ハンプは急性期心不全の状態で投与し、ラシックスはうっ血性心不全に対して投与します。
心不全は心臓がポンプとしての機能を十分に果たせていない状態の総称ですが、その原因には様々なものがあります。薬物療法が中心となるもの、手術の適応があるものなど、原因により様々な治療法があります。
フロセミド(ラシックスの一般名。利尿薬)は、症状を和らげる(mitigate ..
虚血性心疾患は、心臓に栄養を送る血管である冠動脈の血流が不十分になり、心筋が酸素や栄養素を十分に取り込めなくなることによって引き起こされます。冠動脈が狭窄したり(狭心症)、閉塞したりすることによって(心筋梗塞)、心臓の筋肉に十分な血液が送られなくなります。その結果心臓の動きが悪くなり、心不全を発症します。
つまり、腎臓を悪くせず、利尿作用も期待できる、心不全になりにくい、糖尿病の薬、として考えた方がいいでしょう。
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HANP(ハンプ)という、点滴の薬があります。 これも利尿作用を期待する医師がいますが、間違い、と言い切ります。 この薬は3つの効果とプラスαの作用があり、①RAS系抑制(心不全時の悪循環をとってくれる) ②血圧効果作用(血管拡張作用。これは低血圧になることが、限定された患者さんでおこり、副作用と考えた方がいいのですが) ③おまけの尿がでたらラッキーの利尿作用)と血管新生などのプラスアルファです。
薬のプロモーションで、利尿効果があるので、心不全に使用できる、という医師もいます。
ラシックス注100mg (利尿剤) (D00331) ラシックス注20mg (利尿降圧剤) (D00331)
この薬のように、SGLT-2阻害薬に心不全治療に過度の期待をしてはいけません。 飲んでいるといいことが起こる、という糖尿病の薬、他の糖尿病の薬よりは優れている、という認識がいいでしょう。
あくまで、尿をだすのは、ループ利尿薬(ラシックスなど)とサムスカ (ループ利尿薬に合わせないと意味がない)だけです。
糖尿病で尿に糖をだす薬(SGLT-2阻害薬)は非常にいい薬だが
心房細動などの心拍数が早くなる不整脈が続くと、心臓がダメージを受けて心不全を発症することがあります。また房室ブロックなどの脈が遅くなる不整脈では、脈拍数が遅いため心臓から拍出される血液量が少なくなり、心不全を発症することがあります。
心不全の症状は左心不全と右心不全に分類されます。左心不全は左心房・左心室の異常、右心不全は右心房・右心室の異常が原因となります。左心不全、右心不全はそれぞれ単独で起こり得ますが、左心不全が長引くと右心系にも負担がかかり、右心不全を併発することがあります。この状態は両心不全と呼ばれます。
[PDF] SGLT2阻害薬は尿細管下流への グルコース・Na排泄を促進する
心不全の治療は病状や原因疾患によって様々ですが、一般的には以下のようなものがあります。
代表的な薬剤としてループ利尿薬(フロセミド、トラセミド)、トルバプタン ..
尿として水分を排泄し、呼吸困難やむくみを改善します。「目に見える治療」の代表です。代表的な薬剤としてループ利尿薬(フロセミド、トラセミド)、トルバプタン(サムスカ)、サイアザイド系利尿薬(トリクロルメチアジド、ヒドロクロロチアジド)があります。
・SGLT2阻害薬 [スーグラ®、フォシーガ®、ルセフィ ®、デベルザ®、.
β遮断薬は心臓の交感神経を抑え、心臓への過剰な刺激を抑制します。心臓を休めて負荷を軽減し、心機能の維持・改善に働きます。「目に見えない治療」の代表です。心不全治療のキードラッグと言ってもいいですが、容量を増やしすぎると心拍出量が下がって低拍出症候群という非常に危険な状態となるため、患者さまに適した容量を見極めがとても重要です。代表的な薬剤としてカルベジロール、ビソプロロールがあります。
ラシックスなどのループ利尿剤をなるべく早く導入して、とりあえず過剰な ..
前述のACE阻害薬/ARBと同様に、心臓の拡張や肥大を抑制する効果があります。
収縮能の低下した心不全に対してはACE阻害薬/ARB、β遮断薬、ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬を可能な限り全て導入し、副作用のない範囲で最大容量を目指していくのが基本的な方針です。
心不全の治療薬は長らく新しいものが登場しませんでしたが、ここ数年で複数の新薬が登場し効果が実証されています。
この日、フロセミド(商品名ラシックス他)が40mgに増量されました。本人に尋ねる ..
