合であっても、手術を選択するかどうかについては、最終的にはといった選択肢が残されています。
しかし、一側性~左右差が大きい病変の時は、上顎洞がん、副鼻腔乳頭腫などの腫瘍性病変、また、副鼻腔真菌症などである可能性があります。
こうしたやが疑われる場合は、確定診断と治療の両方の目的で、となります。
ドロドロした黄色い鼻水は、鼻の奥にある副鼻腔がウイルスや細菌に感染し、炎症を起こす副鼻腔炎(蓄膿症)などで生じます。 ..
副鼻腔は右の図のように顔面にある骨に囲まれた空洞で、上顎洞(じょうがくどう)、篩骨洞(しこつどう)、前頭洞(ぜんとうどう)、蝶形骨洞(ちょうけいこつどう)と言い、左右それぞれ4か所あります。これらの副鼻腔は鼻の中と繋がっています(副鼻腔自然孔)ので、副鼻腔に膿などの分泌物がたまると、鼻の中に流れ出してきて鼻汁となったり、ノドの方に流れると後鼻漏になったりします。
慢性副鼻腔炎(ちくのう症)は、副鼻腔の粘膜が慢性的な炎症を起こしている状態をいいます。
一般的にはかぜなどの急性炎症から始まり、急性副鼻腔炎が完全に治らず軽い炎症が持続したり、ウイルスや細菌の感染を繰り返すことによって慢性化することが多く、アレルギー性鼻炎からの移行もみられます。副鼻腔炎の症状が2~3か月以上続いた場合、慢性副鼻腔炎とされます。
慢性副鼻腔炎(蓄膿症) | 医療法人社団皐八会 武田耳鼻咽喉科
このほかに、もよく使われます。これには即効性はありませんが、長期的に内服することで、どのタイプの慢性副鼻腔炎に対しても、鼻汁の排泄を助け、補佐的に働きます。
被疑薬:フェキソフェナジン塩酸塩・塩酸プソイドエフェドリン配合剤 内用薬
鼻炎の治療(抗アレルギー剤)
治療としては、抗アレルギー剤やステロイド剤の点鼻、の内服などですが、効きにくいことも多いようです。
抗アレルギー剤は、主に抗ヒスタミン作用のあるものが用いられます。
しかし、作用が強いと眠気の副作用も強くなります。
古い抗ヒスタミン剤にはどうしても抗コリン作用が強いために、口が渇いたり(口渇)、便秘の悪化、眼圧の上昇、前立腺肥大の悪化による尿閉などの副作用の危険性があります。
アレルギー性鼻炎・花粉症は昼間に症状があるために、普通1日2回内服する薬剤が用いられます。
が、症状が軽いとき、眠気の問題が回避できないときは、1日1回の薬剤が用いられます。
鼻炎症状がひどいとき、しばしばステロイドの内服剤(セレスタミンなど)が処方されます。
ステロイドを内服すると、その間だけ湿疹もよくなります。
ステロイドを中止すると、湿疹がさらに悪化します。
すっかりよくなっていた湿疹が、もう一度復活することもあり、一時的でもステロイド内服はできれば避けたいものです。
自身の正常免疫まで抑制されるために、鼻炎症状もステロイドの内服でないとよくならない事態も招かれます。
近年、抗アレルギー剤の中で、口の中で溶けるが販売されています。
OD錠は口の中で溶けるために、よい意味でも悪い意味でも長く口の中ら残る傾向があります。
そんな苦みが嫌で、急いで水を飲んで流し込む患者もいます。
あまり苦みのないOD錠は、むしろとどめた方がアレルギー性鼻炎・花粉症による効果があると説明しています。
なぜなら、それをすることで口腔粘膜からされ、近いところにある鼻粘膜・気道粘膜にとても有効だからです。
口腔粘膜から吸収されると、鼻粘膜・気道粘膜の薬剤濃度が上昇し、腸管から吸収された時より、効果が上がります。
(鼻づまり)に対しては、(オノン、キプレス/シングレア)や漢方が有効です。
なお、ロイコトリエン拮抗剤は気道の炎症を改善するものとして、気管支喘息の予防によく用いられています。
鼻閉のひどいアレルギー性鼻炎に、という内服剤が平成25年2月から保険適用になっています。
ディレグラは、アレグラ(フェキソフェナジン)にの刺激剤(塩酸プソイドエフェドリン)を配合したものです。
交感神経受容体α1、α2は刺激されると、皮膚や粘膜の血管を収縮させる働きがあります。
