韓国・亜洲大学のDong Yun Lee氏らは、うつ病を併発した成人ADHD患者に対するMPHとSSRI併用療法の安全性を評価した。 ..


もちろんSSRIも例外ではなく,日本で承認されている4種類のSSRIも,よくよく見てみるとそれぞれ違った特徴を有しています。SSRIそれぞれの持つ特徴をご紹介しましょう。


相手薬添付文書の【禁忌】「併用禁忌」の項に「フルボキサミンマレイン酸塩」が記載され

日本で初めて承認されたSSRIです。世界的にもいち早くうつ病の治療に対し使われています。このσ1受容体も謎が多いのですが,抗不安作用や抗精神病作用と関連があることが示唆されています。

向精神薬は様々な箇所の神経伝達物質に作用しますが,他の神経伝達物質への作用に比してセロトニンへの阻害作用が強いものの総称をSSRIと呼ぶのです。

メラトニンを投与中の患者さんは併用禁忌です。 かみ砕くと苦い薬です。 パロキセチン(パキシル®)

様々な肝代謝酵素を阻害するため,他に併用する薬がある場合は注意が必要です。モノアミン酸化酵素(MAO)阻害剤を投与中あるいは投与中止後 2週間以内の患者さんや,ピモジド,チザニジン塩酸塩,ラメルテオン,メラトニンを投与中の患者さんは併用禁忌です。

そのため,SSRIを投入しセロトニンの再取り込みを阻害する(つまり営業所に持ち帰るのを邪魔する)ことによって,セロトニンが隣に届くよう促すわけです。

ラメルテオン(ロゼレム)、メラトニン(メラトベル)]や併用を注意すべき薬 ..

効果も副作用も共にマイルドなSSRIです。とされており,日本ではうつ病,うつ状態のほか,パニック障害,外傷後ストレス障害への適応を持ちます。

選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)単独療法の2週間後に治療反応が不十分であったうつ病患者に対するノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬(NaSSA)併用または切り替え療法の有効性について、中国・首都医科大学のLe Xiao氏らが、検討を行った。Psychological Medicine誌オンライン版2020年1月14日号の報告。

中国の5つの病院より18~60歳の中等度以上のうつ病患者を募集し、二重盲検ランダム化プラセボ対照3アーム試験を実施した。対象患者には、2週間の非盲検期間にパロキセチンを投与し、改善が認められなかった患者をSSRI群(パロキセチン+プラセボ)、NaSSA群(ミルタザピン+プラセボ)、併用群(パロキセチン+ミルタザピン)にランダムに割り付けた。主要アウトカムは、ランダム化6週間後のハミルトンうつ病評価尺度(HAMD-17)スコアの改善とした。

主な結果は以下のとおり。

・SSRI単独療法の2週間後に治療反応が不十分であったうつ病患者204例は、3群にランダムに割り付けられた。アウトカム評価対象患者は、164例であった。
・8週間後のHAMD-17スコアの最小二乗平均変化は、NaSSA群12.98点、SSRI群12.50点、併用群13.27点であり、3群間に有意な差は認められなかった。
・SSRI群は、副作用発現の患者が最も少なかった。

著者らは「2週間の抗うつ薬治療後に治療反応を示さないうつ病患者に対する併用療法または抗うつ薬切り替え療法は、ルーチンな治療法として推奨されるものではない」としている。

なお、本剤の類薬とMAO阻害剤との併用によりセロトニン症候群があらわれたとの報告がある。 ..

セロトニン再取り込み阻害作用のほか,σ1受容体結合作用,軽度のドーパミントランスポーター(DAT)阻害作用を持ちます。先にも登場したσ1受容体ですが,フルボキサミンほどの効力は有していないものの,抗不安作用や抗精神病作用に寄与している可能性があります。

軽症~中等症うつ病の第一選択薬として知られているSSRI(Selective Serotonin Reuptake Inhibitor(選択的セロトニン再取り込み阻害薬))。日本でも広く用いられている抗うつ薬の1種です。


