クラリスロマイシンによるクラミジアの殺菌率は、2週間で約90.9%。


クラミジアの治療薬として処方される抗生物質の中でもポピュラーなのが、次の2つです。


ストレスが直接の原因となってクラミジアを発症することはありません。

そのため喉(のど)からくる風邪だと見過ごされてしまい、いつまで経っても治らないことをきっかけに咽頭クラミジアが発覚するケースもあります。

すでにクラミジアを治すのが難しいとされる抗生物質もあるため、ことが重要です。

クラミジアは身近な感染症であり、誰にでも感染する可能性があります。

クラミジアの治療期間の目安ですが、飲み薬を1〜7日間服用すると症状が収まるのが一般的とされます。

クラミジアと淋病は似た症状がありますが、咽頭クラミジアと咽頭淋病も同様です。

クラミジア感染治療におけるクラリスロマイシンの除菌率は90.9

以下の表を見ると分かるように、咽頭クラミジアと咽頭淋病の症状の違いはほとんどありません。

以上の期間を踏まえると、パートナーへのクラミジアの感染リスクがないと言い切れるまでには、約1ヶ月ほどを見ておくと良いでしょう。

通常、成人にはクラリスロマイシンとして1日400mg(力価)を2

咽頭クラミジアは自然治癒しない症状なので、感染を放置しても、喉(のど)からクラミジア菌が消えることはありません。

他にも、咽頭クラミジアは喉(のど)から性器へと知らずに感染させてしまう恐れもあり、特に女性は女性器疾患や不妊症(男性も含む)などの原因にもなります。


妊婦の治療では、胎児に影響のないアジスロマイシンやクラリスロマイシンなどの抗菌薬を使用します。

クラミジア感染症は、性行為による感染等の粘膜レベルでの接触や分泌液を介して感染します。そのため、プールや温泉で感染する心配はありません。女性では、感染者との性交渉後1~3週間で、帯下(おりもの)が少し増える子宮頸管炎を発症します。さらにその菌がおなかの中に入り、卵巣や卵管の周りに癒着を起こすことがあります。しかし、症状の自覚がない方が半数以上います。この病気が蔓延する原因は、感染しても無症状の人は、治療しないまま次の感染源になることや、感染力が強いことがあげられます。感染者との1回の性交渉で淋病では約30%、クラミジアでは50%以上において感染すると言われています。また、性行動が多様化して、男女とも咽頭(のど)感染も増加してきています。子宮頸管からクラミジアが見つかった場合、無症状であっても咽頭からクラミジアが検出される割合は10-20%と報告されています。
男性では、クラミジア尿道炎として発症します。感染した1~3週間後に比較的サラッとした尿道分泌物(うみ)や排尿時の軽い痛みが出現します。男性も症状がないことが多く、20 歳代で全く無症状の男性に尿の検査を行うと、なんと4~5%でクラミジアが発見されたという報告もあります。

クラリス(クラリスロマイシン) · ジスロマック(アジスロマイシン水和物) ..

【男性:クラミジア尿道炎】
感染から1~3週間で、尿道炎を発症します。尿道口からやや粘液性の液体が出る・排尿時痛・尿道の掻痒感や不快感が代表的な症状ですが、症状が軽いか全くない場合もあります。尿検査で調べます。

【男性:精巣上体炎】
尿道炎から進行すると精巣上体炎を起こすことがあります。中年以下の男性の精巣上体炎は、多くがクラミジアによるもの。発熱や精巣の腫れが生じますが、軽度ですむことが多いです。尿検査で調べます。

【女性:子宮頸管炎】
感染から1~3週間で、膣から子宮にかけての部分で炎症が起こります。オリモノの増加、下腹部痛、排尿時痛が代表的な症状です。しかし、80%の方は症状がないともいわれています。オリモノを検査します。

【男女共通:クラミジア咽頭炎】
クラミジアが喉に感染した状態のことです。感染から1~3週間で、喉の痛み・腫れ・咳・発熱といった、風邪のような症状が出ます。のどは赤くなっていないことが多いです。うがいをしたあとの水を使って、クラミジアがいるかどうか検査します。

【男女共通:クラミジア結膜炎】
クラミジアに感染している人の精液や体液が目に入ると、結膜炎を起こします。めやに、まぶたの腫れ、充血といった症状が主です。医師からの許可が出るまではコンタクトレンズの使用を避けましょう。

【男女共通:クラミジア直腸炎】
クラミジアに感染している人とアナルセックスをしたり、感染した膣分泌液が肛門部に触れたりすると、直腸に感染を起こすことがあります。排便時の出血、肛門痛、粘血便(血液が混じったベタベタしたような便)などの症状が特徴です。肛門分泌液を調べるか、内視鏡検査(大腸カメラ)をおこなって診断します。

クラリスロマイシン : 1日2回、7日間服用 (妊婦さんも内服可能)

クラミジア感染症は、一般的に3種類の抗菌薬から治療を選びます。
①マクロライド系抗菌薬
・ジスロマック(アジスロマイシン)を1回内服
・クラリス(クラリスロマイシン)を7日間内服

②テトラサイクリン系抗菌薬
・ミノマイシン(ミノサイクリン)を7日間内服
・ビブラマイシン(ドキシサイクリン)を7日間内服

③ニューキノロン系抗菌薬
・クラビット(レボフロキサシン)を7日間内服

治癒したかどうか、薬を飲み始めた日から2週間後に再度検査をおこないます。症状がなくなったことは治癒したことの証明にならないので、注意してください。淋菌感染症を一緒に発症していることが多いため、両方が疑わしい場合には注射でロセフィン(セフトリアキソン)も1回分、同時に投与することがあります。治癒したとわかるまでは、性交渉は避けてください。治癒しないうちに性交渉を持つとパートナーとクラミジアを移しあうことになり、治療に時間がかかってしまいます。クラミジアをはじめとした性感染症の予防には、何よりもコンドームを正しく着用することが重要です。また、セックスパートナーが複数人いる方、性風俗店へ行く方は、性感染症に罹患するリスクが高いといえます。定期的に検査することもご検討ください。

