[PDF] 「小青竜湯の基礎と臨床研究」の紹介 城戸 克己 a),徳永 浩二 b
小青竜湯には、
体をあたためて、熱や腫れを発散させる、
いらない水分を取りのぞくといったはたらきがあります。
27)田中久夫, 通年性アレルギー性鼻炎に対するロラタジンと小青竜湯の併用効果の
というわけで、漢方薬の小青竜湯と抗アレルギー薬の飲み合わせについて、詳しくお話していきますね。
花粉症がひどいから、小青竜湯とアレグラと一緒に飲みたい!
2種類以上の薬を飲む時に不安なのが、薬の飲み合わせです。
アレルギー性鼻炎に対する漢方薬として第一選択とされている小青竜湯例(20名)の有効率は45%と芳し
基本的に、漢方の小青竜湯と抗アレルギー薬との飲み合わせは、問題ありません。
花粉症の漢方薬と言えば、小青竜湯が有名です。
副鼻腔炎による鼻閉・鼻汁にも対応できるが、鼻汁は水様性から軽度粘稠程度である(水様鼻汁が多いときは小青竜湯) ..
全国61施設の耳鼻咽喉科を受診した通年性鼻アレルギー患者220例に対して、二重盲検ランダム化比較試験を実施しました1)。2週間の薬剤投与期間ののち改善度を比較したところ、全般改善度は、小青竜湯投与群で著明改善12.9%、中等度改善31.8%、プラセボ群で著明改善4.8%、中等度改善13.3%、と投与群で有意に優れていました。また、症状別改善度は、くしゃみ発作、鼻汁、鼻閉において投与群で有意に優れていました。
アンケートに基づく体質と小青竜湯の有効性との関連は、体格では“ふつう”、“筋肉質でガッチリ”タイプ、顔色では“普通から色白”、声は“普通”、寒熱では“どちらでもない”、“暑がり”、手足は“温かい”、“どちらでもない”、汗は“かきやすい”、“どちらでもない”が有意に優れていました。
小青竜湯(しょうせいりゅうとう)は、中国・後漢時代に医師である張仲景によって記された『傷寒論』『金匱要略(きんきようりゃく)』に収載された漢方です。小青竜湯の名は、構成生薬のひとつである「麻黄」の色(青緑)を元に、古代中国の伝説上の神獣「青竜」の名が用いられたといわれています。
小青竜湯には、体を温めて、体内の水はけをよくする効果があります。アレルギー性鼻炎には「モーニングアタック」という、朝起きたときにくしゃみや鼻水がひどくなる特徴がありますが、起床時から小青竜湯を複数回服用していくと、午前中にはつらい症状も改善すると考えられます。
花粉症で目や鼻もつらいときには越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう)を併用します。
厚生労働省の医薬品の再評価の根拠となる試験のひとつで、アレルギー性鼻炎に対する有効性が確認されています1)。
その際には温める漢方薬と共に冷ます薬(小青竜湯+五虎湯、麻黄湯+越婢加朮湯等)を併用します。 ..
日本気象協会が今年の花粉飛散予測を発表しています。
東京は2月7日が花粉の飛びはじめで、ピークは3月上旬から下旬と予測されています。
関東甲信地方の花粉飛散量は例年の60%程度と少ないものの、前シーズンと比べると1.8倍程度と多い予測になっています。
今年は新型コロナウイルス対策でマスクをしっかりしている方が多いため症状が出にくい反面、鼻水が出ているとコロナ感染を疑われてしまいそうな難しい季節です。
当院では、花粉症に対して飲み薬・目薬・点鼻薬などを用いて治療を行っています。
飲み薬には、眠くなりづらい薬剤としてアレグラ、クラリチン、デザレックス、ビラノアといったものがあります。
受験生や車の運転をされる方などには、これらの薬剤が向いています。また、漢方薬の小青竜湯を併用される方もいます。
不眠症がある人には、むしろ眠くなる副作用を持つ抗アレルギー薬を処方することもあります。
鼻詰まりが強い方には、ディレグラなどの鼻詰まりを解消する成分を配合した薬剤や、鼻に噴霧する点鼻薬を併用します。
最近の話題としては、アレサガという皮膚に貼るタイプの薬剤も登場しています。
目薬についても処方しています。ソフトコンタクトレンズをしている人には向かない点眼薬もありますので注意が必要です。
個々の状況や症状の特徴に応じて投薬を行いますので、お困りの方はご相談ください。
頭痛薬や鎮痛薬は解熱鎮痛薬と総称され、代表的なものにはロキソニン(ロキソプロフェンナトリウム)、カロナール(アセトアミノフェン)、ブルフェン(イブプロフェン)などがあります。
葛根湯と解熱鎮痛薬を同時に服用しても、薬の作用としては問題ありません。ただし、葛根湯は「体を温め、ウイルスや細菌に対する効果を高め、自然治癒力を促進し、結果として解熱する」という働きがありますので、過度に体温を下げないよう注意が必要です。
一方、ロキソニン、カロナール、イブプロフェンなどの解熱鎮痛薬は体温を下げる効果があります。そのため、
併用するかどうかは個別の状況によりますが、と言えます。葛根湯を服用したけれど解熱しない場合や頭痛がひどい場合は、解熱鎮痛薬の使用を検討することもあります。具体的な指示は医師や薬剤師に相談しましょう。
[PDF] 春季アレルギー性鼻炎 (花粉症) に対する小青竜湯 ..
