ステロイド投与が必要になる場合も。今回、日本鋼管病院薬剤部と田中希宇人氏協力のもと作成したデキサメタゾン換算表と患者向けスライドを紹介。


ステロイド全身投与は内服が基本だが、 パルス療法など短時間に大量投与する場合は注射剤を選択する。


【Q】デカドロン錠からデキサート注射液に切り替える際の換算は?

経口ステロイド剤は吸収率が高いため、 「内服⇔注射の切替の際の用量調節は不要」 と言われている。

ステロイド全身投与は内服が基本だが、 パルス療法など短時間に大量投与する場合は注射剤を選択する。

量の 3 割増しが必要とされています)ので,可能ならば内服で始めるのが良

連日投与の場合は生体内利用率の低下を考慮し、 臨床効果を見て投与量調節すると良い。 また、 内服ステロイド1錠中のステロイド量は、 健康成人のヒドロコルチゾン分泌量 (約20mg/日)と同等となっており¹⁾、 臨床上の投与量の目安とされている。 ただし、ヒドロコルチゾン分泌量について、 10mg/日程度とする文献もあり議論が分かれている²⁾³⁾。

経口ステロイド剤は吸収率が高いため、 「内服⇔注射の切替の際の用量調節は不要」 と言われている。

デキサメタゾンとして6mg 1日1回 10日間(経口・経管・静注)

連日投与の場合は生体内利用率の低下を考慮し、 臨床効果を見て投与量調節すると良い。 また、 内服ステロイド1錠中のステロイド量は、 健康成人のヒドロコルチゾン分泌量 (約20mg/日)と同等となっており¹⁾、 臨床上の投与量の目安とされている。 ただし、ヒドロコルチゾン分泌量について、 10mg/日程度とする文献もあり議論が分かれている²⁾³⁾。

ステロイド全身投与は内服が基本だが、 パルス療法など短時間に大量投与する場合は注射剤を選択する。

医療用医薬品 : デカドロン (デカドロン注射液1.65mg 他)

経口ステロイド剤は吸収率が高いため、 「内服⇔注射の切替の際の用量調節は不要」 と言われている。

連日投与の場合は生体内利用率の低下を考慮し、 臨床効果を見て投与量調節すると良い。 また、 内服ステロイド1錠中のステロイド量は、 健康成人のヒドロコルチゾン分泌量 (約20mg/日)と同等となっており¹⁾、 臨床上の投与量の目安とされている。 ただし、ヒドロコルチゾン分泌量について、 10mg/日程度とする文献もあり議論が分かれている²⁾³⁾。


日より新含量表示品「デカドロン注射液 6.6mg」へ切り替えとなります。


全体量が増えたら、それにあわせて、頓用使用量も1日合計量の10~20%(1/6量)に増量してください。
入院時にソセゴンなどの指示が出ていて、指示が残っていることがあるので修正してください。



オピオイド開始時には制吐剤(ノバミンなど)を定期的に使用することがすすめられてきましたが、最近のエビデンスに基づき根拠が乏しいことから、国内・海外のガイドラインでは「使用してもしなくてもよい」とされています。実践上は、患者さんの状況によって使い分けることになります。

■制吐剤の予防投与が好ましいと思われる患者の特徴:
嘔気嘔吐がすでにある人、過去にあった人、リスクの高い人(消化器がんな ど)、もともと乗り物酔いしやすい人、嘔気があるとコンプライアンスが悪くなる人、制吐剤が増えることは気にしない人
■制吐剤の予防投与はしなくても良いと思われる患者の特徴:
嘔気嘔吐のリスクの少ない人(肺がんなど)、嘔気嘔吐を生じたことがない人・強い人、薬剤が増えることのほうが好まれない人