軽度の場合、3日間程度の治療で効果があれば、そのまま抗生物質治療を継続し、2~3週間抗生物質を使用します。

クラミジアの検査には、抗原検査と抗体検査の2種類があります。抗原検査では、尿や膣分泌物、うがい液、肛門分泌液などから調べることができ、感染して24時間以上経過後から検査を受けられます。クラミジア感染の診断には、抗原検査が用いられることが多いです。

クラミジア薬飲んでも治らないについて | 医師に聞けるQ&Aサイト

一方で、抗体検査は血液中のクラミジアに対する抗体の有無を調べます。検査は、感染して4週間経過後から受けられます。クラミジアに対する抗体検査では、IgA抗体とIgG抗体を測定します。一般的に、クラミジアを含めた感染症では、まずIgM抗体が1週間以内に血液中で上昇し、治療の有無は関係なく約2か月以内に陰性になります。また、IgM抗体は再感染の場合には上昇しません。次に、感染から約1か月が経過するとIgG抗体が上昇し、数年間は上昇したままになります。IgA抗体は、IgG抗体の上昇より遅く、感染から約5-6週間で上昇し、数年間は上昇したままになるといわれています。そのため、基本的に感染症における診断のために抗原検査だけでなく、IgM抗体の検査を行うことが多いです。しかし、クラミジアではIgM抗体の上昇が十分ではなく、診断に用いることができないため、IgG抗体とIgA抗体が測定されています。ただし、IgG抗体およびIgA抗体が陽性の場合には、現在の感染か過去の感染かわかりません。抗体検査はクラミジアのスクリーニング検査として用いられることがあるものの、抗原検査の結果との一致率も30%と低いことがわかっています。そのため、抗原検査を行えないような体の深部感染、例えば副睾丸炎、卵管炎、骨盤内感染症などに対して行われることがあります。
次に、体の部位によって具体的にどのように検査をするか説明します。性器クラミジア検査では、男性の場合には尿を、女性の場合には綿棒を使って膣からの分泌物をとって調べます。咽頭クラミジア検査では、生理食塩液で15秒間うがいをして、そのうがい液を調べます。肛門クラミジアの場合には、細い綿棒を数センチメートル肛門に入れて分泌物を調べます。

治療で用いられる抗生物質は、次のとおりです。 マクロライド系抗菌薬(アジスロマイシン、クラリスロマイシン) ..

抗生物質を服用することが必要で、医療機関に行かないと処方されません。具体的には、①ジスロマック(250mg)4錠を1回で または、② ジスロマックSR成人用ドライシロップ2gを1回で または、③クラビット(500mg)1錠を1日1回7日間で または、④クラリスまたはクラリシッド(200mg)1錠を1日2回7日間で服用します。ジスロマックは、錠剤とシロップともに1回で済むので好まれますが、下痢の副作用があります。下痢を避けたい場合には、クラビットなど他の抗生物質を服用します。妊娠している場合は、クラリスまたはクラリシッドよりも奇形のリスクが低いため、ジスロマックを服用します。

咽頭クラミジアの治療期間については、抗生物質を1〜7日間服用すれば治ることがほとんどです。

クラミジア感染症が性感染症の中で最も多いのは、「自覚症状があまりないから」だといわれています。気づかないまま放置しているとどうなるのでしょうか。自覚症状に乏しいクラミジアですが、病原性が弱いということではありません。放置しているとクラミジアが体の奥へと侵入して症状が悪化し、男性なら精巣上体炎、女性なら骨盤内炎症性疾患に進展することがあります。治療に時間がかかるようになるため、思い当たる症状がある方は早めの受診をおすすめします。

また、男女ともに、クラミジアを放置すると不妊症になる可能性があるため、注意が必要です。
男性の場合、放置すると精巣や睾丸にクラミジアが侵入し、炎症を起こします。炎症が起きた結果、清液の通り道が塞がり、無精子症になってしまうことがあるのです。片方だけであればリスクは低いのですが、両方の精巣・睾丸にクラミジアが侵入してしまうと、不妊症のリスクが高まります。

女性の場合は、クラミジアを放置することで卵管障害(卵管が詰まってしまうこと)を起こすかもしれません。また、妊娠中にクラミジアに感染すると早産・流産の危険性が高まるほか、治療せずに経腟分娩をおこなうと赤ちゃんにも感染してしまいます。将来のためにも、クラミジアに感染したことがわかった時には、パートナーと一緒に治療を受けましょう。

性感染症 Sexually Transmitted Infection

パートナーの感染がわかったときは、たとえ無症状でも医療施設を受診し、ペアで治療することが必要です。男性は泌尿器科、女性は産婦人科を受診します。そして、治療後には、クラミジアが陰性になっていることを確認する必要があります。
また、クラミジアは特効薬で殺すことができますが、一度できた癒着を元に戻すことはできません。性行為で感染するため、性行為(オーラル含む)を行う際にはコンドームを正しく着用し、不特定多数との性行為は感染症リスクが高くなるため避けましょう。

その中でも、推奨レベルが「A」となっているのが以下のお薬です。 アジスロマイシン(ジスロマック); クラリスロマイシン

クラミジアは、日本で最も頻度が高い性感染症です。男性は比較的症状が現れやすいですが、女性は無症状なことも多く、知らない間に感染しているケースもあります。