回答1:私がよく処方する「虎龍湯」を服用して下さい。10分以内に鼻水も鼻づまりも楽になります。漢方薬は元来、急性感染症に対応するために考案されたものであり、驚くべき即効性を持っています。第2世代の抗ヒスタミン薬でも効果を得るのに30分以上かかりますから、麻黄剤(生薬の麻黄を含む)の即効性は相当なものです。花粉症シーズン前から予防的に服用する必要もありません。症状が出て来てからでも十分、間に合います。
併用。 大青竜湯 (コタロー桂枝湯エキス細粒 5g +コタロー麻杏甘石湯エキス細粒 9g)
小青竜湯は水様性の鼻汁や痰があるような場合に用います。小青竜湯の特徴でも紹介しましたが8つの生薬から成り、そのうち6つが温性の生薬で構成されています。効能効果としては下記疾患における、水様の痰、水様鼻汁、鼻閉、くしゃみ、喘鳴、咳嗽、流涙などの症状です。
Arm 1: コタロー小青竜湯エキス細粒 7.5g x3 entry 28 名 解析可能例 15 名
回答4:小青竜湯はもともと「うすい鼻水が出るタイプの感冒(かぜ)」に有用で、ダニやハウスダストに対する通年性アレルギー性鼻炎の臨床治験においても優れた成績を示したお薬です。しかし、私が2007年にスギ花粉症に対する小青竜湯の治療成績を検討したところ、その有効率は45%でした。これは花粉症が風邪(ふうじゃ)と熱邪の両面の性質を持つからです。炎症を生じて、発赤した鼻粘膜や眼球結膜を清熱する方剤が必要となります。麻黄と石膏が配合された五虎湯を併用することで治療成績は有効率87%と飛躍的に向上しました。
五虎湯と小青竜湯の同時併用、これが私の命名した「虎龍湯」の正体です。錠剤での服用も可能です。咳が出るような激しい花粉症状にも対応出来ます。他には越婢加朮湯、五虎湯合川芎茶調散など清熱に配慮した方剤を勧めています。
一方、元来冷え症で、麻黄附子細辛湯など体を温める性質のお薬がよく効く方もいらっしゃいます。
実際、小青竜湯をスギ花粉症の鼻炎症状がある15名に投与したところ ..
医療用とされている小青竜湯としては「ツムラ小青竜湯エキス顆粒(医療用)」が有名です。1日薬価は115.2円で1包(3g)あたり38.4円です。1日3包で30日分処方された場合、3割負担の患者さまでは1036.8円の薬剤費となります(薬剤費のみの計算です)
鼻汁、くしゃみが主体であれば後述の小青竜湯へ切り替え、または併用します。 ..
回答5:虎龍湯は強力な麻黄剤であり、残念ながらお勧めすることはできません。麻黄剤は胃腸の弱い方や狭心症などの心疾患を有する方と尿閉が起こりやすい方には不向きなのです。胃もたれタイプの方でしたら、六君子湯合麻黄附子細辛湯や苓甘姜味辛夏仁湯がお勧めです。これに眠気の心配の少ないタリオンやアレグラといった第2世代の抗ヒスタミン薬を支障(口渇など)のない限り併用して頂いています。よく口内炎ができるタイプの方は清熱作用のある黄芩・黄連が配合され鼻閉にも効果のある半夏瀉心湯がお勧めです。
この漢方薬を服用する人についての質問です。 以前に小青竜湯を服用して、気持ちが悪くなったりアレルギー症状(発疹・
回答6:大丈夫です。体全体は冷え症でも、局所が熱証の場合は少なくありません。速やかに症状を抑えるためには虎龍湯などの麻黄剤が有用です。しかし、次年度からは冬季に漢方薬によって冷え症対策をすることによって花粉症症状の軽減や発現の予防が可能です。
小青竜湯 ショウセイリュウトウ は8種の生薬からなる漢方で、水のような鼻水や痰 ..
回答7:当院では、保険適応のエキス製剤を用いています。例えば虎龍湯の一日薬価は約200円程度で、3割負担の方ですと、約60円となります。一ヶ月服用しても1800円ですね。決して高価なものではありません。
効果に優れ、副作用も少なく、QOLの面から考えても、花粉症に対する良い治療薬だと考えています。
(かっこんとう)”とよく知られていますし、花粉症やアレルギー性鼻炎の場合、「小青竜湯(しょうせいりゅうとう) ..
回答9:清熱作用のある漢方薬が適しています。特にニキビに対して適応のある清上防風湯が大変よく効きます。また、目玉を取り出して一度洗いたいような衝動に駆られるほどの眼症状には黄連解毒湯が有効です。
小青竜湯が強すぎる!? 胃に障(さわ)る人がいます。 そういう場合は小青竜湯の ..
この記事では、漢方薬の小青竜湯とアレグラ(フェキソフェナジン)といった抗アレルギー薬の飲み合わせについて、現役薬剤師が解説します。
小青竜湯に併用禁忌の薬剤はありませんが、過剰摂取が副作用につながり ..
どちらか一つだけでは効果が不十分なときに、
アレグラ+小青竜湯を組み合わせて飲むということもよくあります。
漢方薬のうち、小青竜湯はアレルギー性結膜炎にも適応を持っています。
例えば、
アレグラを飲んで、効果がイマイチだったら、
後から小青竜湯を追加で飲む
こういう漢方薬の飲み方もアリです。
抗アレルギー剤+ステロイド点鼻と併用すると良いです。 よく ..
アレグラと小青竜湯は効き方が違うので、併用することで相乗効果も期待できると思います。
飲み薬には、眠くなりづらい薬剤としてアレグラ、クラリチン、デザレックス、ビラノアといったものがあります。 ..
ちなみに、授乳中に小青竜湯やアレグラを飲んでも問題ありません。
当院では、比較的眠気の少ない第2世代の抗ヒスタミン薬(アレグラや ..
ということで、漢方薬の小青竜湯とアレグラといった抗アレルギー薬の飲み合わせについてお話してきました。