サイト) ; 日本では、クラリスロマイシンなどのマクロライド系は耐性の可能性があります。
治療4, 5)
ペニシリンG(バイシリンG®)が第一選択であったが、現在国内で流通していない。そのため、現在は、アモキシシリンを第1選択とする。ただし、EBウイルスによる伝染性単核球症(GAS咽頭炎と症状・所見が似ている)の場合、高率に皮疹を起こすので、注意して使用する。ペニシリンアレルギーがある場合にはクリンダマイシンを使用するが、即時型反応でなければセファレキシンを検討してもよい。日本ではマクロライド耐性溶連菌が増加しているのでクラリスロマイシンやアジスロマイシンは使わない。咽頭炎にレボフロキサシンや広域セファロスポリンを用いる意義はない。難治性、再発性の場合、扁桃周囲膿瘍などの重症例を疑う場合は、感染症コンサルトを考慮する。
病院報 Vol.17(小児外来で使用している抗生物質について(後編))
上咽頭には、粘膜に覆われた咽頭扁桃という組織が存在します(幼少期にはアデノイドとして有名)。アデノイドは、呼吸器や口腔内の細菌やウイルスなどの侵入を防ぐ免疫器官の役割を果たしていますが、10歳を過ぎると急速に縮小して、思春期頃には消失する方が大多数です。口の中にある扁桃腺の大きさは個人差があり、「昔から扁桃腺が大きいと言われる」という方がいらっしゃいますが、上咽頭にあるアデノイドに関しても扁桃腺ほどではないですが、大人になっても肥大したままの方がいらっしゃいます。論文的な根拠はありませんが、慢性上咽頭炎が難治化している方は、アデノイド肥大がある方が多いように思われます。(もしくは反復的な炎症により幼少期のアデノイドが遺残してしまったのかもしれません)
・ロキソニン(ロキソプロフェン)、トランサミン(トラネキサム酸)、桔梗湯、扁桃炎による辛い痛みに対して適宜消炎鎮痛薬を使います。桔梗湯という漢方は桔梗と甘草の二種類からなり喉の痛みに対して即効性があります。桔梗湯のエキス剤の顆粒を水に溶かして冷たく冷やしてなるべく喉に触れるようにチビチビ飲む飲み方が効果的と言われています。喉の消毒のためトローチ、うがい薬を適宜使います。
クラリス (クラリスロマイシン) 大正製薬 [処方薬]の解説、注意
通常は症状止めの薬などの服用で数日〜1週間程度で自然に改善します。細菌感染の合併は膿性の後鼻漏を生み出し、その場合は抗生物質の投与が行われます。
慢性上咽頭炎は、のどの痛み、喉の違和感、声のかすれなどの症状を引き起こす長期にわたる病気です。喫煙、大気汚染、花粉症、喉の乾燥、喉を酷使しすぎることなどが主な原因とされています。
>そもそもクラリスは強い抗生物質ですか? 扁桃炎や咽頭炎にはあまり効果ないですね。 普通はペニシリン系抗生剤を第一選択として使います。
成人の咽頭炎の多くはウイルス性であり、抗菌薬は不要である。特に咳、鼻汁、嗄声など咽頭以外の症状を伴う場合には、ウイルス性の可能性が高い。成人では細菌性咽頭炎は20%程度で、その多くがA群溶血性連鎖球菌(GAS)によるため、ペニシリンGまたはアモキシシリンで治療する。治療の目的は、症状の緩和(1-2日間罹病期間が短縮)、扁桃周囲膿瘍のような化膿性合併症の予防(NNT27)、周囲への飛沫感染予防(投与後24時間で感染性が減少)、リウマチ熱の予防(NNT3000〜4000)である1)
・喉がイガイガする ・喉が痛い ・のどの渇き ・のどの痛みが続く ・声がかすれる ・のどに痰がたまる
<一般感染症:咽頭・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、感染性腸炎、中耳炎、副鼻腔炎>
多くの細菌性扁桃炎にはペニシリン系抗菌薬が有効です。扁桃炎による喉の痛み、発熱などに対し適宜、消炎鎮痛薬、解熱薬などを併用します。
上咽頭の診断はある程度慣れがないと容易なものではありません。そのため、セルフチェックは難しいです。上咽頭は口を開けても見えない部分にあるため、確定させるためには耳鼻咽喉科で内視鏡検査(ファイバースコープ)は必須と考えております。もちろん経過や症状からある程度推察は可能です。
[PDF] マクロライド系抗生物質製剤 日本薬局方 クラリスロマイシン錠
上記のような発熱、咽頭痛といった扁桃炎に特徴的な症状を認め、診察にて扁桃腫脹を認める場合、扁桃炎と診断します。抗菌薬治療が必要かどうかは、扁桃炎の原因が細菌性かどうかです。扁桃の炎症の程度、扁桃の腫脹の程度、扁桃白苔の有無や所見、頸部のリンパ節腫脹の程度、今まで悪化しているか改善して来ているか、扁桃炎を繰り返しているかどうか、今までの治療経過、過去の治療経過などを踏まえて総合的に主治医が判断します。扁桃炎の原因が細菌性かそうでないかを100%の精度で見分ける所見や検査は存在しなく、初期の場合は所見がハッキリしない場合も少なくないため、経過を観ていくことが大事な場合も多いです。扁桃炎の原因菌の一つとして、A群β溶血性連鎖球菌(えーぐんべーたようけつせいれんさきゅうきん)、いわゆる溶連菌(ようれんきん)があり、小児ではリウマチ熱や糸球体腎炎などの合併症を引き起こすことがあるため適宜迅速検査を行うことがあります。A群β溶血性連鎖球菌にはペニシリン系抗菌薬が有効であることが知られており、成人の場合は扁桃炎を引き起こす他の細菌と同じく大きく治療方法も変わりませんので、特に理由のない限りそのまま治療をしていきます。
Clinical Effects of Low-dose Clarithromycin (CAM) Therapy ..
扁桃炎とは、喉の奥の扁桃というリンパ節が感染を起こした状態です。風邪との一番の違いは、抗菌薬治療が必要になるかどうかです。ただの風邪の場合は主にウイルス感染症が原因と言われており、抗菌薬は無効であるのに対し、扁桃炎の場合は細菌感染が原因のことが多く、診察の結果主治医の判断にはなりますが、扁桃炎の原因として細菌性が疑われる場合、抗菌薬を使って治療していきます。急な喉の痛み、発熱、寒気、関節痛、扁桃の腫れ、首の周りのリンパ節の腫れ、飲み込む時に痛む、喉に白い膿の塊が付いている、扁桃炎にやりやすい、扁桃炎を繰り返しやすい、などの場合扁桃炎を疑って診察を進めていきます。
より酸に対する安定性が向上したマクロライド系抗生物質であり、本邦では ..
細菌感染が原因である場合には、抗生物質の投与が行われます。ただし、慢性上咽頭炎の多くは持続する細菌感染ではないことが多いため抗生物質が有効な方は少ないです。
ンのクラリスロマイシンに対する同等性(非劣性)が検証された。安全性については ..
塩化亜鉛は、鼻の中、または口の中から綿棒で上咽頭に塗布・擦過します。病的な上咽頭炎のある場合は、治療時に綿棒に血液が付着し、ある程度痛みを生じます。しかし、治療後数時間は痛いものの、その後で症状(上咽頭の痛み、後鼻漏、頭痛など)が改善するケースが多くみられます。