持ち込みできない場合も!?海外旅行に薬を持っていくときの注意点
性的不能治療薬「バイアグラ」の模造薬を販売目的で隠し持っていたとして、大阪府警生活環境課は１１日、医薬品医療機器法違反（販売目的貯蔵）などの疑いで、台湾籍の住所不定、貿易業、曲樹花（チュイ・シュウホア）容疑者（３６）を逮捕した。中国の密売組織から韓国経由で持ち込んでいたといい、大阪市内の複数の拠点から過去最多とみられる錠剤約３０万錠を押収した。
【2023年10月更新】海外出張・駐在に日本の薬の持ち込みはできる？
どのような理由があっても、「偽造バイアグラ」「偽造レビトラ」「偽造シアリス」などを海外から持ち込むと、知的財産権の侵害行為に該当してしまいます。
そのため、日本国内への持ち込みが禁止されおり、もし海外から持ち帰ったことが発見されれば、処罰の対象となります。
2004年2月に福島県で、30代の男性が個人輸入にて中国製の「三便宝カプセル」という製品を入手し、服用した結果、肝機能障害などの健康被害が発生したとの事例が報告されています。
福島県の衛生研究所と国立医薬品食品衛生研究所が成分の分析を行った結果、バイアグラの有効成分であるシルデナフィルに類似した化学構造を持つ物質「ヒドロキシホモシルデナフィル」が含まれていると判明しました。
「税関の中国籍旅客の出入境荷物物品に関する税関の管理規定」（1996 年中国海関総署令 58 号）
中国から発送されたバイアグラ100mgは紙の小包で届きました。中には、プチプチの緩衝材にくるまれた30錠入りのボトル。ボトルの中には湿気対策なのか怪しい綿が入っていました。
偽造バイアグラは知的財産権を侵害するものとみなされ、日本国内への持ち込みが禁止されています。
発見されれば処罰の対象となります。