[PDF] 手術前の休薬を考慮する降圧薬について (ver2.0)


当院では、男性脱毛症の治療薬として、ザガーロ®という薬をメインに用いています。ザガーロ®にはデュタステリドという成分で構成されています。
先述のDTHですが、男性ホルモンの1つである「テストステロン」が5αリダクターゼによって還元されることで生じます。
ザガーロは、この5αリダクターゼを阻害し、DTH産生を抑制することでその効果を発揮します。

ところで、5αリダクターゼには、1型と2型が存在しています。
2型5αリダクターゼの阻害作用を有するのが、ザガーロより以前から発売、使用されている「プロペシア®(フィナステリド)」です。
一方、ザガーロ®は、2型のみならず、1型5αリダクターゼの阻害作用を有することによって、頭頂部だけでなく、前頭部にも強い発毛効果が期待できます。

実際に添付文書にも、
プロペシア® : 男性の男性型脱毛症の進行遅延
ザガーロ® : 男性の男性型脱毛症
と記載されており、プロペシア®と比較して、進行を遅くするだけでなく新たな発毛も期待できるとされています。


糖尿病用薬(ビグアナイド製剤,SGLT2阻害薬)の術前休薬期間

デュタステリドの処方を希望する場合は、必ず病院で相談しましょう。ここで注意したいのは、個人輸入でむやみに入手してはいけないことです。十分な品質が保たれているデュタステリドかどうか判断できないため、偽物や粗悪品を入手してしまう恐れがあります。

そのようなデュタステリドを使用すると、効果が現れなかったり、副作用が強く現れすぎたりする可能性があるでしょう。また、個人輸入代行業者を利用する場合も同様です。詐欺に巻き込まれる心配もあります。

病院であれば、正規品のデュタステリドを処方できるため、安全にAGA治療を始めることが可能です。また、持病や体質なども加味したうえでデュタステリドを処方するかどうか判断してくれるため、誤ってデュタステリドを使用して健康被害を受けることもないでしょう。

服用の方法や注意点などの指導を受けられたり、必要であればミノキシジルなどほかの薬との併用ができたりすることもメリットです。通院しながらデュタステリドを処方してもらえるため、AGAの改善状況なども確認してもらえます。

AGA治療薬のフィナステリドやデュタステリドは、全身麻酔を伴う手術において、術前休薬は必要でしょうか?

血小板の寿命が7~10日と言われていることから、この期間作用が持続しますので、手術前7日程度が休薬期間の目安と考えます1)。

1日でも休薬すると、血中濃度が低下し始め効果が落ちてしまいます。規則正しく毎日同じ時間に服用を心がけましょう。食後に飲むと吸収率が低下するため、起床時や食事の2時間前後が理想的です。

ただし、デュタステリドは継続的に服用することでAGAの治療効果が現れるため、休薬期間が長いほどにAGAが進行しやすくなります。 ..

出血危険度による消化器内視鏡の分類 ◇非心臓手術・処置の出血リスク については次ページに参考資料あり。 ガイドライン記載なし