エフェドリンは鼻粘膜にそんな作用があり、炎症を起こして腫脹した粘膜を、一時的に収縮させ、鼻閉を改善します。
しかし、心臓の冠状血管のα1、α2を刺激すると、血管は収縮し、狭心症や心筋梗塞の悪化の危険性があります。
胃腸の運動が低下し、便秘がひどくなります。
同じタイプの点鼻剤もありますが、いずれも2週間以上続けない方がよいとされています。
鼻粘膜の慢性炎症に対して、鼻粘膜の焼却術などの外科的処置が有効なことがあります。
ロートアルガード鼻炎内服薬ゴールドZ | ロート製薬: 商品情報サイト
急性増悪期でない慢性副鼻腔炎に対しては、がよく行われます。これは日本で開発された治療法で、はじめに難治性の慢性気管支炎に対して行われ、その有効性が高かったため慢性副鼻腔炎の薬物治療にも取り入れられ、そこでも高い有効性が確認された結果、広く行われるようになりました。マクロライド系抗生物質の中でも(エリスロマイシン、ロキシスロマイシン、クラリスロマイシン)にだけこの効果があり、抗菌薬として服用するときに飲む1日量の半分の量を、約3ヶ月程度、長期間続けて服用します。作用について詳しいことはまだよくわかっていませんが、14員環マクロライド系抗生物質には、直接的な抗菌作用のほかに、免疫機能を向上させたり、鼻汁の分泌を抑える効果があると考えられています。
プレドニン錠5mgの基本情報(薬効分類・副作用・添付文書など)
炎症が慢性化すると粘膜が厚くなって、鼻腔への出口(自然孔)が狭くなり、洞内で分泌される粘液、膿(うみ)などが副鼻腔の中に溜まってきます。また、炎症が続くことにより、腫れた粘膜の一部が成長してブヨブヨした塊となって鼻腔の中に顔を出し、鼻腔をふさいでしまいます。これが鼻茸(ポリープ)と言われるものです。
8.1 効果が認められない場合には、漫然と長期にわたり投与しないように注意すること。 <アレルギー性鼻炎>
慢性副鼻腔炎でも、かぜを引いた後などに症状が急性に増悪した場合は、急性副鼻腔炎の場合と同じく、細菌感染に対する治療として抗生物質を内服します。
鼻水が続く場合は、抗ヒスタミンが含まれるアレジオンやアレグラが有効です。 ..
症状
慢性副鼻腔炎の症状は、鼻がつまる、嗅いがしない、粘り気のある黄色い鼻汁が出る、あるいは鼻汁がのどの方に流れる(後鼻漏)などが一般的ですが、頭が重い、集中力がないなどの症状を訴えることもあります。長引く咳の原因になることもあります。
【副鼻腔炎の治療】
慢性副鼻腔炎は、数回の外来治療で治すことは難しく、治療期間はある程度長くなります。
鼻茸が存在する場合や、薬を飲んでいてもなかなか治らない場合には、手術が必要になることもあります。
【副鼻腔炎の診断】
診断は鼻鏡検査や内視鏡検査で鼻腔内をよく観察し、どのような部位にどのような鼻汁があるか、粘膜の腫れの状態、鼻ポリープの有無などをチェックします。その次に必要に応じてX線検査で副鼻腔の炎症所見について診断します。
副鼻腔炎の罹患部位ごとに症状を示すと次のようになります。
鼻水は、膿を含んだ黄色いものや、白くてネバネバしたものが一般的です。
のどの方にネバネバした分泌物が流れ込む、後鼻漏という症状だけがみられることもあります。
炎症が長引くと、鼻粘膜は腫れたまま分厚くなって、ブヨブヨした粘膜のかたまりである、鼻茸になることがあります。こうなると鼻づまりは高度になり、持続的になります。
鼻づまりや後鼻漏により不快感が増して、仕事や勉強の際の集中力の妨げになります。いびきの原因にもなります。
鼻の奥に鼻汁がたまるので、これが原因で中耳炎を引き起こすこともあります。
のどに下がる鼻汁のために、咳や痰が続くことがあります。気管支炎を引き起こすこともあります。
【副鼻腔炎とは】
慢性副鼻腔炎の治療は、発症から既に時間がたっていますので、当然治療期間は長くなります。
など、内容、目的は急性副鼻腔炎の場合と同様です。
主な症状はなどです。
ここになど、鼻以外の症状が加わることがあります。
急性副鼻腔炎の場合と異なり、鼻の奥や顔面に激痛や鈍痛を生じることはほとんどありません。