コブラのなかまの毒は「神経毒」とよばれるもので、筋肉と運動神経のつながりを断ち切ってしまいます。


アウトドアを楽しむにあたり、できれば出会いたくないのが危険生物の毒ヘビです。毒ヘビというと陸棲のものをイメージするかもしれませんが、実際は海にもいます。国内ではおもに南西諸島で見られるウミヘビです。


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食材として利用される一方で、危険な一面もあります。ウミヘビは分類上コブラの仲間であり、非常に強い毒をもっています。しかし、ユニークな進化を遂げたとても興味深い生物でもあります。

ウミヘビの生態とその毒について、野外における危険生物への対策研究とその指導を専門とする、一般社団法人セルズ環境教育デザイン研究所の代表理事所長・西海太介(にしうみだいすけ)さんにお話をお聞きしました。

【動画】ニワトリとコブラの対決。最後は丸のみ。(解説は英語です)



ハナイタコブラ 英名:Shield-nosed Cobra 学名:
有鱗目 コブラ科
全長50~75cm
ナミビア、ボツワナ、ジンバブエ、南アフリカ北東部、モザンビークの水辺近くのブッシュに棲む。頭部のフードは他のコブラほどが発達していなく、体型は太くずんぐりとしている。体色は頭と首は黒色で喉は白い。そこから下部は灰褐色または淡い茶色で、稀にベージュ色になることもある。
近づくと体の前部を直立させ、怒ってシューシューと鳴き、噛むことをためらわないため危険である。


ブラックマンバ 英名:Black Mamba 学名:
有鱗目 コブラ科
全長200~300cm
ブラックマンバは危険を感じると強い攻撃性を示し、瞬発力が優れており攻撃は素早く正確である上に、毒は非常に強く致死率は高いため、世界で最も危険な毒ヘビにしばしば本種は選ばれる。ただし、人間の活動範囲とそれほど重ならないため被害は比較的少ない。名前の由来は口を開くと見える黒い口腔からであり、体色は灰色や褐色である。
カメルーンからソマリア及びタンザニアまでとナミビア、ボツワナ、ジンバブエ、南アフリカ北東部、モザンビークの半砂漠からサバンナ、森林とあらゆる環境に棲む。大型の個体は4.5メートルに達し、キングコブラに次いで世界で2番目に長くなる毒蛇である。地表性ではあるが、木登りも上手い。小型哺乳類や小型鳥類などの温血動物を好んで捕食し、樹上の鳥の巣を襲うこともある。

(ヒガシ)グリーンマンバ 英名:Green Mamba 学名:
有鱗目 コブラ科
全長150~200cm
明るい緑色のヘビで、最大3.7mに達するが、体型は細長く体重は軽い。西アフリカのグリーンマンバは、鱗の周囲が黒く縁取られており、ニシグリーンマンバと呼ばれ区別される事もある。沿岸やサバンナの湿地帯に多く、常緑樹を好む。竹やぶやマンゴー農園にもよく現れる。昼行性で樹上性が強く、地上に降りることはあまりない。また、悪名高きブラックマンバとは異なり、性質は大人しく、攻撃性は少ない。しかし、強い神経毒を持っているので、咬まれると痺れや麻痺、そして心肺機能の停止により死に至ることもあるので、速やかに医療機関での治療が必要である。
この画像は川を渡っていた個体を撮影しようと頑張ったが、動きが非常に早く、すぐにブッシュ隠れてしまう直前を撮影したものである。毒蛇なので、撮影に夢中になり噛まれると大変な事になるので慎重に行動していたら、情けない写真になってしまった。

「日本近海で見られる爬虫類のウミヘビは9種類です。肺呼吸をするので海面に浮上して息継ぎをし、尾は縦に平たく泳ぐのに適しています」(西海さん)

南海諸島に生息するコブラの仲間 · ヒャン · ハイ · イワサキワモンベニヘビ · 毒はハブより強いがハブより危険度は低い?

「最初に海に進出したグループは、東南アジアにいた陸棲コブラの一部が、海でも暮らすようになったものと考えられています。卵を産むグループで、卵を空気中に置く必要があることもあって、海辺の岩場などの陸上で出会うことがあります。エラブウミヘビが代表的です」(西海さん)

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コブラの仲間・・・タイコブラ、オクサスコブラ、タイワンコブラ、キングコブラ、タイパン

「陸棲のコブラのうち、胎内で卵をかえして子ヘビを直接生む胎生の性質を獲得したものがいました。この一部が海に進出したのが完全水棲のウミヘビで、水中で子を産むことができ、陸に上がる必要がありません。このタイプにはセグロウミヘビなどがいます」(西海さん)