1A2を強く阻害するSSRIのフルボキサミンとの併用は禁忌である[34]。

【11.1.1】痙攣,せん妄(0.1~5%未満),錯乱(0.1~5%未満),幻覚(0.1~5%未満),妄想(0.1~5%未満)〔[9.1.1参照]〕【11.1.2】意識障害〔意識レベルの低下・意識消失等の意識障害が発現〕【11.1.3】ショック,アナフィラキシー【11.1.4】セロトニン症候群〔錯乱,発熱,ミオクロヌス,振戦,協調異常,発汗等が発現した場合は投与中止。水分補給等の全身管理を行う。なお,セロトニン作用薬との併用において,昏睡状態となり,急性腎障害へと移行し,死亡した例が報告。[10.2参照]〕【11.1.5】悪性症候群〔向精神薬(抗精神病薬,抗うつ薬等)との併用により,無動緘黙,強度の筋強剛,嚥下困難,頻脈,血圧の変動,発汗等が発現し,それに引き続き発熱がみられる場合は投与中止。体冷却,水分補給等の全身管理を行う。本症発症時には,白血球の増加や血清CKの上昇がみられることが多く,また,ミオグロビン尿を伴う腎機能の低下がみられることがある。なお,高熱が持続し,意識障害,呼吸困難,循環虚脱,脱水症状,急性腎障害へと移行し,死亡した例が報告〕【11.1.6】白血球減少,血小板減少〔血液検査等の観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与中止〕【11.1.7】肝機能障害,黄疸〔AST,ALT,γ-GTP,総ビリルビン等の著しい上昇を伴う肝機能障害,黄疸が発現。肝機能検査等の観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与中止〕【11.1.8】抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)〔低ナトリウム血症,低浸透圧血症,尿中ナトリウム増加,高張尿,意識障害等を伴う抗利尿ホルモン不適合分泌症候群が発現。食欲不振,頭痛,嘔気,嘔吐,全身倦怠感等が現れた場合には電解質の測定を行い,異常が認められた場合には投与中止。水分摂取の制限等を行う。[9.8参照]〕

SSRIと併用するとSSRIの効果発現が早まるとの報告もあります。 D2受容体遮断 ..

うつ病は、成人の注意欠如多動症(ADHD)の一般的な併存疾患であるため、このような患者には、メチルフェニデート(MPH)と選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)の併用療法が行われる。しかし、成人ADHDにおけるMPHとSSRI併用療法の安全性に関する臨床的エビデンスは、限られている。韓国・亜洲大学のDong Yun Lee氏らは、うつ病を併発した成人ADHD患者に対するMPHとSSRI併用療法の安全性を評価した。JAMA Network Open誌2024年10月1日号の報告。

2016年1月〜2021年2月の韓国請求データベースよりデータを収集した。対象は、ADHDおよびうつ病と診断され、MPHを処方された18歳以上の成人患者。処方内容により4群に分類し、比較を行った。より好ましい治療オプションを検討するため、SSRI+MPH(SSRI群)、MPH単剤(MPH群)、MPH+fluoxetine(fluoxetine群)、MPH+エスシタロプラム(エスシタロプラム群)の比較を行った。データ分析は、2023年7〜12月に実施した。神経精神医学的およびその他のイベントを含む17の主要および副次的アウトカムを評価した。対照アウトカムとして、呼吸器感染症を用いた。交絡因子を調整するため傾向スコアを用い、各群1:1でマッチングした。ハザード比(HR)および95%信頼区間(CI)を算出するため、Cox比例ハザード回帰モデルを用いた。性別によるサブグループ解析およびさまざまな疫学的設定での感度分析を行った。

主な結果は以下のとおり。

・対象は、成人ADHD患者1万7,234例(研究参加時の平均年齢:29.4±10.8歳、女性:9,079例[52.7%])。
・MPH群とSSRI群におけるアウトカムのリスクに差は認められなかったが、SSRI群では、頭痛リスクが低かった(HR:0.50、95%CI:0.24〜0.99)。
・fluoxetine群とエスシタロプラム群における感度分析では、fluoxetine群はエスシタロプラム群よりも、高血圧(HR[1:nマッチング]:0.26、95%CI:0.08〜0.67)、脂質異常症(HR[1:nマッチング]:0.23、95%CI:0.04〜0.81)のリスクが低かった。

著者らは「うつ病を併発した成人ADHD患者に対するSSRI+MPH併用療法は、MPH単独と比較し、有害事象の有意な増加は確認されなかった。SSRI併用は、頭痛リスクの低下と関連している可能性が示唆された」と結論付けている。

*SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)、SNRI(セロトニン・ノルアドレ

桑原秀則・阪岡倫行 (2024). 選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI) 薬局,75(1),74-79.

併用が特に有効であった。その他、脳卒中、パーキンソン病、脊髄性筋萎縮症、ALS ..

【2.1】本剤(成分)に過敏症の既往歴【2.2】モノアミン酸化酵素(MAO)阻害剤を投与中あるいは投与中止後2週間以内〔[10.1参照]〕【2.3】ピモジド,チザニジン塩酸塩,ラメルテオン,メラトニンを投与中〔[10.1参照]〕

Q 7 ロゼレム錠とメラトニンサプリメント及びメラトニン受容体作動性入眠改善剤との併用は可能ですか? ..

低用量(0.1~0.3mg)のメラトニンで入眠が改善されたという報告もありますが、その効果は強くはないと推測されます。