シェルビーコブラ アジアパシフィック(AP)モデル「A-Line」[6速ATモデル]
シェルビーコブラ アジアパシフィック(AP)モデル「A-Line」[6速ATモデル] 試乗レポート/岡本幸一郎
レポーターの岡本幸一郎さん
シェルビーコブラ アジアパシフィック(AP)モデル「A-Line」[6速ATモデル]
イギリスのスポーツカーの名車ACコブラが現代に復活するという夢のようなニュース。ただの復刻版ではなくパワートレインは強力で、車両重量も抑えられ、ゼロヒャクが3.4秒という圧倒的な加速性能を持つ本気で開発された車であるということが素晴らしいですね。ACコブラGTロードスターは、毎年250台の製造で、初年度の生産はすでに割り当てが完了しているとのことで、やっぱり簡単には手に入らない模様です。なんとか一度乗ってみたいクルマですね。
新型ACコブラGTロードスターは、脅威的な加速能力、高速性能、そしてバランスの取れたハンドリングを備えた、スポーツカーであることは間違いありません。
シェルビーコブラ アジアパシフィック(AP)モデル「A-Line」[6速ATモデル]
シェルビーコブラ アジアパシフィック(AP)モデル「A-Line」[6速ATモデル] 試乗レポート/岡本幸一郎 試乗画像1
さらに、車の設計においては、より良い重量配分とダイナミックなハンドリングを実現するために、ホイールベースを30cm、全長を11cm拡大し、スタンスも広げています。これらの設計変更により、新型ACコブラGTロードスターは、元々のモデルよりも大きくなっているにも関わらず、優れたドライビングパフォーマンスを提供します。
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フォード製マスタング用「COYOTE(コヨーテ)」ユニット 5.0リッター DOHC 32V ガソリンエンジン
新型ACコブラGTロードスターのドライビング性能は、その軽量かつ高剛性なアルミニウム製シャシーとカーボンファイバー製ボディシェルの組み合わせによって際立っています。車両重量は1400kgに抑えられており、5.0L V8ユニットが搭載されています。このエンジンは、自然吸気エンジン仕様で最高出力460PS 最大トルク570Nm、スーパーチャージャー仕様では最高出力663PS 最大トルク780Nmと脅威のパワーを発揮します。
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インストルメンテーションはアナログ計器と「Advanced Driver Information Centre」と呼ばれるシステムの組み合わせです。これはダッシュボード上のトグルスイッチの列の下にあるスクリーンで、メディアやナビゲーション指示から冷却水温、ブースト圧、オイル圧などのデータを表示することができます。新型コブラはマスタングのエンジンを搭載しているため、同様のエンジンデータシステムが搭載されており、ドライバーが収集した情報を表示する手段が提供されています。
他にも革張りの固定バックバケットシート、4点式ハーネス、クロームのロールオーバーフープなどが特徴的で、これらはオリジナルのACコブラにも見られるようなデザインです。しかし、この新型車には電動ウインドウ、クライメートコントロール、トランスミッショントンネルの上に取り付けられたインフォテインメントシステムなどの現代的な快適装備も備えています。元々のACコブラは内部が狭いことで有名でしたが、背の高いのドライバーも快適に収まるようにスペースを確保しています。
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アルミニウム製スペースフレームシャシーは、Icona Design GroupとCecomp Spaがイタリアで設計したものだ。「優れたねじれ剛性」を謳っており、グランドツアラーとしての新型車の特徴である「洗練されたパフォーマンス志向の乗り心地とハンドリング」を兼ね備えているという。
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ACカーズは、コブラGTクーペを今春初公開する予定だ。ACコブラ史上、初めてのクーペとなり、完全密閉されたコックピットを備えている。コブラGTロードスターと同等のスペックを持つこの新型クーペは、ACカーズのエキサイティングな将来計画の一部に過ぎないという。
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新型ACコブラGTロードスターのインテリアは、クラッシックなスタイリングと現代的な便利さを融合したデザインです。ワールドクラスのデザイナーチームによってスタイリングされたこの車の内装は、最新の素材とテクノロジーを取り入れ、モダンながらも時代を超越した美学を備えています。インテリアには、自動車業界ではこれまで見られなかった手作業でのユニークな要素が含まれ、アナログメーターとデジタルディスプレイの組み合わせが特徴です。新しいシャシーデザインによるスペースの拡大により、大幅に改善された人間工学的な設計が、あらゆるサイズのドライバーに快適なキャビン環境を提供しています。