経静脈・皮下投与では、一般的に制吐剤の予防投与は必要ではありません。
薬剤の選択は、ノバミンが国内では一般的です。エビデンス上は、トラベルミン、プリンぺラン、ドンペリドンなどでも同等かもしれません(比較した研究がほとんどない)。ノバミンでは、アカシジア(落ち着かなくなる)、パーキソニズム(うつ状態、能面様顔貌、運動障害など)に注意が必要です。特にがん患者ではアカシジアはわかりにくいので、不安感、焦燥感、落ち着かない感じを患者が訴えた場合には、制吐剤はドーパミン拮抗作用のないもの(抗ヒスタミン剤)に変更してください。最近はオランザピン2.5mg1Tを使用することも多いです。オランザピンは糖尿病患者には禁忌ですので注意してください。
オピオイドのレスキューだけを開始する場合、オピオイドとノバミン・トラベルミンを同時内服してもいいですが、嘔気が強く出そうな患者さんの場合は制吐剤だけをあらかじめ定期内服しておいてもらうのも経験的にいい方法です(トラベルミン2T分2、オランザピン2.5㎎1Tを定期内服し、疼痛時はオキノームのみを内服、など)

[PDF] 症例で身につける 臨床薬学ハンドブック 改訂第2版

オピオイド作用、弱いノルアドレナリン再取り込み阻害作用、セロトニン再取り込み阻害作用によって鎮痛効果を発揮します。位置付けとしては、弱オピオイドであるリン酸コデインの代替薬です。

モルヒネよりも便秘が少なめで、吐き気はほぼ同等程度です。

トラマール300mg内服=モルヒネ内服30~60mg(5~10:1)。
トラマール300mg内服=200mg持続静脈・皮下投与(1.5:1)。

※トラマール300mg内服は添付文書においてはモルヒネ内服60mgに相当するとされておりますが、個々の状態に応じて安全性を重きにとる場合には少なめの30mgから変更するようにしてください。

100mg/日の徐放製剤もあります(ワントラム錠100mg1日1回)。25mg×4回/日と同じ効果です。

トラマドール37.5㎎とアセトアミノフェン325㎎が配合された、トアラセット配合錠もあります。
非がんの慢性疼痛で、用量変更があまりない場合は、使用しやすいですが、がん患者の場合はアセトアミノフェンとトラマールを別々に調節するほうが対応しやすいです。(錠数は増えますが)

pH:7.5~10.5(本品 1.0g を水 100mL に溶解 ..

【特徴】モルヒネと比較して副作用は同等か、やや精神症状が少ない
【換算】経口オキシコドン10mg=坐薬モルヒネ10mg=経口モルヒネ15mg=静脈・皮下モルヒネ7.5mg/経口オキシコドン40mg=フェントステープ2mg

眠気・便秘がひどくなれば、フェントステープに(一部)変更してください。

○ バッカル錠はモルヒネ経口換算 30㎎ / 日以上、舌下錠は

【特徴】モルヒネと比較して副作用は有意に少ない。呼吸困難や咳には効きがわるいとされている。
【換算】フェンタニル皮下・静注600μg=フェントステープ2mg1枚(25μg/hr)=モルヒネ60mg内服

DIクイズ1:(A)妊娠時に経口ステロイドを変更する理由:日経DI

【特徴】他のオピオイドより消化器症状が少ない、ノルアドレナリン再取り込作用があるので神経障害性疼痛にも効果が期待できる、とされている。非がん患者での使用経験が主で、500mg/日以下(オキシコドン換算で100mg)での使用。オキシコドン徐放錠+リリカで「ねむいけれど痛い」神経障害性疼痛にオキシコドン徐放錠と併用するとよい場合があります。緩和ケアチームにご相談下さい。

【換算】経口オキシコドン20mg=タペンタ100mg

Q9ステロイド内服療法以外の治療法はどのようなものがありますか。 ..

【特徴】モルヒネの誘導体で、モルヒネと同様の薬剤プロフィールを持つが、有害な代謝産物ができないため、腎不全でも使用しやすい。内服(速放剤・徐放剤)、注射がある。

【換算】経口モルヒネ20mg=ナルサス4mg(内服)