SGLT2阻害薬は、2型糖尿病の治療に用いられる薬剤ですが、最近では心不全の治療にも使用されるようになりました。SGLT2阻害薬は、腎臓のSGLT2(腎臓でグルコースを再吸収するトランスポーター)を阻害することで、尿中にグルコースを排泄する作用があります。そのため、血糖値を下げるだけでなく、体重の減少や血圧の低下、脂質代謝の改善など、多くの効果が報告されています。
心不全に対するSGLT2阻害薬は、心筋そのものを保護する効果、血圧を下げることで心臓の負担を減らす効果、腎機能を改善・維持することで心臓の負担を減らす効果があります。また利尿作用があるため、従来の利尿薬を減らすことができる症例があります。
→フロセミド(ラシックス)、スピロノラクトン(アルダクトンA)、
SGLT2阻害薬は、心不全患者にとって有望な治療法の一つとされています。ただし、副作用として、尿路感染症や脱水症状が報告されているため、適切な患者選択と管理が必要です。他の薬剤との併用についても容量の調整が必要になることがあります。
利尿薬:アセタゾラミド,サイアザイド系,インダパミド,フロセミド,テオ
ARNI(Angiotensin Receptor-Neprilysin Inhibitor)は、心不全の治療薬の一つで、アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)とネプリライシン阻害薬を組み合わせた薬剤です。ARBの効果に加え、ネプリライシンを阻害することで、心臓の線維化を抑制し、心不全の進行を遅らせる効果が期待されます。
ARNIは、従来のACE阻害薬やARBよりも、心不全の症状や合併症の改善効果が高いことが報告されています。今後はACE阻害薬/ARBからARNIへの切り替えが進むことが予想されます。
[PDF] 2024 年版 アンチ・ドーピング ガイドブック
sGC刺激薬は心筋細胞内のcGMPという物質を増加させ、心不全の改善効果があります。cGMPは心筋の線維化・炎症などに対して抑制的に働き、心筋のリモデリングを防ぎます。既存の治療薬や新薬であるARNIに上乗せしても効果があることが示されています。
[フォシーガ]、ルセオグリフロジン[ルセフィ]、トホグリフロジン ..
虚血性心疾患や弁膜症など、心不全の原因となった疾患に対して手術療法が有効なことがあります。
虚血性心疾患に対しては、狭窄・閉塞した冠動脈に対する手術を行います。カテーテルを用いて狭窄・閉塞部位を拡げる経皮的冠動脈形成術(PCI)や、外科的に胸部を開いて狭窄した冠動脈に迂回路を作る冠動脈バイパス手術(CABG)が行われます。
弁膜症の手術には、弁膜を修復する方法(弁形成術)と、弁膜を置換する方法(弁置換術)があります。胸部を開き、心臓の拍動を停止させて手技が行われるため患者さんに対する侵襲度が高いものでしたが、最近では小さな切開で行われる手術(低侵襲心臓手術;MICS)や、大動脈弁狭窄症に対してカテーテルで弁置換術を行う経皮的カテーテル大動脈弁置換術(TAVRもしくはTAVI)、僧帽弁閉鎖不全症に対してカテーテルで弁形成術を行う経皮的僧帽弁接合不全修復術(MitraClip)が登場しました。そのため従来手術に耐えられなかった高齢の患者さんなどに低侵襲で手術を行えるようなりました。
アセタゾラミド(ダイアモックス), フロセミド (ラシックス)
薬物療法および原因に対する手術療法を組み合わせても治療の難しい心不全に対しては、心臓が収縮するタイミングのズレを電気刺激で修正する心臓再同期療法や、補助人工心臓、心臓移植などの手術が検討されることもあります。近年では再生医療の技術を用いた心筋細胞シートの研究が進み、実用化が期待されています。
ラシックス錠10mg、ラシックス錠20mg、ラシックス錠40mg、ほか後発品あり
心不全は、心臓のポンプ機能が低下し、重大な症状を引き起こす疾患です。しかし、早期発見・早期治療が行われると、症状を改善し、生活の質を向上させることができます。定期的な健康診断を受け、症状があれば早めに医療機関を受診することが、健康を維持するために大切です。治療には薬物療法や手術療法があり、新しい薬剤や技術が登場し心不全の予後改善に期待が寄せられています。