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ACカーズによると、コブラGTロードスターは「最先端の素材と製造技術」を駆使して「特別な存在となるよう細心の注意を払って設計」されており、オーナーの好みに合わせて高度にカスタマイズすることができるという。価格や入手方法は未定だが、生産台数は限定される予定である。
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ACコブラGTロードスターのボディサイズは、全長は4225mm、全幅は1980mm、全高は1290mm、ホイールベースは2570mmです。これは、先代のACコブラMrk VIから全長が110mm、ホイールベースが284mm拡大されています。この拡幅化により、重量配分と重心位置の改良が加えられ、ハンドリングや俊敏性が飛躍的に向上しました。
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さらに、新型ロードスターでは、LEDライト、現代的なドアミラー、ディフューザーに統合されたツインエキゾーストチップ、大径ホイールを採用しました。顔つきはオリジナルのACコブラを彷彿とさせるものの、全長とホイールベースは延長されており、カーボンファイバー製のボディワークには象徴的な白のストライプが施され、特徴的なリアフェンダーもそのままです。
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新型ACコブラGTロードスターのエクステリアデザインは、その伝統的なルーツを尊重しつつ、現代の要素を取り入れた独特なスタイルを特徴としています。車体はクラシカルなカーボンファイバー製ボディワークを採用し、新たに専用開発されたアルミニウム製スペースフレームシャシーが使用されています。これにより、車重は1400kgに抑えられています。
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コブラGTクーペは、コブラGTロードスターとパワートレインを共有する。コブラGTロードスターの場合、軽量設計のアルミ製スペースフレームシャシーに、フォードモーター製の5.0リットルV型8気筒ガソリンエンジン「コヨーテ」を積む。
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ACカーズは、イギリスを拠点とする歴史ある自動車メーカーで、特に高性能なスポーツカーで有名です。1901年に設立されたこの会社は、イギリスの自動車産業における最も古いブランドの一つであり、特にACコブラという名車で世界的な名声を獲得しました。ACコブラは1960年代に「シェルビーACコブラ」として発表され、そのパフォーマンスとスタイリングで熱狂を巻き起こし、大成功を収めました。ACカーズは、クラシックなデザインと最新技術の融合により、現代でも自動車愛好家から高い評価を受けています。ただし、経営面では倒産を経験し、最近では復刻版などの製造を続けていました。
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ACカーズは、新型オープン2シータースポーツカーの『コブラGTロードスター』(AC Cobra GT roadster)のクーペバージョン、AC『コブラGTクーペ』を今春初公開する。ティザーイメージを1点公開している。
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ACコブラは、1962年にイギリスのACカーズによって製造された伝説的なスポーツカーです。アメリカ人のレーシングドライバーであるキャロル シェルビー(Carroll Shelby)の提案により、フォードのV8エンジンを搭載するモデルになりました。初期のモデルは4.3L V8エンジンを装備し、後に4.7L V8エンジンにアップグレードされました。1962年後半には、新しいフロントエンドデザインとラック&ピニオンステアリングを備えたMark IIが生産され、その後、より大型でパワフルな7.0L V8エンジンを搭載したMark IIIが登場しました。しかし、Mark IIIは1965年のレースシーズンのホモロゲーション(認可)を逃し、競技用としては使用されませんでした。またMark IIIはインパクトはあったものの、販売は不振となり、経営状態も悪化していきました。
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新型ACコブラGTロードスターは、1960年代の伝説的な名車、ACコブラの復活版として3年以上の開発期間を経て、2023年4月に発表されました。この新型車は、633馬力を発揮するV8スーパーチャージャー搭載で、約4580万円からの価格設定となっています。英国のスポーツカーブランドであるACカーズは、新たに開発されたプラットフォーム、ボディ、パワートレインを採用したグランドツアラーとしてこの車を位置づけています。